秋月城下町の杉の馬場通りから江川ダムまでを走る公式のランニングコースは、今回調べた範囲では見つかりませんでした。距離、周回ルート、標高差を示した案内がなかったためです。
それでも、朝倉市の秋月は走る人にとって気になる場所です。杉の馬場通りには約500メートルの桜並木があり、城跡には黒門と石垣が残っています。一方の江川ダムは堤高79メートルの重力式コンクリートダムで、周辺はサイクリングの情報が目立ちます。
ここに書いたのは、2026年10月2日時点で確認できた事実だけです。秋月城下町と杉の馬場通りの見どころ、桜と紅葉の時期、江川ダムの基本情報、アクセスと駐車場の注意点、そして走る前に決めておきたいルールまで順に書いています。確認できなかったことは、確認できなかったと明記しました。

公式のランニングコースは確認できなかった
結論から書くと、秋月城下町にも江川ダム周辺にも、ランニング専用として案内されたコースは見つかりませんでした。朝倉市のランニング・ジョギング専用コースについて、具体的な情報が出てこなかったのです。
距離や路面、坂の有無といった実測値は、この記事に載せていません。走ってみた人の記録がない数字を、ここで作るわけにはいかないからです。
では、記事として何が書けるのか。秋月城下町の歴史と景観、杉の馬場通りの桜と紅葉、江川ダムの基本情報、そして朝倉市で盛んなサイクリングの話です。この4つなら、確認できた事実だけで組み立てられます。
走る場所としての判断は、読む人が自分でしてください。公式の案内がない以上、「ここがランニングコースです」と言い切る立場には立てません。
秋月城下町は「筑前の小京都」と呼ばれる朝倉市北西部の城下町
秋月は、福岡県朝倉市の北西部にある地区です。「筑前の小京都」という呼び名で知られています。
城跡をはじめとする歴史的な資源が残り、武家屋敷が並ぶ静かな通りがあります。城下町の散策そのものに入場料はかかりません。観光案内所ではレンタサイクルを借りて朝倉エリアを巡ることもできるそうです。
走る視点でいえば、観光客が歩く道と重なる場所が多い点に尽きます。静かな通りだからこそ、足音や呼吸が目立ちます。歩いている人を追い越すなら、声をかけるか、速度を落としてください。
問い合わせ先は、朝倉市観光協会が複数の情報源に載っています。紅葉の時期の受付は9時から18時で、火曜が休みという記載がありました。現地の最新状況を知りたいときは、ここに確認するのが確実です。
杉の馬場通りは約500メートルの桜並木で、かつての登城道
杉の馬場は、秋月城へ登る道でした。杉の大樹がたくさんあったので「杉の馬場」と呼ばれています。現在は桜並木として知られています。
並んでいるのはソメイヨシノで、約500メートルにわたって桜のトンネルができます。春だけではありません。秋には紅葉のトンネルにも変わり、どちらの季節も多くの観光客が訪れます。
春の「秋月春まつり」は例年4月の第1日曜に開かれます。2026年は4月5日の日曜日に開催される予定と案内されていました。紅葉の時期には杉の馬場に屋台が出て、のんびり紅葉を眺められるという情報もあります。
約500メートルという長さは、ランニングの距離としては短いです。この通りだけを走る計画は成り立ちにくく、城下町の他の通りと組み合わせる前提になります。ただし、組み合わせの具体的な距離は確認できていません。
桜と紅葉の季節は早朝に走るのが現実的
桜の見頃は3月下旬から4月上旬が目安です。紅葉は、黒門付近のカエデが11月下旬から12月上旬に色づくとされ、見頃の目安は11月中旬から下旬という案内もあります。案内によって幅があるので、行く直前に最新の状況を確かめてください。
| 季節 | 時期の目安 | 場所と特徴 |
|---|---|---|
| 春 | 3月下旬から4月上旬 | 杉の馬場のソメイヨシノ並木(約500メートル) |
| 春 | 例年4月の第1日曜 | 秋月春まつり(2026年は4月5日・日曜日の予定) |
