高田城址公園のお堀一周コースは全長2.2kmで信号待ちなし

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新潟県上越市にある高田城址公園のお堀を一周するランニングコースは、全長およそ2.2キロメートルです。健康にいがた21が案内する健康ウォーキングロードのデータでは、歩いた場合の所要時間の目安は約30分とされていて、走ればもっと短時間で一周できます。堀に沿った道はほぼ平坦で、信号待ちで足を止める場所もほとんどありません。初心者から自己ベストを狙う経験者まで、幅広い層が使いやすいコースです。この記事では、距離とペース別の所要時間、季節ごとの見どころ、アクセスと駐車場、冬の積雪への備え、地元で開かれるロードレース大会まで、実際に走る前に知っておきたい情報をまとめます。

目次

お堀一周コースは2,165メートルで信号待ちがほぼゼロ

高田城址公園のお堀一周コースは、南堀を回る区間で全長2,165メートルという記録があり、健康ウォーキングロードの2.2キロメートルという数字ともほぼ一致します。信号待ちで止まる箇所がないため、インターバルを挟まず一定のペースを保ちたいランナーには使い勝手のいいコースです。

コースの随所には、起点からの距離を示す標識が設置されています。しかもその標柱には俳句が刻まれていて、走りながら、あるいは歩きながら読み進めていけるという、ほかの公園にはあまりない楽しみ方ができます。距離表示があることで、今どのあたりを走っているのか、あと何メートルで一周できるのかが把握しやすく、ペース配分の目安にもなります。

公園全体を大きく囲む外堀まで含めると、水面の総面積は19ヘクタール、東京ドームおよそ4個分にもなります。内堀だけを回る定番コースに慣れてきたら、外周を絡めた距離の長いコースに挑戦してみるのも一つの手です。

ペース別に見る所要時間と周回数の目安

同じ2.2キロメートルでも、走るペースによって所要時間はかなり変わります。以下は簡単な換算の目安です。

ペースの目安1周(2.2km)の所要時間5周(約11km)10周(約22km)
時速8km(ジョグ相当)約16分30秒約1時間22分約2時間45分
時速10km(キロ6分)約13分約1時間6分約2時間12分
時速12km(キロ5分)約11分約55分約1時間50分

1周だけでは物足りないというランナーも多く、5周すればおよそ11キロメートル、10周すればハーフマラソンに迫る約22キロメートルの走り込みになります。周回コースならではの利点として、給水や休憩のタイミングを自分の好きな場所に決めやすく、その日の体調に合わせて周回数を調整しやすい点も見逃せません。

周回コースだから続けやすい走り方ができる

高田城址公園のように同じコースを何度も回る周回コースには、走り始めたばかりの人にとって続けやすい利点があります。周回コースは自動車や自転車が入ってこないぶん安全に走りやすく、距離や時間も測りやすいという特徴があります。走り始めの時期は、隣を走る人と会話ができるくらいの余裕のあるペースを意識するのが長続きのコツとされていて、息が上がるほど速く入ってしまうと、すぐに足が止まってしまいます。お堀一周コースには距離を示す標識があるので、自分がどのくらいのペースで走れているかを確認しながら、無理のない範囲でペースを整えていけます。

一方で、同じ景色を繰り返し走ることになるぶん、飽きやすいという声もあります。高田城址公園の場合は、春の桜、夏の蓮、秋の紅葉、冬の雪景色と季節ごとに堀の表情が変わるため、周回コースにありがちな単調さは感じにくいコースだと言えます。俳句が刻まれた標柱を読みながら走るのも、同じ道を繰り返し走る単調さを和らげる工夫の一つです。

初心者がいきなり10周を目指す必要はありません。まず1周を歩いてみて、慣れてきたら1周を軽く走ってみる、というように段階的に距離を伸ばしていくやり方が勧められています。次の段階として3周、5周と少しずつ周回数を増やしていけば、体への負担を抑えながら走れる距離を伸ばしていけます。ランニングウォッチやスマートフォンのアプリで距離や時間を記録しておくと、前回よりどれだけ長く走れたかが分かりやすく、続けるモチベーションにもつながります。

