山口県山口市には、地元で親しまれつつも観光案内にはあまり目立たない穴場的ジョギングコースが点在しています。歴史薫る城下町の風景や四季折々の自然美、温泉街の情緒、海沿いの開放感など、コースごとに異なる魅力を楽しめます。初心者から一般のランナーまで健康維持や散策を兼ねて走れる魅力的なスポットばかりで、都市部の混雑したランニングコースとは一味違った、のんびりとした雰囲気の中でマイペースに走ることができるでしょう。アクセス方法や駐車場、周辺の立ち寄りスポット情報も含めて、地元ランナーが太鼓判を押す走りやすく雰囲気の良いコースをご紹介します。

Q1. 山口市で初心者におすすめの穴場ジョギングコースはどこですか?
初心者の方に最もおすすめしたいのは湯田温泉の足湯めぐりリラックスコースです。距離は約1〜2kmと短めで、温泉街の散策と運動を同時に楽しめる贅沢なコースとなっています。
このコースの最大の魅力は、ジョギングやウォーキングの途中で無料の足湯スポットが6〜7カ所に立ち寄れることです。「恩湯」「観光案内所前足湯」「井上公園足湯」「狐の足あと」など、温泉街を一回りしながら足を浸けて休憩すれば、血行も促進され疲労回復にもつながります。路面は市街地の歩道で完全舗装、起伏はなく平坦なため、運動に慣れていない方でも安心して走れます。
また、椹野川河川敷サイクリングロードも初心者向けの穴場コースとしておすすめです。平坦な舗装路で起伏はほとんどなく、自転車歩行者道として整備されており幅も十分に広いため、自分のペースでノンストップで走ることができます。往復で最大15km程度の距離を確保できるため、体力に合わせて距離調節しやすいのも特徴です。
維新百年記念公園のジョギングコースは、全天候型の市民スポーツパークとして整備されており、クッション性の高いゴムチップ舗装トラックが足に優しく、初心者の練習に最適です。1km、2km、3kmの3種類の周回コースから選べ、100mごとの距離表示や大型時計が設置されているため、ペース管理もしやすくなっています。園内には複数のトイレや休憩所、AEDなどの安全設備も充実しており、初心者でも安心して利用できる環境が整っています。
これらのコースは全て、混雑することが少なく、ゆったりとした雰囲気の中で走れるため、ランニングを始めたばかりの方や、人目を気にせずマイペースで走りたい方に特におすすめです。
Q2. 山口市のジョギングコースで桜や紅葉など四季を楽しめる穴場スポットは?
四季の美しさを存分に楽しめる穴場スポットとして、一の坂川〜瑠璃光寺 歴史と自然を巡る観光ランコースが断然おすすめです。このコースは山口市中心部の一の坂川沿いから国宝瑠璃光寺五重塔のある香山公園周辺を巡る約7〜8kmのコースで、歴史的名所と自然景観を同時に楽しめます。
春の桜は圧巻で、一の坂川両岸に植えられた約200本の桜並木が3月下旬〜4月上旬に見頃を迎えます。川面に桜が映る絶景は「京都の鴨川になぞらえて大内氏が整備した」と伝わるだけあって、非常に風情があります。夜間にはぼんぼり提灯によるライトアップも行われ、幻想的な夜桜ランも楽しめます。初夏の夜には川沿いでホタル(ゲンジボタル)が飛び交い、6月上旬頃には蛍鑑賞スポットとしても人気です。
秋の紅葉では、常栄寺庭園(国指定名勝・通称「雪舟庭」)や香山公園のモミジが色づき、紅葉と五重塔のコラボレーションが見事です。常栄寺はカエデの名所で、燃えるような赤に染まる様子は必見です。
さらに山間部の長門峡も四季の魅力を存分に味わえる穴場コースです。特に11月上旬〜中旬の紅葉は県内随一の美しさを誇り、渓谷一帯がカエデやウルシの赤や黄に染まります。竜宮淵付近は錦絵のような美しさで、渓流沿いの彩りの中を走る贅沢が味わえます。春は新緑と山ツツジ、初夏は川辺にホタルが飛び、真夏でも谷間は木陰が多く比較的涼しく走れます。
椹野川河川敷も四季折々の表情を楽しめます。春には堤防沿いに桜並木が続き、満開の頃にはピンク色のトンネルの中を走る爽快感が味わえます。初夏には川面や土手の新緑が眩しく、秋は沿道の草木が色づき始め、落ち葉を踏みしめる季節感が楽しめます。
これらのコースは観光地としても有名でありながら、早朝や平日であれば人出も控えめで、静かに季節の移ろいを感じながら走ることができる穴場的な魅力があります。
Q3. 山口市の穴場ジョギングコースでアクセスが良く駐車場完備の場所は?
