茨城の御前山ダムは湖畔6.1キロのジョギングコースが人気

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御前山ダムの湖畔にある周回道路は、茨城県常陸大宮市でジョギングやウォーキングを楽しめる約6.1キロメートルのコースです。周辺には御前山県立自然公園のハイキングコースも整備されており、軽い散歩から本格的な山歩きまで体力に合わせて選べます。那珂川の支流・相川に建設された農業用ダムでありながら、湖畔の景観と豊かな自然に恵まれ、ジョギング愛好者やハイカー、家族連れまで幅広い層に親しまれているスポットです。ここでは御前山ダムの基本情報からアクセス、湖畔の周回コース、二つのハイキングコースの詳細、季節ごとの見どころ、野鳥観察やカヌー・SUPといったアクティビティ、周辺のグルメや温泉施設まで、実際に訪れる際の参考になるようできるだけ具体的に紹介します。

目次

御前山ダムは常陸大宮市にある堤高52メートルの農業用ロックフィルダム

御前山ダムは茨城県常陸大宮市上伊勢畑に位置する農業用のダムです。国営中川土地改良事業の一環として建設され、中川流域の台地や水田へ安定的に農業用水を供給する目的で整備されました。ポンプ場や導水管を通じて周辺の農地へ水が送られています。ダムの型式は中心遮水ゾーン型ロックフィルダムで、堤高は約52メートル、堤体積はおよそ93万立方メートルです。完成は2012年で、周辺のダムと比べても比較的新しい部類に入ります。

ダム湖の周囲は広葉樹とスギ・ヒノキの植林地が入り混じる森林に囲まれており、四季を通じて水面に映る山並みの表情が変わっていきます。ダム堤体の直下には常陸大宮市が管理する御前山ダム公園が整備されていて、芝生広場や駐車場、トイレ、あずまやが設けられているため、散策の合間に気軽に立ち寄れる休憩スポットとしても利用されています。

アクセスは常磐道那珂ICから約19キロメートル、公共交通機関はやや不便

車で訪れる場合は、常磐自動車道の那珂インターチェンジから国道118号線を大子方面へ向かい、約19キロメートルの距離です。水戸北インターチェンジからは約30分、那珂インターチェンジからは約40分で常陸大宮市内に到着する目安になります。都心方面から向かう際も常磐自動車道を利用し、水戸北ICか那珂ICで降りるルートが便利です。カーナビには御前山ダムの住所である「茨城県常陸大宮市上伊勢畑」、もしくは御前山ダム公園の住所「常陸大宮市上伊勢畑1506-2」を設定するとスムーズに着けます。

公共交通機関を使う場合は、JR常磐線の水戸駅から路線バスで約75分かかります。JR水郡線の常陸大宮駅からはタクシーやレンタカーで約30分の距離です。水郡線は本数が限られているため、事前に時刻表を確認しておいたほうがよいでしょう。公共交通機関だけでのアクセスはやや不便なので、レンタカーやタクシー、または自家用車での訪問が現実的な選択肢になります。

駐車場は御前山ダム公園に約20台分のスペースがあり、優先駐車場も用意されています。加えてダム湖を周回する道路沿いにも、湖面や周囲の山々を一望できる展望スペース付きの駐車場が複数整備されているため、コースの好きな場所からスタートしたり、途中で車を停めて景色を眺めたりすることもできます。

御前山ダム公園の芝生広場は一周376メートルで休憩にちょうどよい

ダム堤体の直下に広がる御前山ダム公園は、一周376メートルの芝生広場を中心に、ベンチやあずまや、多目的トイレが整った公園です。小さな子ども連れのファミリーが遊べるスペースとしても利用されており、ジョギングやハイキングの前後に体をほぐしたり、休憩したりするのにちょうどよい場所です。芝生の上でお弁当を広げたり、ダムを見上げながら過ごしたりと、活動的な過ごし方だけでなく、ゆったり自然を感じる過ごし方もできます。駐車場からのアクセスもよいため、待ち合わせ場所やスタート地点として設定しやすいのもメリットです。