| 秋 | 11月中旬から下旬が見頃の目安 | 黒門付近のカエデ(約20本) |
| 秋 | 11月下旬から12月上旬に色づく | 杉の馬場の紅葉のトンネルと屋台 |
混雑期の杉の馬場を走るのは、正直なところ難しいと私は考えています。観光客が非常に多いからです。黒門の紅葉は毎年、早朝から多くの人が訪れると紹介されています。
だとすれば、走るなら朝の早い時間か平日です。ただし、早朝でも黒門周辺は人が来ます。速度を出す場所ではなく、景色を見ながら流す場所として割り切るのが妥当です。
黒門は垂裕神社の参道に移された、もとの大手門
秋月藩は、1623年(元和9年)に成立しました。福岡藩主の黒田長政が遺言を残し、三男の黒田長興に5万石が分与されたのが始まりです。翌年、黒田長興が築城して居城にしました。
現在の城跡には、石垣、黒門、長屋門が往時の面影を残しています。城跡は県指定の史跡で、黒門と長屋門は県指定の有形文化財です。
黒門はもともと大手門で、瓦坂の奥に建っていました。今は、黒田長興を祀る垂裕神社の参道に移されています。垂裕は「すいよう」と読みます。
黒門付近には約20本のカエデがあります。黒い門と赤い葉の対比が人気です。
城跡周辺にライトアップはありません。夜間の照明がないということは、日没後は暗いということです。景色の面でも安全の面でも、暗くなってからここを走るのはやめたほうがいいでしょう。これは調べたうえでの私の判断で、公式の注意書きではありません。
江川ダムは堤高79メートルの重力式コンクリートダム
江川ダムは、筑後川水系の小石原川に建設されたダムです。福岡県中央部の宝満山系に源を発する小石原川の上流部、江川地点にあります。
型式は重力式コンクリートダムで、堤高は79メートル、有効貯水容量は2,400万立方メートルです。目的は水の供給で、甘木市(現在の朝倉市)を中心とする両筑平野へ農業用水を送り、福岡市や朝倉市などへ都市用水を送っています。
運用の開始時期は、1970年代の初めです。取水開始を記念する水源祭が1973年に始まっていることが、その手がかりになります。福岡市の発表資料には、2022年と2023年にも江川水源祭の記載があり、水源地との交流行事が続いていることがわかります。
江川ダムは単独で働いているわけではありません。寺内ダム、小石原川ダムと合わせた3つを総合的に運用して、限られた水資源を有効に使う仕組みです。
あさくら3ダムはサイクリストの人気ルートで、ランニングの案内はない
朝倉市の3つのダム、江川ダム、寺内ダム、小石原川ダムを巡るルートは「あさくら3ダム」と呼ばれ、サイクリストに親しまれています。2023年の秋には、九州で初めてのUCI(国際自転車競技連合)公認のサイクルロードレース「ツール・ド・九州」の舞台にもなりました。
| ダム | 確認できた情報 |
|---|---|
| 江川ダム | 重力式コンクリートダム、堤高79メートル、有効貯水容量2,400万立方メートル |
| 寺内ダム | ロックフィルダム(小石原川ダムと同じ型式) |
| 小石原川ダム | ロックフィルダム、堤高は九州で一番高いとされる、貯水量は福岡PayPayドーム約23個分 |
江川ダムと小石原川ダムのダム湖を見下ろしながら走れる、市営のマウンテンバイクコース「あさくらマウンテンバイクパーク」もあります。小石原川ダムには、サイクルスタンド、スポーツサイクル対応の空気入れや工具の貸し出し、トイレが用意されているそうです。
ここで引っかかるのが、設備の話がすべて自転車向けだという点です。ランナー向けの案内はどこにも出てきませんでした。
ダム沿いの道を走るなら、自転車や車と同じ道を共有する場面を覚悟してください。現地の案内表示と管理事務所の指示に従うことが前提です。江川ダム周辺の公園、トイレ、駐車場の詳細は、今回の調査では確認できませんでした。
