鳥屋野潟公園でランニング!新潟市の湖畔に続く遊歩道を走る

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鳥屋野潟公園は、新潟市の中心部にある鳥屋野潟のまわりに整備された県立公園で、湖畔の園路や遊歩道でジョギングやウォーキングができます。JR新潟駅からの距離は約2kmです。公園のうち鐘木地区とスポーツ公園は、湖畔の遊歩道でつながっています。

鳥屋野潟は、海から切り離されてできた潟湖(海跡湖)です。街のすぐ隣にありながら、埋め立てられずに残ってきました。公園内や隣接地には県立図書館、県立自然科学館、デンカビッグスワンスタジアムといった文教施設やスポーツ施設が集まり、県民や観光客の憩いの場になっています。

目次

鐘木地区とスポーツ公園は遊歩道でつながり、湖面を見ながら走れる

スポーツ公園には園内をぐるりと囲む散策路があり、ジョギングやウォーキングに向いた道として整えられています。湖面を眺めながら走れるのが、この散策路の特徴です。散策路は隣の鐘木地区の遊歩道に続いているので、二つのエリアをまたいで、より広い範囲を走ったり歩いたりできます。

距離や時間の目安として、次のような体験談があります。鐘木地区は単独でもかなり広く、歩いて一回りしたら約40分かかったそうです。鐘木地区からスポーツ公園の端まで遊歩道をたどった人は、端から端までで約2.7kmあったと書いています。潟の端に整備された遊歩道には、桜の木が並んでいます。

デンカスワンフィールドのトラックは個人でも使える

デンカスワンフィールドは、スタジアムの手前に建つ第3種公認の陸上競技場で、トラックを個人で使えます。利用条件や料金、利用時間は変わることがあります。

日本陸上競技連盟から公認を受けた競技場を、公認陸上競技場と呼びます。収容人数や補助競技場の有無などで区分があり、上から第1種、第2種、第3種、第4種、第4種L(ライト)の5種類に分かれます。公認を受けていない競技場で出した記録は、どんな大会であっても公式記録として扱われません。第3種の基準は全天候舗装で6レーン以上、直走路は8レーンです。公認を保つには5年に1度の更新が欠かせません。

試合やイベントの日はスタジアムの周りが混み合う

ホームゲームなど、スタジアムで試合やイベントがある日は周辺に人が増えます。自分のペースでゆっくり走りたいなら、開催予定を先に見ておきましょう。

鳥屋野潟公園は3つのエリアで開園面積87.6ha

公園は、鳥屋野潟を囲む女池地区、鐘木地区、スポーツ公園(新潟県スポーツ公園)の三つのエリアでできています。三つを合わせた開園面積は87.6ha(平成29年4月現在)です。デンカビッグスワンスタジアムがあるのはスポーツ公園のエリアです。

女池地区は県立図書館と展望台がある6.6haのエリア

女池地区だけの開園面積は6.6ha(平成25年4月現在)です。県立図書館と県立自然科学館の二つの文化施設が建ち、ほかに女池インフォメーションセンターと水辺の広場、バリアフリートイレも整っています。園内には鳥屋野の路、トリムの森、日本庭園も配置されています。静かに散策したい人向けの「しらべの小径」もこのエリアにあります。

潟沿いには桜並木が続きます。展望台に上がると鳥屋野潟を一望でき、対岸にはデンカビッグスワンスタジアム(ビッグスワン)が見えます。

鐘木地区は花見広場とユキツバキ園がある広い散策エリア

鐘木地区で見られるのは、人工河川のせせらぎや多目的広場、花見広場とトリムの森、ユキツバキ園、観察池などです。散策にも自由な遊びにも使える広々とした場所で、広場でのお花見や、湖に沿った園路歩きを楽しめます。隣には新潟市産業振興センターが建っています。

