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北谷の海沿いで夕日を見ながら走るなら、西向きの宮城海岸の防潮堤の上に続く遊歩道が向いています。北谷公園サンセットビーチは、美浜アメリカンビレッジのすぐ海側にある人工ビーチです。北谷町は町の面積のおよそ半分を米軍施設が占める町で、美浜と宮城の海岸は1970年代から80年代にかけての埋め立てで生まれた人工海岸です。

宮城海岸の遊歩道は西向きで夕日を見ながら走れる
夕日を見ながら走る場所として選ぶなら、宮城海岸です。北谷町宮城にある東シナ海に面した海岸で、防潮堤の上が遊歩道になっています。西を向いているので、夕日を眺めながら北端の砂辺公園まで走れます。米軍基地のすぐそばまで歩道が続いています。
この海岸には、もともと消波ブロックが置かれていました。2004年(平成16年)に海岸保全施設の整備が始まり、ブロックを取り除いたあとは、琉球石灰岩をあしらった海のプロムナードとして生まれ変わっています。プロムナードに使われている琉球石灰岩は、サンゴや有孔虫といった海の生き物の遺骸からできた、乳白色ですき間の多い石灰岩です。
訪れた人の口コミを見ると、遊歩道は犬を連れて歩く人や走る人でよくにぎわい、ローラースケートやスケートボードは看板で禁じられているようです。
終点の砂辺海岸は親子連れも散歩に来る小さな砂浜
宮城の遊歩道が行き着く先は砂辺海岸です。砂辺公園から続く砂浜で、広さは小さめです。近所の幼稚園の子どもたちや、親子連れが散歩に来る場所でもあります。
9月から11月の秋に北谷で歩きたい場所として、マップルという旅行ガイドが紹介しているのも、この宮城海岸のシーサイドウォークです。
北谷公園サンセットビーチは長さ約200メートルの無料の人工ビーチ
北谷公園サンセットビーチは、街なかに造られた人工のビーチで、所在地は北谷町美浜です。入るのにお金はかからず、砂浜の長さは約200メートル、奥行きは約80メートルあります。東シナ海に沈む夕日がきれいなことで知られています。
過去には、シーポートちゃたんカーニバルの主会場として使われたこともあります。
那覇空港からは車で約40分、バスなら軍病院前で降りる
美浜アメリカンビレッジからなら、歩いて7分ほどで着きます。那覇空港から車で向かう場合は約40分です。
バスを使うときは、沖縄バスの名護西空港線に乗り、「軍病院前」のバス停で降ります。そこからビーチまでは徒歩7分です。
2026年の遊泳期間は10月末まで
遊泳期間は年によって変わり、例年は4月中旬から11月ごろです。2026年は4月第2金曜から10月末までが遊泳期間です。ビーチで使える設備と管理事務所の時間は、次の表のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シャワー | 1カ所。3分100円で、温水も使える |
| 海の家 | 1軒。悪天候の日は休むことがある |
| バーベキュー | 予約が必要 |
| 駐車場 | 無料 |
| 管理事務所 | 9時に開き、閉まる時刻は時期によって17時から18時のあいだで変わる |
サンセットビーチの夕景は日没の数分前から撮り始める
夕方のサンセットビーチでは、ヤシ並木が黒い影になって浮かび上がり、波打ち際の濡れた砂が夕日を照り返して、景色の色がぐっと濃くなります。
写真を撮るなら、手前に人を入れると雰囲気が出ます。ビーチバレーをしている人が前景に入る構図も悪くありません。日没の数分前にカメラを構え始めれば、沈む太陽とヤシ並木、それにアメリカンビレッジの灯りをまとめて写しやすくなります。10月から2月ごろは日が沈むのが早く、夕景が夜景に切り替わっていく様子を見届けやすい季節です。
ただし休日の16時から19時ごろは人が集まりやすい時間帯です。夕日を目当てに行くなら、早めに場所を取っておくのがよいでしょう。