湖畔の周回道路は6.1キロメートルでジョギング・ウォーキングに人気

御前山ダムの最大の特徴のひとつが、ダム湖をぐるりと囲む約6.1キロメートルの周回道路です。舗装された道路がダム湖に沿って続いており、車も通行しますが交通量は多くないため、ジョギングやウォーキング、サイクリングを楽しむ人にとって走りやすいコースとして知られています。コース全体を通して高低差はあるものの、急激なアップダウンが連続するわけではなく、湖面や周囲の山並みを眺めながらマイペースで走ったり歩いたりできるのが魅力です。1周を走り切れば本格的なジョギングトレーニングになりますし、途中で折り返して短めのウォーキングに切り替えることもできるため、初心者から健脚の方まで幅広く利用されています。

コース上には湖を一望できる展望スペースを備えた駐車場がいくつか点在しており、給水や小休憩のポイントとして活用できます。早朝は空気が澄んでいて、水面が朝日を反射する様子や、気温差によって湖面に霧が立ち込める光景に出会えることもあります。日中は木々の緑や空の青さが湖に映り込み、夕方には夕焼けに染まる空と山のシルエットが美しいコントラストを作ります。時間帯によって表情がまったく異なるため、同じコースを繰り返し走っても飽きにくいという声も多く聞かれます。

周回道路は一般車両も通行するため夏の日差しと冬の凍結に注意

周回道路は一般車両も通行するため、ジョギングや徒歩で利用する際は路肩を意識し、車の往来に十分注意することが大切です。特にカーブが多い区間や見通しの悪い場所では、反射材やライトを着用するといった事故防止の工夫をしておくと安心です。夏場は木陰が少ない区間もあるため、帽子や飲み物を準備し、熱中症対策をしっかり行ってから出発することをおすすめします。冬場は路面が凍結することもあるため、滑りにくいシューズを選ぶとよいでしょう。

御前山ハイキングコースは3.7キロと10.2キロの2ルートに分かれる

御前山ダムの周辺には、御前山県立自然公園の一部として整備されたハイキングコースがあり、湖畔散策だけでなく本格的な山歩きも楽しめます。代表的なコースは大きく分けて二つです。

道の駅かつら起点の3.7キロメートルコースは所要1時間30分の入門コース

一つ目は、道の駅かつらを起点とする約3.7キロメートル、所要時間約1時間30分のコースです。標高156メートルほどの御前山を周回するルートで、道の駅かつら裏手の「ふれあい広場駐車場」を利用してスタートできます。比較的なだらかな道が多く、登山初心者やお子様連れのファミリー、体力に自信のない方でも無理なく歩ける設定になっているため、ハイキングデビューにも適しています。御前山は「関東の嵐山」の異名を持ち、那珂川沿いに広がる里山の風景と一体となった景観が楽しめるのが特徴です。

御前山青少年旅行村起点の10.2キロメートルコースは所要3時間30分の本格コース

二つ目は、御前山青少年旅行村を起点として御前山方面へ向かう約10.2キロメートル、所要時間約3時間30分のコースです。こちらは距離も時間も長く、アップダウンを含む本格的な登山コースとなるため、ある程度のハイキング経験や体力が求められます。旅行村周辺は日光連山や那須連山、那珂川を望む茨城県内屈指の景勝地として知られ、野鳥や昆虫、植物の宝庫でもあるため、自然観察をしながらじっくり歩くのに向いています。

このほか、御前山ダムそのものを一周する遊歩道や、展望台を経由してダムをぐるりと回るルートも山行記録として紹介されており、湖畔の周回道路とは別に、山道を交えたバリエーションのあるコース取りも可能です。かつては標高253メートルの三王山山頂に展望台が設置されていましたが、施設の老朽化により2022年10月以降は閉鎖されているため、訪れる際は最新情報を確認しておくと安心です。

ハイキングコースの服装はトレッキングシューズが基本、長距離は装備を増やす

湖畔の周回道路と異なり、ハイキングコースは山道や未舗装路を含むため、動きやすい服装とグリップ力のあるトレッキングシューズやスニーカーを用意しておきましょう。距離の長い10.2キロメートルコースに挑戦する場合は、飲み物や軽食、雨具、タオル、虫よけスプレーなどを準備し、余裕を持ったスケジュールで出発することをおすすめします。スマートフォンの地図アプリや、道の駅かつらや城里町役場などで配布されているハイキングマップを事前に確認しておくと、道に迷うリスクを減らせます。携帯電話の電波が届きにくいエリアもあるため、単独での入山よりも複数人での行動のほうが安心です。