鐘木地区の桜は4月上旬から中旬が見頃で、約700本が咲く

鐘木地区の桜は、例年4月上旬から中旬にかけて見頃を迎えます。桜並木が続くのは花見広場で、桜は染井吉野や里桜などを合わせて約700本あります。八重桜はそれより遅く、5月に見頃になります。

2026年は4月1日から12日まで桜まつりが開かれ、キッチンカーが並び、ワークショップも行われました。桜の時期は花見に訪れる人が増えるため、走るときは歩行者に気を配る必要があります。

白鳥は10月下旬に飛来し、11月には多い日で4,000羽から5,000羽になる

鐘木地区では、コハクチョウをはじめとする白鳥の姿を10月下旬から3月中旬まで見られます。いちばん数が増えるのは11月で、多い日だと4,000羽から5,000羽を観察できます。野鳥観察舎の上にある展望台に立つと、白鳥がすぐ頭上を羽ばたいて通り、羽音まで聞こえてきます。

鳥屋野潟にやってくる白鳥の大半はコハクチョウです。オオハクチョウとの見分けは、体の大きさとくちばしでつきます。オオハクチョウの全長は約140cmから165cmあり、コハクチョウは約120cmにとどまります。くちばしを見ると、黄色が鼻孔の下まで伸びていればオオハクチョウ、鼻孔のところで止まっていればコハクチョウです。大まかには、オオハクチョウは海の湾に多く渡ってきて、コハクチョウは湖を好む傾向があるそうです。

二種類とも初夏にシベリアでかえり、秋になると親と一緒に南へ下って、日本の各地で冬を越します。家族で行動するところも同じです。餌も同じで、新潟では水田などで落ち穂や草の種をついばんでいます。新潟県内では瓢湖(阿賀野市)、福島潟、佐潟、鳥屋野潟が代表的な越冬地です。

鳥屋野潟は日本野鳥の会が取り上げる重要野鳥生息地(IBA)

日本野鳥の会は、鳥屋野潟を重要野鳥生息地(IBA)のひとつとして取り上げています。雪が積もる時期にはヒシクイも入ってきて、強風のときには鳥たちの避難場所にもなります。その一方で、日本野鳥の会はガン類や白鳥のねぐらになるヨシ原が減っていることを懸念しています。

鐘木地区の駐車場は金・土・日の22時から翌朝5時まで閉まる

車で来て夜や早朝に走る人が最初に押さえておきたいのが、鐘木地区の駐車場の閉鎖時間です。毎週金曜日、土曜日、日曜日は、22時から翌朝5時まで閉鎖されます。この時間帯に車で出入りする予定があるなら、到着や出発の時刻に気をつけてください。

足元への注意も欠かせません。湖畔の園路は濡れていることがあり、冬には雪が積もったり凍ったりします。雨の日や冬場は、路面の状態に気をつけて走ってください。

野鳥を観察するときは、驚かせない距離から静かに見るのがマナーです。白鳥やカモが羽を休めている近くでは、スピードを落として、大きな音を立てずに通り過ぎてください。

施設や開園の状況は変わることがあります。気になる点があれば、管理事務所か公園のインフォメーションセンターに問い合わせると確実です。

新潟駅南口からバスで約13分から約18分

最寄りのバス停は、エリアごとに異なります。

行き先交通手段と降りる場所所要時間の目安
鐘木地区JR新潟駅南口からバス、「鳥屋野潟公園前」下車バス約18分、下車後徒歩約2分
スポーツ公園JR新潟駅南口からバス、「スポーツ公園前」下車バス約13分、下車してすぐ
女池地区新潟交通の路線バス、「野球場・科学館前」下車下車後徒歩約8分
女池地区(車)北陸磐越自動車道の新潟中央ICから約15分

新潟シティマラソンは毎年10月、デンカビッグスワンスタジアム周辺からスタート

新潟市では毎年10月に新潟シティマラソンが開かれ、スタート地点はデンカビッグスワンスタジアムの周辺です。2026年大会は10月11日(日)に行われ、マラソンは8時30分にスタートしました。マラソン以外にも気軽に出られる種目として、10.6kmのファンランと、2kmの周回コースを走るユニバーサルランが用意されています。大会のコースは、日本一の大河である信濃川や、国の重要文化財に指定された萬代橋、新潟市のメインストリートの柾谷小路などをめぐります。

