海老名運動公園のランニングコースは、神奈川県海老名市にある全長1180メートルの周回コースで、100メートルごとに距離標示が設置されています。陸上競技場の正面玄関前を起点に、原則として反時計回りで周回する仕組みです。GPSウォッチに頼らずとも正確な距離を把握できる点が、このコースの一番の強みです。神奈川県内でランニングコースを探している人のなかには、記録を意識した練習をしたいという人も、まずは無理なく走り続けたいという人もいるはずですが、このコースはどちらの目的にも応えられる作りになっています。ここでは距離標示の詳細から、アクセス、周辺の休憩スポット、大会情報まで、実際に走る前に知っておきたい情報を紹介します。

海老名運動公園は相模川、目久尻川、永池川が合流するエリアにある
海老名市は相模川と目久尻川、永池川という三つの川が合流するエリアに位置しています。この地形を活かした三川公園と呼ばれる自然公園群が市内に点在しており、海老名運動公園はそのなかでもスポーツ施設が集約されたゾーンです。総合体育館やプール、テニスコート、野球場、多目的広場、バーベキュー場までが一か所にまとまっているので、ランニングだけでなく他のスポーツもあわせて楽しみたい人にとって使い勝手のよい公園になっています。周辺には木々も多く、走りながら季節ごとの緑や風景を感じられる点も、この公園の落ち着いた魅力です。
陸上競技場は日本陸上競技連盟第3種公認、ラグビーの試合会場にもなる
海老名運動公園の中心にあるのが陸上競技場です。日本陸上競技連盟の第3種公認を受けた競技場で、全天候型のトラック舗装が施されています。メインスタンドは1000名規模を収容でき、芝生席もあるため、県内で開催される陸上競技大会や学校の大会でも頻繁に利用されています。公認競技場としての規格を満たしたトラックなので、タイムを正確に計測したい本格的なランナーの練習の場としても機能します。
この競技場はラグビーの試合会場としても使われています。日本ラグビーフットボール協会や神奈川県ラグビーフットボール協会が公開しているスタジアム情報に掲載されているほか、ジャパンラグビーリーグワンのスタジアム一覧にも名前が挙がっています。陸上競技だけでなくラグビーの会場としても認知されている点からも、地域のスポーツ振興を支える拠点としての役割がうかがえます。
距離標示は100メートル間隔、起点は陸上競技場の正面玄関前
海老名運動公園のランニングコースにある距離標示は、100メートルごとに設置されています。アスファルト舗装の上に白いラインで走路が示されており、公園内を歩く人や他の施設の利用者とも動線が分かれているため、走ることに集中しやすい環境です。
起点は陸上競技場の正面玄関前で、そこから反時計回りに1周1180メートルを走る運用です。周回方向が統一されているぶん、複数人が同時に走っていてもすれ違いや接触のリスクは低く抑えられます。1180メートルという周長は、5000メートルならおよそ4周と少し、10000メートルならおよそ8周と少しで走りきれる計算になります。長い距離を刻んで管理したい人にとって、扱いやすい周長ではないでしょうか。
コースの幅は比較的広く確保されていて、見通しも良好です。ランニング専用の区画になっているので、他の利用者と動線が混ざりにくく、周囲を気にせず走りに集中できます。複数人が同時に利用していても、幅の余裕があるぶんすれ違いのストレスは少なめです。
100メートル間隔の距離標示が役立つのは、記録を追う人だけではありません。GPSは木々の多いエリアや建物の近くだと誤差が出やすいので、正確な距離を目で確認できる標示があるだけで、ペース管理の信頼性はかなり変わってきます。400メートルごとのビルドアップ走や、200メートルのインターバルなど、細かい距離設定が必要なメニューにも対応しやすいコースです。走り始めたばかりの人にとっても、あと何メートルで1周かがわかることは、ペース配分を体で覚えていくうえでの助けになります。
路面はほぼフラット、木陰が半分を占める
