大阪市住吉区に位置する長居公園は、「ランナーの聖地」として全国のジョギング愛好家から愛され続けている特別な場所です。大阪国際女子マラソンのスタート・フィニッシュ地点として知られ、2007年の世界陸上をはじめとする数々の国際的な陸上競技イベントの舞台となってきました。ヤンマースタジアム長居やヤンマーフィールド長居などの本格的なスポーツ施設が充実し、早朝から夜間まで多くのランナーで賑わいます。平坦で走りやすいコース設計、充実した距離表示、夜間でも明るい照明など、初心者から上級者まであらゆるレベルのランナーが安心して利用できる環境が整っています。都市部にありながら豊かな自然に囲まれた長居公園は、健康維持から本格的なトレーニングまで、多様な目的でジョギングを楽しめる理想的な環境を提供しています。
長居公園のジョギングコースは初心者でも走りやすい？距離や特徴を教えて
長居公園のジョギングコースは、初心者から上級者まで誰でも安心して走れる設計になっています。コースの距離は1周2.8km（正確には2,813mまたは2,815m）で、この距離設定には特別な意味があります。15周することで、フルマラソンと同じ距離である42.195kmになるように計算されており、マラソン練習にも最適です。
コースの最大の特徴は、基本的に平坦で起伏が少ないことです。全面舗装されているため、滑ったり転んだりする危険が少なく、ジョギング初心者でも安心して走ることができます。コースの幅は広々としており、場所によっては二車線ほどの幅があるため、他のランナーや歩行者を気にすることなく、ゆったりと自分のペースで走れる開放感があります。
距離表示が非常に充実しているのも長居公園の大きな魅力です。コース上には1kmごとに距離表示が地面にペイントされているほか、5km、10km、15km、20km、30km、40km地点にはコース横に石の表示があります。ハーフマラソンの距離を示す「HF」の表記もあり、約7.5周でハーフマラソンの距離（約21.1km）となります。特別な理由がない限り、反時計回りで走るのが推奨されており、これは距離表示が反時計回りで走った場合の距離を示しているためです。
夜間ランニングにも最適な環境が整っているのも特筆すべき点です。走路に沿って多くの街灯が設置されており、夜間でも明るく照らされています。これにより、仕事帰りのランニングや、日中の暑さを避けて走りたい場合にも安心して利用できます。公園は広大で豊かな自然に囲まれており、四季折々の植物や景色を楽しみながら走ることができ、特に紅葉の時期は美しく、走っていて心地よさを感じられるでしょう。
長居公園でジョギングするなら知っておきたい施設とサービスは？
長居公園周辺には、ランナーの利便性を高めるための充実したサポート施設が整備されています。最も注目すべきは、専用のランニングステーションの存在です。
Run-spot（ランスポット）は、地下鉄御堂筋線長居駅前ビルの4階にある本格的なランニングステーションです。更衣室、ロッカー、シャワーを完備しており、ランニング後に快適に汗を流すことができます。リフレッシュコーナーやストレッチ専用マットが設けられたストレッチコーナーもあり、ランニング前の準備運動にも最適です。ビジター料金は500円とリーズナブルで、長居公園が見渡せる眺望抜群の立地も魅力的です。営業時間は曜日によって異なり、水・木は17:00～21:30、金は17:00～22:00、土・日・祝は7:00～17:00となっています。
長居トレーニングセンターも見逃せない施設です。JR鶴ヶ丘駅から徒歩約4分の長居公園内にあり、ロッカーとシャワーを完備しています。トレーニング室も併用可能で、筋肉を鍛えたい人にもおすすめです。初回は登録料込みで600円、2回目以降は1回400円という非常にリーズナブルな料金で利用できます。
公園内の基本的なアメニティも充実しています。コース上には多くの公衆トイレが一定間隔で設置されており、自動販売機や給水器も何か所かあるため、急な給水が必要になった際にも安心です。コインロッカーも設置されているため、荷物を預けたい場合に便利です。2017年7月には公園の中央にもコンビニが開店し、園内で軽食やドリンクを購入してピクニックを楽しむことも可能になりました。
いりふね温泉はランニングステーションの機能も果たしており、ランニング後の疲労回復に最適です。また、公園付近には銭湯も多くあり、ランニング後にゆっくりお湯に浸かりたい人におすすめです。これらの施設により、長居公園では手ぶらでジョギングに訪れても、快適に運動を楽しむことができる環境が整っています。
長居公園のジョギングコースへのアクセス方法と駐車場情報
長居公園は、公共交通機関でのアクセスが非常に便利な立地にあります。最寄り駅は複数あり、どの駅からも徒歩数分でアクセス可能です。
電車でのアクセスでは、Osaka Metro御堂筋線 長居駅が最も便利で、駅を出るとすぐに公園に到着します。JR阪和線 長居駅も公園まで数10mほどの距離で、非常に近い立地です。JR阪和線 鶴ヶ丘駅はヤンマースタジアム長居に近く、公園までは徒歩約4分です。近鉄南大阪線 針中野駅からは公園まで約1kmの距離となります。特に御堂筋線長居駅は大阪市内の主要エリアから直結しているため、通勤・通学の途中や休日のアクセスに非常に便利です。