次の第43回大会は、令和9年(2027年)10月10日(日)に開かれる予定で、マラソンの定員は9,000人です。

湖のほとりでは、ほかの催しも開かれています。「にいがた カナール彩」は鳥屋野潟の自然に親しんでもらうための催しで、2026年4月29日に開かれ、スポーツ公園(デンカビッグスワンスタジアム周辺)とカナール広場が会場になりました。

鳥屋野潟は水位をTP-2.5mに保ち、亀田郷の排水を受け止めている

穏やかな湖面の鳥屋野潟は、まわりの土地を水から守る遊水池の役目も担っています。潟があるのは亀田郷の北西部で、亀田郷の排水がここに集まってきます。潟の水位は信濃川より低いため、親松排水機場がポンプで潟の水を信濃川へ強制的に流し続けていて、水位はいつもTP-2.5mに保たれています。

TP(T.P.)とは、地表面の標高を決めるときの基準になる水準面で、その高さは東京湾中等潮位(東京湾平均海面)です。隅田川の河口で観測された平均潮位が、T.P.±0の基準です。鳥屋野潟の水位がTP-2.5mというのは、水面をこの基準より2.5m低いところで管理しているという意味です。

排水機場は、低い場所の水をポンプで高い場所へ押し出す施設です。洪水が終わったあとに遊水池の水を出すときや、流す先の川の水位が高くて自然には流れていかないときなどに動かします。逆流を防ぐため、川の水位が上がったときには排水樋管や水門も組み合わせます。

遊水池(遊水地・調節池)は、洪水の一部をいったんため込み、まわりや下流があふれるのを防ぐ施設です。ためた水は、下流の水位が下がるのを待ってから川に戻します。平常時に水をためない遊水地では、公園やスポーツ施設として使われている例もあります。

鳥屋野潟の流域は、海抜ゼロメートルより低い土地が大半です。1998年8月の豪雨では、流域の住宅や事業所などで床上・床下を合わせて5,132戸が浸水しました。

亀田郷は信濃川・阿賀野川・小阿賀野川に囲まれた輪中地帯

新潟市の中央部に水田地帯として広がるのが亀田郷です。信濃川、阿賀野川、小阿賀野川に囲まれた低湿な輪中地帯で、範囲は新潟市中央区と東区の一部、江南区のほぼ全域におよび、広さは約10,000haから約11,000haあります。土地の3分の2が海抜ゼロメートルより低いため、水をどう抜くかが地域にとって長く大きな課題でした。

潟は砂州で海と切り離された海岸の湖

潟(かた)は、砂州などで外海から仕切られてできた海岸の湖のことで、潟湖(せきこ)やラグーンとも呼びます。日本国語大辞典は、砂洲などが張り出して海と分かれた湖や沼で、その多くは狭い水路で海とつながっているものと説明しています。波が運んだ砂が海岸沿いに積もり、海水を仕切る砂州ができると、潟湖が生まれます。

鳥屋野潟の湖水面積は167ha、潟全体では264haあります。湖岸にはヨシの群落が育ち、湖面にはコウホネやヒシが茂っています。

鳥屋野潟公園は駅から約2kmで、桜と白鳥を見ながら走れる湖畔の公園

鳥屋野潟公園は、新潟駅から近い場所で、湖面や桜並木、冬の白鳥を眺めながら走れる公園です。距離を稼ぐなら鐘木地区からスポーツ公園まで遊歩道でつながる区間、トラックで走るならデンカスワンフィールドと、目的に合わせて走る場所を選べます。夜間や早朝に車で来るなら鐘木地区の駐車場の閉鎖時間に、冬なら凍った路面と休んでいる野鳥に気を配りながら、新潟の湖畔を走ってみてください。

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