コースの路面は基本的にアスファルト舗装で、一部には石畳の区間もあるとされています。全体としては高低差の少ないフラットな造りで、坂道の負荷を気にせず一定のペースを保ちやすいのは、初心者にもありがたい設計です。
もうひとつ見逃せないのが、コース全体のおよそ半分が木陰になっている点です。夏場の直射日光を避けながら走れる区間が多いので、気温が上がりやすい時期でも日差しのストレスを抑えられます。海老名運動公園に併設されたクラブハウスには無料のロッカーと更衣室があり、仕事帰りや買い物帰りに立ち寄って着替えてから走る、という使い方もできます。
距離標示があることでインターバル走やペース走の精度が上がる
距離標示のあるコースとないコースでは、トレーニングの質そのものが変わります。陸上部やランニングクラブが利用する場合、コーチが選手の走力を数値で把握しやすくなるのは、正確な距離管理があってこそです。海老名運動公園のランニングコースは、そうした団体利用のニーズにも応えられる設計になっています。
一方で、こうした設備は本格的なランナーだけのものではありません。自分のペースがわからないまま走り続けると、オーバーペースで息切れしたり、逆に余力を残しすぎて練習効果が薄くなったりしがちです。100メートルごとの目印があれば、今の自分がどのくらいのペースで走っているかを体感として掴みやすくなります。これは初心者にとっても中上級者にとっても、地味だけれど効果の大きい違いです。
アクセスは厚木駅から徒歩20分、社家駅から徒歩15分
海老名運動公園へは、電車でも車でもアクセスできます。小田急小田原線とJR相模線が乗り入れる厚木駅からは、競技場まで約1.6キロメートル、徒歩でおよそ20分です。厚木駅という名前ですが、実際の所在地は海老名市になります。
もうひとつのルートが、JR相模線の社家駅からのアクセスです。競技場までは約1.1キロメートル、徒歩でおよそ15分と、厚木駅ルートよりやや近くなります。駅から公園までの道のりをウォーミングアップに使ってしまうのも、時間を有効に使うひとつの方法です。
車で向かう場合は、圏央道の海老名インターチェンジで降り、海老名インター入口の信号を右折すればおよそ1分で到着します。遠方から車で訪れる人や、大会に参加する人にとっても便利な立地です。
駐車場は約600台、最初の1時間は無料
海老名運動公園の駐車場は、運動公園全施設で共通利用できる作りになっています。台数は合計で約600台規模で、内訳は西側駐車場が486台分(うち障がい者用が8台分)、貫抜駐車場が120台分です。
料金は最初の1時間が無料で、それ以降は1時間ごとに200円が加算されます。近隣に住んでいて短時間だけ走りに来るなら、無料の範囲で収まることも多いはずです。ただし、大会観戦や長時間の利用を予定しているなら、駐車料金がかさむことは頭に入れておいたほうがよさそうです。
相模川自転車道と組み合わせれば距離を伸ばせる
海老名運動公園に隣接する神奈川県道409号相模川自転車道線は、通称さがみグリーンライン自転車道とも呼ばれ、厚木市関口から平塚市千石河岸まで続く全長約21キロメートルの自転車歩行者専用道路です。原付や自動車が通れない区間なので、ランナーやサイクリストが安心して使えます。
天気の良い日は、この河川敷コースから大山や丹沢山地、さらには富士山まで見渡せます。公園内の1180メートルコースでウォームアップやクールダウンをこなし、距離を伸ばしたいときは河川敷側の約1840メートルコースや約6000メートルコースへ足を延ばす、という使い分けもできます。景色を変えながら距離を積みたい人には、この組み合わせが向いています。
相模三川公園の1300メートルコースという選択肢
海老名市内には、海老名運動公園以外にもランニングに向いた場所があります。相模川と中津川、小鮎川が合流するエリアに整備された相模三川公園もそのひとつです。神奈川県立の都市公園としては初めての河川公園で、平成16年に開園しました。
園内には全長1300メートルのランニングコースがあり、距離表示に加えてトイレや自動販売機、休憩場所も揃っています。海老名駅西口からは徒歩約15分でアクセスでき、海老名運動公園とは異なるルートで訪れる形になります。