春はツツジ、夏はカヌー、秋は紅葉、冬は霧と季節ごとに湖の表情が変わる

御前山ダムとその周辺は、四季それぞれに異なる表情を見せてくれるのも人気の理由です。春は山桜や新緑が芽吹き、4月中旬から下旬にかけてはツツジが見頃を迎え、鮮やかな新緑とのコントラストが楽しめます。桜のシーズンには湖畔の道路を歩きながら、水面に映るピンクの景色を楽しむことができます。

夏は木々の緑が深まり、森林浴を楽しむのに適した季節です。周回道路は開けた区間もあるため日差し対策は必須ですが、朝夕の涼しい時間帯を狙って走れば、快適にジョギングを楽しめます。夏場はカヌーやSUPなどの湖上アクティビティのベストシーズンでもあり、水と緑を同時に満喫できます。

秋は紅葉のシーズンです。ダム湖を取り囲む山々が赤や黄色に色づき、湖面に映り込む紅葉と合わせて絶好の撮影スポットになります。ハイキングコースを歩きながら紅葉狩りを楽しむ人も多く、気温も過ごしやすいため、御前山ダムを訪れるにはもっともおすすめしやすい季節のひとつです。

冬は木々の葉が落ち、視界が開けることで遠くの山並みまで見渡せるようになります。空気が澄んでいるため、晴れた日には遠方の山々までくっきりと見え、雪化粧した景色に出会えることもあります。朝晩の気温差が大きい日には、湖面に霧が立ち込める幻想的な風景が見られることがあり、写真愛好家にも人気があります。防寒対策をしっかりした上で、澄んだ空気の中でのウォーキングやジョギングを楽しむのもおすすめです。

野鳥観察スポットとしても知られマガモやオシドリが冬季に飛来する

御前山ダムは、日本野鳥の会茨城県支部からも探鳥地として紹介されているバードウォッチングの名所です。ダム湖の水面と、周囲に広がるスギ・ヒノキ・サワラの植林地とクヌギ・コナラなどの広葉樹林が入り混じる環境が、多様な野鳥の生息地となっています。猛禽類ではノスリやハイタカなどが観察されるほか、冬季にはマガモやオシドリといったカモ類の群れが飛来します。そのほかにもホトトギス、ツツドリ、イカルチドリ、キビタキ、オオルリ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ルリビタキ、アトリ、カシラダカなど、季節によって多彩な野鳥に出会えることが報告されています。

御前山ダムの駐車場を起点に、周回道路を散策しながら双眼鏡片手に野鳥観察を楽しむ人も多く、ジョギングやウォーキングとはまた違ったゆったりとしたペースで自然を満喫できます。体力に自信のある方は、ダム公園を起点にダムを一周するハイキングコースを歩きながら、森の中で野鳥の声に耳を澄ませるのもよいでしょう。御前山青少年旅行村の周辺も野鳥や昆虫、植物の宝庫として知られており、自然観察の対象を広げたい方はあわせて訪れてみてください。

GOZENYAMA Activityでカヌー・SUPが5月から11月に楽しめる

御前山ダムでは「GOZENYAMA Activity」として、5月から11月にかけてカヌーやSUP(スタンドアップパドルボード)、ボートといった湖上アクティビティが開催されています。ダム湖は波が立ちにくく穏やかな水面であるため、海や川に比べて初心者や女性、子ども、家族連れでも安心して楽しめるのが特徴です。資格を持つ経験豊富なインストラクターが安全にツアーをガイドしてくれるため、カヌーやSUPが初めてという人でも気軽にチャレンジできます。料金の目安は大人5000円、子ども(小学生以下)3000円程度とされていますが、時期やプランによって変動することがあるため、参加を検討する場合は公式サイトなどで最新の料金や開催日程、予約方法を確認しておいたほうがよいでしょう。ジョギングやハイキングで体を動かした後に、湖上でのんびりとカヌーを漕ぐという組み合わせも、御前山ダムならではの楽しみ方のひとつです。