秋月へのアクセスは電車とバスで約1時間、駐車場は情報が食い違う
福岡市からは、電車とバスを乗り継いで1時間ほどです。博多駅からJR鹿児島本線の快速に乗り、基山駅で降ります。そこで甘木鉄道に乗り換えて、甘木駅へ向かいます。甘木駅からは甘木観光バスに乗り、野鳥川に架かる目鏡橋の近くのバス停で降りる、という案内がありました。
駐車場については、情報源によって書いてあることが違いました。「約150台で普通車400円」という記載もあれば、「大型10台(有料)」という記載もあります。完全に無料の駐車場は、確認できませんでした。
料金や台数をここで断定することはできません。車で行くなら、出発前に朝倉市観光協会などの公式情報で確かめてください。電車とバスで行って、秋月から先を走るという選択もあります。
走る前に決めておきたい3つの約束
公式のコースがない以上、自分でルールを決めて走ることになります。私が調べて必要だと判断した点を書きます。
第一に、歩行者を優先します。杉の馬場も黒門周辺も、観光客が歩く道です。第二に、混雑する時期と時間帯を避けます。桜と紅葉の盛りは、早朝か平日を選んでください。第三に、暗い時間は走りません。城跡周辺にライトアップはないからです。
江川ダムについては、走る前に管理事務所の案内を確認してください。サイクリストが多い道なので、後ろから自転車が来ることを想定して端を走るのが基本になります。
ランナー向けの大会やイベントがあるのかどうかも、今回の調査では確認できませんでした。秋月春まつりの開催日と、屋台が出る紅葉の時期は、観光客で混み合う前提で計画してください。
よくある疑問に答えます
秋月城下町に決まったランニングコースがあるのかと聞かれれば、確認できた範囲ではありません、と答えます。杉の馬場通りの桜並木は約500メートルで、城跡や黒門と合わせて歩いて回る人が多い場所です。
夜に走れるかどうかについては、おすすめしません。城跡周辺にライトアップがなく、暗いからです。
江川ダムまで走っていけるのかという疑問には、距離の情報がないので答えられません。秋月と江川ダムのあいだの距離や道の状況は、今回の調査では確認できませんでした。地図や現地の案内で確かめてください。
駐車場が無料かどうかは、確認できませんでした。料金の記載が情報源ごとに違うため、行く前に公式の情報を見るのが確実です。
桜の時期にいちばん空いている時間帯はいつかという質問には、データがありません。ただ、黒門の紅葉は毎年早朝から多くの観光客が訪れると紹介されているので、朝なら空いているとは限りません。
確認できなかったことと、次に調べたいこと
今回の調査で確認できなかったことは、4つあります。秋月城下町内や江川ダム周辺の公式ランニングコース、江川ダム周辺の公園やトイレや駐車場の詳細、杉の馬場通りの正確な長さ、そしてランナー向けの大会やイベントの有無です。杉の馬場の桜並木が約500メートルという記載は見つかりましたが、通り全体の長さではありません。
次に調べるなら、朝倉市観光協会への問い合わせか、現地を実際に歩いた人の記録です。距離と所要時間は、そうした一次の記録があって初めて書ける数字です。
まとめ:秋月は歩いて味わう城下町で、走るなら朝に歩行者優先
秋月城下町の杉の馬場通りは、約500メートルのソメイヨシノの桜並木で、かつての登城道です。黒門は垂裕神社の参道に移された大手門で、約20本のカエデが秋を彩ります。江川ダムは堤高79メートルの重力式コンクリートダムで、あさくら3ダムの一つとしてサイクリストに親しまれています。
公式のランニングコースは確認できませんでした。走るなら、混雑期を避けた早朝か平日に、歩行者を優先して、明るい時間に。これが、今回の調査から言えるいちばん確かな結論です。
情報は2026年10月2日時点のものです。駐車場の料金や桜と紅葉の状況は変わりますので、お出かけの前に朝倉市観光協会などの公式情報で最新の内容を確認してください。