コースの路面はほぼ舗装済みで初心者でも走りやすい

高田城址公園のお堀一周コースが選ばれる理由は、走りやすさにあります。コースの大部分は舗装されていて、雨上がりでも比較的走りやすい状態が保たれています。堀沿いの道は基本的に平坦で、極端なアップダウンがないため、ランニングを始めたばかりの人でも無理なく最後まで走り切れます。

公園内には野球場、陸上競技場、市民会館、小動物園などが点在していて、ランニングの前後にウォーミングアップやクールダウンのスペースとして活用できます。陸上競技場は日本陸上競技連盟の第2種公認を受けた400メートル・9レーンのトラックを備えていて、収容人数は約1万人という本格的な施設です。野球場は上越市内で唯一、公式の硬式野球大会を開催できる施設で、両翼95メートル、中堅120メートルのグラウンドに、内野は黒土の混合、外野は天然芝が敷かれています。BCリーグの公式戦会場としても使われていて、地域スポーツの拠点になっています。

トイレや東屋も公園内に整備されているので、長い時間の利用でも安心です。このほか歴史博物館や小さな図書館、文学館、市民交流施設、ブロンズ像が並ぶ遊歩道なども点在していて、走ることだけが目的でなくても一日中過ごせる公園として親しまれています。

高田城址公園は徳川家康の六男が天下普請で築いた城跡

お堀を走る前に知っておくと、コースの景色の見え方が変わってくるのが高田城の歴史です。高田城は、江戸幕府を開いた徳川家康の六男・松平忠輝の居城として、慶長19年(1614年)に天下普請という方式で築かれました。天下普請とは、幕府が全国の大名に命じて共同で築城を行わせる仕組みで、高田城の場合は上杉景勝(出羽米沢城主)や前田利常(加賀金沢城主)をはじめとする13家もの大名が動員されたと伝わっています。工事の総監督にあたる総裁を務めたのは、忠輝の舅にあたる伊達政宗でした。

慶長19年2月に忠輝が高田入りすると、3月15日には築城が始まり、7月5日には普請が完了したとされていて、突貫工事だったことがうかがえます。江戸時代に築かれた城でありながら石垣を用いず、すべての曲輪に土塁が採用されているのも、大坂冬の陣を控えて工事を急いだためと考えられています。

天守は築かれず、代わりに三重櫓が城のシンボルとして機能していました。明治3年(1870年)の火災で一度焼失しましたが、平成5年(1993年)、上越市発足20周年の記念事業として、古い絵図や古文書、発掘調査の成果をもとに再建されています。現在は高田城址公園のランドマークとして、堀の水面にその姿を映しています。城跡は続日本100名城にも選ばれていて、歴史的な価値の高さがうかがえます。続日本100名城は、優れた文化財・史跡であること、著名な歴史の舞台であること、時代や地域を代表する城であることなどを基準に、各都道府県から選ばれた城のことで、登城の記念にスタンプを集めるスタンプラリーの対象にもなっています。高田城址公園のお堀一周コースは、ランニングだけでなく城巡りの目的地としても楽しめる場所になっています。

春は日本三大夜桜、桜は約4,000本が堀を彩る

高田城址公園のお堀一周コースの魅力は、走るたびに違う表情を見せてくれる四季の景観にあります。

春はやはり桜の季節です。園内にはおよそ4,000本の桜が植えられていて、さくら名所100選にも選ばれている名所です。特に夜桜のライトアップは有名で、ぼんぼりに照らされた桜と、ライトアップされた三重櫓が堀の水面に映り込む光景は、青森県弘前公園、東京都上野恩賜公園と並んで日本三大夜桜の一つに数えられています。2026年は第101回の高田城址公園観桜会として4月3日から19日にかけて開催され、開花は4月1日前後、満開は4月6日前後という時期になりました。夜間のライトアップは18時から21時、満開の時期には22時まで延長されていました。観桜会の期間中は多くの来園者でにぎわい、臨時駐車場やシャトルバスが運行されるほど混雑するので、この時期にランニングを楽しみたい場合は人出の少ない早朝の時間帯を狙うのがおすすめです。