御前山県立自然公園は1954年指定で那珂川沿いの景観が「関東の嵐山」と呼ばれる

御前山ダムや御前山ハイキングコースが含まれるエリアは、茨城県中部の常陸大宮市と城里町にまたがる「御前山県立自然公園」に指定されています。1954年に指定された県立自然公園で、面積はおよそ73.80平方キロメートルにおよびます。那珂川をはさんで鶏足山塊に連なる御前山や井殿山を中心に公園区域が広がっており、清流那珂川と御前山が織りなす景観が京都の嵐山に似ていることから「関東の嵐山」と呼ばれるようになりました。御前山は江戸時代には水戸徳川家によって伐採が禁じられた「御留山」として保護されてきた歴史があり、ケヤキやアカマツ、カシなどの樹林に加えて、温帯・暖帯両方の植物が豊富に混成する自然環境が今も残されています。公園内には仏国寺、徳蔵寺、竜谷院、白山神社といった歴史ある寺社も点在しており、自然だけでなく文化的な景観も楽しめるのが特徴です。

「御前山」という名前の由来には、奈良時代の孝謙天皇と弓削道鏡にまつわる悲恋伝説が関係していると伝えられています。下野国に流された道鏡が、孝謙天皇とともにこの地で暮らしたという言い伝えがあり、貴人への敬称である「御前」がそのまま山の名前になったとされています。真偽は定かではないものの、こうした伝説が残る山を歩きながら、その歴史に思いを馳せるのもハイキングの楽しみ方のひとつです。

城里町側には御前山城跡や藤倉の滝、樹齢100年超の古木が茂る「こやきの森」がある

御前山ダムがある常陸大宮市側だけでなく、那珂川を挟んで隣接する城里町側にも、御前山県立自然公園ならではの見どころが点在しています。御前山の一角には御前山城跡があり、承久年間に藤原時房によって築かれたとも伝わる山城の跡です。詳細な築城年代ははっきりしていませんが、遺構の状況から戦国時代に野口城攻めの陣城として利用されたと考えられています。那珂川大橋の南側からハイキングコースが整備されており、土塁や堀跡といった遺構を眺めながら歴史散策を楽しむことができます。

このほか、二段になって流れ落ちる藤倉の滝や、増水時にのみ姿を見せるむじな滝、江戸時代から霊山として保護され樹齢100年を超える古木が茂る「こやきの森」なども城里町側の見どころです。御前山ダムの湖畔散策だけでなく、こうした城里町側のスポットまで足を延ばせば、御前山県立自然公園全体の奥深さをより実感できるはずです。

那珂川沿いの鮎街道で塩焼きが名物、船納豆や干し椎茸も特産品

御前山ダム周辺を訪れたなら、地元グルメも楽しみのひとつです。常陸大宮市は久慈川と那珂川という二つの清流に恵まれた土地で、なかでも那珂川は「関東の四万十川」とも呼ばれるほどの清流として知られ、鮎料理が名物になっています。那珂川の鮎釣りは例年6月に解禁され、夏の若鮎から、秋には産卵のために川を下る「落ち鮎」まで、季節によって異なる味わいが楽しめます。外はパリッと香ばしく、中はふっくらとした塩焼きが定番の食べ方です。国道123号沿いの旧御前山地区には鮎の塩焼きを提供する店が並び、「鮎街道」として親しまれています。ジョギングやハイキングで汗を流したあとに、名物の鮎の塩焼きで一息つくというのも、御前山ダムエリアならではの楽しみ方です。

このほか、常陸大宮市周辺では、手すきの西ノ内和紙や、小粒大豆を使った船納豆、那珂川・久慈川で獲れる鮭、農林水産大臣賞を11年連続で受賞している肉厚な干し椎茸など、山里ならではの特産品が数多く作られています。道の駅やお土産店に立ち寄れば、こうした地元の味や工芸品に出会えるので、ハイキングやジョギングの帰りに立ち寄ってみるのもおすすめです。