スポーツ広場には軟式野球場のほか、サッカーなどができる多目的グラウンド、芝生広場、健康器具ゾーンが整備されていて、河川敷ならではの開けた環境でトレーニングできます。見晴らしのよい夕焼けの丘や、子供が遊べる大型遊具と噴水のある水遊び広場、春には桜が咲く鳩川遊歩道、パークゴルフ場もあり、家族連れの利用者にも人気があります。ランニングだけでなく、体をほぐすための健康器具ゾーンが併設されているのは、コース周回の合間にストレッチを挟みたい人にとってもありがたいところです。
海老名運動公園の強みは、100メートル単位という細かさで距離を管理できる点にあります。相模三川公園や河川敷コースは、景色を楽しみながら走りたいときに向いています。どちらか一方に絞る必要はなく、その日の目的に合わせて走る場所を選べるのが、海老名エリアでランニングをする楽しみのひとつです。
えびな健康マラソン大会とスマイル耐久リレーマラソンが開催される
海老名運動公園の陸上競技場は、日常のトレーニングだけでなく、地域のランニング大会の会場にもなっています。えびな健康マラソン大会では、10km、5km、2.5kmといった距離別の部門に加えて、親子で参加できる1.2kmの部門、競技場内を周回するエアコス部門、愛犬と一緒に走れる1.2kmの部門まで用意されており、初心者から経験者まで幅広い層が参加しています。
もうひとつの大会が、スマイル耐久リレーマラソンin海老名運動公園です。4時間または2時間の時間内でチームを組んでタスキをつなぐリレー形式で、中学生や高校生の部門も設けられています。個人の走力だけでなくチームワークも問われる大会なので、ふだん一人で走っている人が仲間と一緒に挑戦するきっかけにもなりそうです。普段この距離標示を使って練習を積み、実際に大会へエントリーして成果を確かめる、という流れで取り組んでいるランナーも多いようです。
併設施設と休憩スポットが充実している
海老名運動公園には、ランニングコースや陸上競技場のほかにも、総合体育館、屋内プール、野球場、テニスコート、芝生広場、多目的広場、野外炉(バーベキュー場)が揃っています。テニスコートと野球場は9時から2時間ごとの区分で利用でき、テニスコートには7時から9時の早朝枠もあります。屋内プールと総合体育館の休館日はいずれも毎月第2火曜日と年末年始です。
園内にはアドベンチャープレイグラウンドや疎林広場(海老名ポニー広場)、プールサイドの芝生スペースもあり、ベンチも多く設置されています。アドベンチャープレイグラウンド付近にはトイレがあり、公園のマスコットキャラクターであるえびーにゃがあしらわれた自動販売機も設置されています。ランニングの前後に家族で立ち寄っても、それぞれの過ごし方ができる公園です。
野外炉(バーベキュー場)の利用申し込みは、9時から20時まで野球場管理事務所で電話で受け付けています。ランニングのあとに仲間と屋外で食事を楽しみたい場合にも使える設備です。各施設の詳しい利用時間や予約方法をより正確に確認したいときは、海老名市役所文化スポーツ課や総合体育館の窓口に直接問い合わせるのが確実です。公園全体がひとつのスポーツ施設として運営されているぶん、ランニングコースの利用予定を立てるときに他の施設の予定もまとめて確認しておくと、当日の動きがスムーズになります。
中上級者は距離管理、初心者は安心感、それぞれの理由で選ばれている
海老名運動公園のランニングコースが選ばれる理由は、走力のレベルによって少しずつ違います。正確な距離管理を重視して本格的なトレーニングに取り組みたい中上級者にとっては、100メートルごとの距離標示があることで、インターバル走やペース走といった細かい距離設定が必要なメニューにも対応しやすくなります。
一方、走り始めたばかりの初心者にとっては、専用コースとして区画されている安心感と、周回ごとに距離を把握しやすい構造そのものが利点です。自分のペースや体力に合わせて、無理のない範囲で少しずつ距離を伸ばしていけます。暑い時期でも快適に走りたい人にとっては、コースの約半分が木陰になっている点が効いてきます。直射日光を避けながら走れる区間が多いので、夏場のトレーニングの負担はいくらか軽くなるはずです。