夏になると、堀の水面を埋め尽くすように咲き誇る蓮が見どころになります。その規模と美しさから東洋一と称されることもあり、例年7月中旬から8月下旬にかけて高田城址公園観蓮会が開かれています。蓮は早朝に大輪の花を咲かせる性質があるため、早朝から見物に訪れる人も多く、涼しい時間帯にランニングをしながら花見を楽しめるのがこの季節ならではの過ごし方です。

秋は緑豊かな木々が色づき始め、夏の暑さが和らいだ過ごしやすい気候の中でランニングを楽しめる季節になります。空気が澄んで空が高く感じられる日も多く、堀の水面に映る紅葉と三重櫓のコントラストも見応えがあります。

冬は積雪1メートル超も、走るならシューズと時間帯の工夫が要る

上越市高田地区は日本有数の豪雪地帯として知られていて、冬のランニング環境には注意が必要です。上越市の記録では、高田で一晩に20センチを超える積雪が観測されることも珍しくなく、年によっては積雪が1メートルを超えることもあります。平年と比べて積雪量が2倍以上になるケースも報告されていて、真冬のシーズンは公園の遊歩道も雪に覆われることが多くなります。

積雪期に通常のランニングシューズで走ると、足元が滑りやすく危険です。防滑仕様のトレイルシューズやスパイク付きの冬用シューズを用意する、日中の除雪が進んだ時間帯を選んで走る、無理をせず室内トレーニングや筋力トレーニングに切り替える、といった工夫が雪国で走り続けるうえでは欠かせません。上越市では道路課の雪対策室が除雪計画や道路状況の情報を発信しているので、走りに出る前に最新の積雪・路面情報を確認しておくと安心です。逆に言えば、雪解けが進む3月から4月にかけては、雪解けと桜の開花が重なる時期で、一年の中でも気持ちよく走り始められる季節と言えます。

アクセスは高田駅から徒歩15分、駐車場は約850台分が無料

公共交通機関を利用する場合、北陸新幹線の上越妙高駅からえちごトキめき鉄道・妙高はねうまラインに乗り換え、高田駅で下車します。そこから徒歩約15分で高田城址公園に着きます。頸城バスを使うと「高田城址公園」というバス停があり、下車後徒歩1分ほどで着くので、電車よりバスのほうが公園入口には近くなります。

アクセス手段ルート所要時間の目安
鉄道+徒歩上越妙高駅→高田駅(えちごトキめき鉄道)→徒歩高田駅から徒歩15分
バス頸城バス「高田城址公園」下車下車後徒歩1分
車(北陸自動車道)上越インターチェンジ車で約10分
車(上信越自動車道)上越高田インターチェンジ車で約10分

車で訪れる場合、北陸自動車道の上越インターチェンジから約10分、上信越自動車道の上越高田インターチェンジからも約10分というアクセスの良さがあります。公園には第1駐車場から第8駐車場まで、合計約850台分の駐車スペースが用意されていて、通常期は無料で利用できます。ただし観桜会のシーズンには来園者の増加に合わせて交通規制や有料の臨時駐車場、シャトルバスの運行が行われることがあるため、その時期に車で訪れる場合は事前に最新情報を確認しておいたほうがいいでしょう。

高田城ロードレース大会はハーフから3キロまで4部門

高田城址公園は、地域のランニング大会の舞台としても使われています。代表的なのが高田城ロードレース大会で、第27回大会は6月上旬の日曜日、高田城址公園陸上競技場を中心とした上越市内で開催されました。種目はハーフマラソン、10キロ、5キロ、3キロの4部門があり、初心者からタイムを狙う経験者まで参加しやすい構成になっています。

コースは、松平忠輝の居城であった高田城址公園をスタート地点として、日本一の長さを誇るとされる雁木が連なる町屋の風情を感じながら、日本最古級の映画館として知られる高田世界館の周辺や、上杉謙信の居城であった春日山城の麓を巡る、平坦で走りやすい設計です。自己ベストを狙いたいランナーにも向いた大会として、地元ランニングクラブの高田走ろう会なども中心となって毎年多くのランナーを集めています。普段のトレーニングでお堀一周コースに慣れているランナーにとって、こうした大会は次の目標にしやすい存在です。