御前山青少年旅行村と道の駅かつらが周辺のおすすめスポット

御前山ダムから足を延ばせるスポットとして、まず挙げられるのが御前山青少年旅行村です。茨城県内最大級の公営キャンプ場で、常陸大宮市下伊勢畑に位置し、日光連山や那須連山、那珂川を望む茨城県内屈指の景勝地にあります。敷地内にはグリーンハウスやケビン、コテージなどの宿泊施設が点在し、サイクリングやバードウォッチング、史跡探訪、那珂川での釣りなど、多彩なアクティビティが楽しめます。ハイキングと合わせて宿泊し、翌日にダム湖畔をジョギングするといった二日間の計画を立てるのもおすすめです。

もう一つのおすすめスポットが、隣接する城里町にある道の駅かつらです。御前山への登山口のひとつとなっており、ハイキング前後の休憩や買い物、食事に便利な施設です。那珂川の河川敷にも近く、川遊びやバーベキューを楽しめるスポットとしても知られています。道の駅かつらの裏手にあるふれあい広場駐車場は、3.7キロメートルの御前山ハイキングコースのスタート地点としても利用されており、ハイキングマップの入手先としても活用できます。

このように御前山ダム周辺は、湖畔の周回コースを中心に、御前山県立自然公園のハイキングコース、青少年旅行村でのキャンプやアクティビティ、道の駅での買い物や食事まで、一日を通してさまざまな楽しみ方ができるエリアです。

ジョギング・ハイキングの注意点は反射材の着用と電波の弱いエリアへの備え

御前山ダムの周回道路や周辺のハイキングコースは自然豊かな環境にある反面、街中のように整備された歩道ばかりではありません。周回道路は一般車両も通行するため、道路の端を意識して走る、反射材を身につける、イヤホンの音量を下げて周囲の音が聞こえる状態を保つといった安全対策を心がけましょう。ハイキングコースでは、天候の急変や日没時刻を考慮し、余裕を持った時間配分で行動することが大切です。特に10.2キロメートルの本格コースに挑戦する場合は、事前に体力や経験に見合ったコースかどうかを見極め、無理のない計画を立てることをおすすめします。

また、山間部のため携帯電話の電波が不安定な区間があること、コンビニなどの店舗が近くに少ないことも念頭に置き、飲み物や補給食は事前に用意しておくと安心です。冬場は日没が早く、路面の凍結にも注意が必要です。夏場は熱中症対策として、こまめな水分補給と休憩を心がけましょう。ゴミは必ず持ち帰り、自然環境を守りながら気持ちよく利用することも大切なマナーです。

体力に合わせたモデルコースの立て方は3パターン

御前山ダムエリアを訪れる際は、体力やその日の目的に合わせてコースを組み合わせるのがおすすめです。運動不足を解消したい、軽く汗を流したいという方には、御前山ダム公園の芝生広場でウォーミングアップをしたあと、湖畔の周回道路を無理のない範囲で歩く、あるいはゆっくりジョギングするプランが向いています。展望スペース付きの駐車場をいくつか目印にして、区切りのよいところで折り返せば、体力に応じた距離に調整しやすくなります。

しっかり走り込みたいランナーには、6.1キロメートルの周回道路を1周、あるいは2周するトレーニングメニューがおすすめです。アップダウンを含むコースのため、平坦なコースだけを走り慣れている人にとってはよい負荷になりますし、景色の変化が楽しめるので長い距離でも飽きにくいのが利点です。走った後は御前山ダム公園やダム湖畔の駐車場でクールダウンとストレッチを行い、水分補給を忘れないようにしましょう。

自然の中をしっかり歩きたいハイキング志向の方には、道の駅かつらを起点とする3.7キロメートルコースがちょうどよい入門編になります。もう少し歩きごたえを求めるなら、御前山青少年旅行村を起点とする10.2キロメートルコースに挑戦し、御前山県立自然公園の奥深い自然を満喫するのもよいでしょう。午前中に長めのハイキングコースを歩き、午後は御前山ダムの湖畔をゆっくり散策しながらクールダウンする、といった一日がかりのプランを立てることもできます。