日の入りは太陽の上辺が水平線に重なる時刻
国立天文台は「こよみ用語解説」の中で、日の出と日の入りを、太陽のいちばん上の縁が視地平線、あるいは水平線と重なった時刻として扱っています。その計算に使う地平大気差の値は35分8秒です。
日の入りのあとの明るさは薄明と呼ばれ、太陽の中心が地平線の下へどれだけ沈んだか(伏角)で、3つの段階に分けられています。
| 区分 | 太陽の伏角 | 明るさの目安 |
|---|---|---|
| 常用薄明 | 6度まで | 日常生活に支障がない程度の明るさ |
| 航海薄明 | 12度まで | 天文航法のために水平線が見分けられる程度 |
| 天文薄明 | 18度まで | 肉眼で6等星が見え始める境目 |
海沿いを夕方に走る場合も、日の入りの時刻を過ぎてからしばらくは薄明の明るさが残ります。
海沿いの遊歩道は公衆トイレが少ないので走る前に済ませる
北谷町の海岸沿いには遊歩道が通っていて、家族連れや観光客でにぎやかです。遊歩道から海へ降りられる場所が数カ所あり、ダイビングやサーフィンをしに来る人も少なくありません。
走る前に気をつけたいのはトイレです。海岸線が長いわりに公衆トイレの数が少ないという声があるので、走り出す前に済ませておくと安心できます。
遊歩道のそばには無料で使える駐車スペースもあります。とはいえ週末や行楽シーズンになると、空いている場所を見つけるのはなかなか難しいようです。
2月の夕方に走るなら重ね着できる服装で
那覇の2月は平均気温が17度から18度前後で、昼間は20度を超える日もあります。それでも朝晩は冷えることがあり、北風に乗って寒気が入ってくると、最高気温が15度前後で止まる日も出てきます。
夕方に走ると、日が沈むにつれて体感温度が下がります。薄手のフリースのように重ねて着られる服を用意しておくと安心です。紫外線は本州より沖縄のほうが強く、曇っている日でも地表まで届きます。
北谷の海辺はハンビー飛行場の返還をきっかけに街へ変わった
国道58号のまわりの海岸部は、米軍基地の一部が返還された土地で、そこに新しい街がいくつも造られました。大きな転機は1981年(昭和56年)で、この年に面積38.2ヘクタールのハンビー飛行場が返還されています。
戦時中、この一帯は米軍が上陸する拠点になりました。飛行場を造るためにリーフが浚渫され、海辺の景観は損なわれました。浚渫は、港や川の底をさらって、たまった土砂をかき出す作業を指します。
返還後の跡地は、町民が強く望んだこともあって再開発が進みました。アメリカンビレッジは平成2年(1990年)までに整い、それに先立つ1988年(昭和63年)には、跡地の北隣にあたる海岸で新しい埋め立て地が造られています。跡地に商業施設が建ち並んだことで、町の発展につながりました。
美浜アメリカンビレッジの街並みは、アメリカ西海岸を思わせる雰囲気です。その中心にあるのが、アメリカの雑貨を扱う「americandepot」で、まわりにさまざまな施設が集まっています。以前は美浜の象徴だった観覧車については、2022年4月に解体・撤去してホテルを建てる予定と報じられ、2023年10月には跡地で地上18階建てのホテルの工事が始まりました。
北前海岸は1997年に県から「健康海岸」に指定された
北谷町の北前海岸は、沖縄県が1997年(平成9年)に「海と緑の健康地域」、通称健康海岸に指定した沿岸域です。県は離岸堤や養浜、突堤、利便施設を整え、いまでは沖縄本島中部のレクリエーションの拠点として、毎日多くの人が訪れています。
夕日を見ながら走るなら宮城海岸、夕景を撮るならサンセットビーチ
北谷で夕日と一緒に走りたいなら宮城海岸の遊歩道、夕景をじっくり眺めたり写真に残したりしたいなら北谷公園サンセットビーチです。休日の夕方の混雑とトイレの少なさだけは、頭に入れてから出かけてください。