城下町の雁木通りと高田世界館まで足を延ばす

高田城址公園でのランニングと合わせて訪れたいのが、公園の周辺に広がる城下町・高田のまち並みです。高田地区には全長16キロメートルにも及ぶ、日本最長ともいわれる雁木通りが今も残っています。雁木とは、豪雪地帯特有の建築様式で、家屋の軒先を延長して造られた屋根付きの通路のことで、雪が積もっても歩行者が濡れずに移動できるようにした先人の工夫です。新潟県が案内する健康ウォーキングロードには「城下町高田・街なかリバーサイドコース」という、こうした雁木の町並みを歩く周遊コースもあり、お堀一周コースと組み合わせれば、歴史と暮らしの両方を感じられるランニングルートになります。

雁木通りの一角には、明治44年(1911年)に芝居小屋として開業した高田世界館が、今も現役の映画館として営業しています。国の登録有形文化財、経済産業省認定の近代化産業遺産にも指定されていて、開業から100年以上にわたって地域に愛されてきた、日本最古級の映画館です。当初は芝居小屋としてスタートしましたが、開業から5年後、世界的な映画ブームの波を受けて映画館へと転換したという経緯があります。高田城ロードレース大会のコースにも組み込まれているように、この一帯を巡ることは、上越・高田という城下町の成り立ちを体感するランニングにもなります。お堀一周コースを何周か走ったあとに、足を延ばして雁木通りや高田世界館の周辺を軽くジョグしてみるのもおすすめです。

走る時間帯は人出の少ない早朝が向いている

高田城址公園でのランニングを気持ちよく楽しむには、時間帯選びも大事なポイントです。日中、特に観光シーズンの休日は観光客や家族連れでにぎわうため、ランニングに集中したいなら人出の少ない早朝が向いています。空気が澄んだ早朝は堀の水面が鏡のように静まり返っていて、三重櫓や桜、蓮といった季節の風物詩をゆっくり眺められる時間になります。

桜のシーズンには夜間のライトアップも大きな魅力です。ライトアップされた夜桜と三重櫓を眺めながらのナイトランは、この時期の高田城址公園ならではの体験です。ただし夜間は路面の凹凸や人混みが見えにくくなるので、ヘッドライトやリフレクター付きのウェアを着用するなど、安全面への配慮も必要です。

平日の夕方から夜にかけての時間帯も、観光客が少なく走りやすい選択肢です。仕事終わりに1周、2周と軽く走ってから帰るという使い方であれば、日々のトレーニングの一部として無理なく組み込めます。休日の早朝と平日の夕方でコースの雰囲気は変わるので、生活のリズムに合わせて時間帯を選べるのも、このコースの使い勝手のよさです。

お堀一周コースは通年で使える上越市の定番ランニングルート

高田城址公園のお堀一周コースは、全長約2.2キロメートル(2,165メートル)というほどよい距離感、信号待ちのない走りやすさ、そして四季折々に姿を変える景観が揃った、新潟県上越市を代表するランニングスポットです。春は日本三大夜桜に数えられる桜、夏は東洋一とも称される蓮、秋は色づく木々、そして雪深い冬にはまた違った静けさを見せます。天下普請によって築かれた高田城の歴史や、再建された三重櫓の存在も、走るだけでなく歴史散策としての楽しみを加えてくれます。

アクセスも上越妙高駅や高田駅から比較的近く、無料駐車場も約850台分用意されているので、地元住民はもちろん、旅行や出張のついでに立ち寄るランナーにとっても訪れやすい環境が整っています。周回コースという特性を生かして、その日の体調や目標に合わせて周回数を調整できる自由度の高さも大きな魅力です。高田城ロードレース大会のような地元密着の大会に挑戦する目標を持てば、日々のトレーニングにも張り合いが生まれます。新潟県上越市を訪れる機会があれば、高田城址公園のお堀を一周するランニングコースを一度試してみてください。

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