御前山ダム一般開放は春に開催される見学イベント

御前山ダムを管理する関東農政局では、例年春の時期に「御前山ダム一般開放」というイベントを開催しており、ダム施設の見学や湖畔でのウォーキング、グラウンドゴルフ、桜の観賞などが楽しめる機会が設けられています。開催時期や内容は年によって異なるため、訪問前には最新の開催情報を確認しておいたほうがよいですが、こうしたイベントに合わせて訪れれば、普段は入れない施設の様子を見学できたり、地域の人たちと交流しながら湖畔散策を楽しめたりするメリットがあります。桜のシーズンに合わせて開催されることが多いため、山桜や新緑を楽しみながら歩くのにぴったりのタイミングです。

汗を流したあとは「ごぜんやま温泉保養センター四季彩館」で日帰り入浴ができる

ジョギングやハイキングでしっかり体を動かしたあとは、近隣の日帰り温泉で汗を流すのもおすすめです。御前山地区にある「ごぜんやま温泉保養センター四季彩館」は、御前山から那珂川を望む景観を楽しめる日帰り温泉施設で、大浴場や露天風呂、うたせ湯、源泉湯、サウナ、低温風呂、薬湯、かぶり湯など8種類の浴槽が用意されています。料金は平日が大人800円、小人400円、土日祝が大人1000円、小人500円で、16時以降はさらに割安になる時間帯料金も設定されています。泉質はナトリウム・硫酸塩泉です。施設内には直売所や食事処も併設されているため、湯上がりに地元の食材を使った料理やお土産を楽しむこともできます。このほか、全国的にも珍しい船のスクリューで水流を起こす「流水浴」が体験できる「ささの湯」も近隣にあります。ジョギングやハイキングと日帰り温泉を組み合わせれば、体を動かした満足感と癒やしの両方を一度に味わえる一日になるはずです。

初めて訪れるなら御前山ダム公園を起点に周回道路の一部から歩き始めるとよい

御前山ダムエリアを初めて訪れる場合は、まず御前山ダム公園を目的地に設定し、そこを拠点にコースを組み立てるとわかりやすいでしょう。芝生広場のあるダム公園なら駐車場やトイレも整っており、初めての土地でも迷わずスタートできます。ジョギングもハイキングも欲張らず、まずは6.1キロメートルの周回道路の一部区間を歩いてみて、湖畔の雰囲気をつかんでから、次回以降にハイキングコースや温泉、周辺スポットへと行動範囲を広げていくと、無理なく御前山ダムの魅力を楽しみつくすことができます。季節によって見える景色が大きく変わるスポットなので、同じコースでも時期を変えて何度も訪れる価値があります。天気のよい休日に、双眼鏡や飲み物、動きやすい靴を準備して、御前山ダムの湖畔を実際に歩いてみてください。

御前山ダムは、農業用ダムでありながら約6.1キロメートルの湖畔周回道路を中心に、ジョギングやウォーキング、サイクリングを楽しめるスポットとして定着しています。周辺には御前山県立自然公園のハイキングコースが整備されており、道の駅かつらを起点とする3.7キロメートルの入門コースから、御前山青少年旅行村を起点とする10.2キロメートルの本格コースまで、目的や体力に応じたコース選びができます。春の桜やツツジ、夏の新緑と湖上アクティビティ、秋の紅葉、冬の澄んだ空気と霧など、四季を通じて異なる魅力があり、野鳥観察やカヌー・SUP体験も充実しているため、運動目的だけでなく自然とのふれあいや家族でのお出かけ先としても選ばれています。アクセスは常磐自動車道の那珂ICや水戸北ICを利用した車での訪問が便利で、駐車場も複数整備されているため、コースの好きな場所からスタートできる自由度の高さも魅力のひとつです。湖畔の周回コースでの運動、御前山県立自然公園でのハイキング、鮎料理や日帰り温泉での休息までを一日、あるいは一泊二日で組み合わせれば、都心から日帰りでも満喫できる自然体験プランが完成します。次の休日には、御前山ダムの湖畔を走ったり歩いたりしながら、茨城の豊かな自然を体感してみてください。

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