公園内のコースだけでなく、隣接する相模川自転車道を使ってロング走に挑戦したい人にも、海老名運動公園は拠点として向いています。1180メートルの周回コースでウォームアップやクールダウンをこなし、河川敷コースで距離を伸ばすという組み合わせは、走力を問わず取り入れやすい使い方です。
利用時のマナーは反時計回りの一方通行を守ること
海老名運動公園のランニングコースを気持ちよく使うために、いくつか気をつけたい点があります。まず、コースは反時計回りの一方通行が原則なので、逆走は避け、周回方向を守って走ることが求められます。
公園内には陸上競技場だけでなく体育館やプール、テニスコート、野球場など多くの施設が集まっているため、施設を利用する人や散歩をする人ともすれ違います。コース以外のエリアを横切るときは、周囲への配慮を忘れないようにしたいところです。休日は家族連れやスポーツ少年団の練習で公園全体が賑わうこともあるので、混雑する時間帯を避けて走るのもひとつの工夫です。
気温が上がる時期は、コースの半分を占める木陰をうまく使いながら、こまめに水分を補給することが欠かせません。競技場周辺には自動販売機やトイレも整っているので、長めのトレーニングをするなら休憩のタイミングも計画に入れておくと安心です。真夏の日中は木陰の区間でもそれなりに暑さを感じるので、早朝や夕方など気温が落ち着いた時間帯を選ぶランナーも少なくありません。早朝や夜間に走る場合は、周辺の照明状況にも注意が必要です。日没後は反射材付きのウェアを着るなど、視認性を高める工夫をしておくと安全性が上がります。
海老名運動公園の再整備計画で環境がさらに変わる可能性がある
海老名市では、海老名運動公園の再整備計画が策定されており、公園全体の機能向上や利用者の利便性向上に向けた取り組みが進められています。老朽化した施設の更新なども検討の対象になっているとみられ、今後の進捗次第では、ランニングコースを含む公園全体の環境がさらに変わっていく可能性があります。
現時点でランニングコースの距離や距離標示の間隔がすぐに変更されるという情報はありませんが、公園全体の再整備が進めば、休憩スポットや併設施設の使い勝手が今よりさらに良くなることも考えられます。整備計画の基本計画書は海老名市の公式ウェブサイトで公開されているので、最新の方針を確認したい場合はそちらを見ておくとよさそうです。定期的にこの公園を利用するつもりなら、整備の進捗を折に触れてチェックしておくと、工事による一時的な利用制限なども事前に把握しやすくなります。
距離標示を重視するなら海老名運動公園、景色を重視するなら河川敷という選び方
海老名運動公園のランニングコースは、100メートルごとの距離標示という具体的な強みを持つコースです。専用コースとして区画され、反時計回りの一方通行で運用されているため、初心者でも中上級者でも安心して走れます。コースの半分が木陰になる設計や、無料のロッカーと更衣室が使えるクラブハウスなど、細かな使い勝手の良さも揃っています。
アクセス面では厚木駅や社家駅からの徒歩ルート、圏央道海老名ICからの車ルートがいずれも整っており、約600台規模の駐車場もあります。隣接する相模川自転車道と組み合わせれば河川敷の景色を楽しみながら距離を伸ばせますし、相模三川公園の1300メートルコースという選択肢もあります。
陸上競技場が第3種公認を受けている点や、えびな健康マラソン大会をはじめとする地域の大会会場になっている実績からも、海老名運動公園が単なる周回コース以上の役割を持っていることがわかります。普段のトレーニングでは100メートル刻みの距離標示を頼りにペースを作り、気分を変えたい日には河川敷や相模三川公園まで足を延ばす。正確な距離を刻んで練習したい日は海老名運動公園、景色を楽しみながら走りたい日は河川敷や相模三川公園と、目的に応じて使い分けてみてください。