車でのアクセスを希望する方には、公園内に3か所の有料駐車場が完備されています。長居公園地下駐車場（255台収容、7:00～23:00営業）、タイムズヤンマースタジアム前駐車場（60台収容、24時間入出庫可）、タイムズ長居植物園前駐車場（272台収容、24時間入出庫可）で、合計740台以上を収容できます。
駐車料金は最大料金が平日1,000円、土日祝2,000円となっており、イベント開催日は特別料金が適用されます。注意すべき点は、土日祝日や夏休み、サッカーやフェスなどのイベント開催時には駐車場がすぐに満車になることです。
この問題を解決するために、タイムズのBのような予約制駐車場の利用が強く推奨されています。周辺には徒歩数分から10分圏内に複数の予約可能駐車場が存在し、料金相場は330円から1,100円/日程度です。例えば「山坂団地 北側駐車場」（長居公園から402m、530円/日）や「ニュースタービル駐車場」（長居公園から441m、500円～/日）などがあり、混雑を回避してスムーズにアクセスできます。
長居公園で開催されるランニングイベントや練習会に参加したい
長居公園では、年間を通して多彩なランニングイベントや練習会が開催されており、2025年も魅力的なプログラムが予定されています。
最大規模のイベントとして、第24回 長居公園ふれあいマラソンが2025年6月7日（土）に開催されました。このイベントでは30km、ハーフマラソン、10km、5km、親子マラソン2km、ちびっ子マラソン2kmという幅広い種目が用意され、18歳以上から小学生まで参加できる包括的な大会です。参加費は種目により3,500円から6,000円で、記録計測、参加賞のユニセックスTシャツ、給水サービス、軽食サービスなどが提供されます。各種目男女別3位まで表彰され、総合1位～3位も表彰される本格的な競技会です。
定期的な練習会として、Run-spot主催の活動が注目されます。毎週水曜日夜19時15分から開催される無料練習会は、誰でも無料で参加できる貴重な機会です（ただし、ランスポット利用料500円は必要）。また、2025年6月から9月の期間中、毎週日曜日に早朝Run 20kmが開催されており、午前7時15分スタートで20kmのペース走が2グループ（4分30秒/1kmと5分30秒/1km）に分かれて行われます。
特別なプログラムとして、長居植物園でのスロージョギング教室があります。2025年6月30日（月）に開催予定で、休園日の長居植物園で四季折々の植物を見ながらスロージョギングを行います。植物園スタッフによる園内植物の解説を聞きながら、隣の人と会話できるペースでゆっくり園内を走る、無理なく気軽に始められるプログラムです。参加費は500円（保険料含む）で、定員30名の先着順となっています。
Run-spotでは陸上指導も行っており、元実業団ランナーのコーチによる中学生・高校生の指導で、近畿大会、ジュニアオリンピック、全国高校駅伝などに出場した実績を持つ生徒もいます。これらのイベントや練習会は、初心者から上級者まで、それぞれのレベルに応じて参加でき、ランニング仲間との交流やモチベーション向上にも大いに役立ちます。
長居公園でのジョギング後に楽しめる周辺スポットはある？
長居公園でのジョギング後には、多彩な魅力的なスポットを楽しむことができ、スポーツと文化、自然を組み合わせた充実した一日を過ごせます。
最も近いスポットとして、大阪市立長居植物園があります。長居公園内に隣接しており、ディズニーランドの半分ほどの広さに約1,200種類の植物が鑑賞できる本格的な植物園です。入園料はわずか200円と非常にリーズナブルで、広大な自然の中で時間がゆっくり流れるような心地よい空間を楽しめます。ツバキ園、ボタン園、バラ園など11種類の専門園があり、季節ごとに美しい花々が楽しめるため、ジョギングで汗を流した後のクールダウンとしても最適です。冬期にはイルミネーションによるライトアップも行われ、幻想的な雰囲気を味わえます。
知的好奇心を満たしたい方には、大阪市立自然史博物館がおすすめです。長居植物園に隣接しており、植物園にプラス100円で入館できるお得な料金設定です。大阪の生い立ちや人と自然の関わりの歴史を学ぶことができ、恐竜やクジラの骨格標本は見どころ満載で迫力があります。ジョギングで体を動かした後に、知識欲を満たす文化的な体験ができるのは長居公園ならではの魅力です。
歴史とパワースポット巡りを楽しみたい方には、長居公園から西へ約2kmの場所に位置する住吉大社への訪問がおすすめです。全国の住吉神社の総本社として知られ、樹齢1000年の御神木の楠や、最古の神社建築様式の一つとされる住吉造の本殿など、見どころが豊富です。特に表参道にある高さ3.6m、最大傾斜約48度の反橋は、渡るだけでお祓いになると言われており、ジョギングで心身をリフレッシュした後の精神的な浄化にも最適です。
疲労回復とリラクゼーションを求める方には、公園付近に多くある銭湯の利用がおすすめです。ジョギング後にゆっくりお湯に浸かることで、運動による疲労を効果的に回復できます。また、公園内や周辺のレストランで食事を楽しんだり、コンビニで軽食を購入して公園内でピクニックを楽しむことも可能で、一日中長居公園エリアで過ごすことができます。
コメント