アクセスの良さと駐車場の充実度で選ぶなら、維新百年記念公園が最も優秀な穴場コースです。山口市の中心部から南東へ約3kmという立地で、中国自動車道小郡ICから約15分、市街地からは国道9号経由で簡単にアクセスできます。
駐車場は敷地内や周辺に計11カ所もあり、イベント時以外は無料で利用可能です。特にテニス場北駐車場がジョギングコースのスタート/ゴール地点に最寄りで、広い駐車場なので平日ならまず停められます。夜間も開放されているため、時間を気にせず利用できるのも魅力です。
山口きらら博記念公園も駐車場が充実した穴場コースです。第1〜第4駐車場まであり、メインの第1駐車場は約700台収容可能で常時無料。24時間開放されており、特に週末でも余裕があります。山口宇部道路の阿知須ICから車で約5分とアクセスも良好です。瀬戸内海に面した開放的なロケーションで、1周1kmのトラックコースや2.5kmの園内周回コースなど計4種類のランニングコースが整備されています。
椹野川河川敷サイクリングロードでは、矢原河川公園の駐車場(終日無料)をはじめ、コース沿いにいくつか無料駐車場があります。利用時間の制限は特になく、桜の名所としても知られる矢原河川公園は春に晴天の下で走ると最高のロケーションです。JR山口線・湯田温泉駅や大歳駅からも徒歩圏でアクセス可能なため、公共交通利用者にも便利です。
香山公園(瑠璃光寺)も無料駐車場(普通車約50台)が7:00〜22:00まで開放されており、市中心部からのアクセスも良好です。一の坂川〜瑠璃光寺の歴史散策コースの起点として最適で、車でも公共交通でも利用しやすい立地にあります。
これらの穴場コースは、観光地ほどの混雑はないものの、必要な設備やアクセス環境はしっかり整っているため、気軽にジョギングを楽しむことができます。特に平日の利用であれば、ほぼ確実に駐車場を確保できるでしょう。
Q4. 山口市でジョギング後に温泉や観光も楽しめる穴場コースはありますか?
ジョギングと温泉・観光を同時に楽しめる穴場コースとして、湯田温泉エリアのコースが断然おすすめです。湯田温泉は開湯約800年の歴史を持つ名湯で、温泉街をゆっくり一回りする足湯めぐりランは、距離約1〜2kmと短めながら非常に充実した体験ができます。
温泉街には「恩湯」「観光案内所前足湯」「井上公園足湯」「狐の足あと」など無料の足湯スポットが6〜7カ所あり、ジョギング途中で足を浸けて休憩できます。特に「狐の足あと」は観光案内所とカフェを兼ねた足湯施設で、室内外に足湯がありタオル販売や荷物預かりもある便利スポットです。
ジョギング後は本格的な温泉入浴が楽しめます。日帰り入浴可能な旅館・ホテルが複数あり、中でも共同浴場「恩湯」は2020年にリニューアルしたばかりの木造和風建築の美しい外湯で、ランナーにも人気です。入浴後は温泉街の老舗和菓子「豆子郎 湯田店」や足湯カフェ「狐の足あとカフェ」で湯上がりの一服も楽しめます。
秋穂・美濃ヶ浜シーサイドジョギングコースも温泉とグルメが充実した穴場です。往復4〜5kmの海岸線コースを走った後は、「秋穂温泉 あいお荘」で瀬戸内海を一望できる露天風呂に浸かれます。秋穂はタコ漁で有名で、「秋穂っ子」では新鮮なタコ刺しやタコ天丼が味わえ、道の駅あいおではタコ飯やタココロッケなどご当地グルメも購入できます。
一の坂川〜瑠璃光寺コースでは、歴史的・文化的な見どころが豊富です。コース途中には木戸孝允旧宅や菜香亭(旧県庁舎迎賓館)などの史跡、常栄寺では雪舟が築庭した枯山水庭園「雪舟庭」、そして国宝の瑠璃光寺五重塔などを鑑賞できます。走り終わった後は、菜香亭で抹茶を楽しんだり、香山美術館で大内文化の資料を見学したりできます。
長門峡コースでは、渓谷美を楽しんだ後に道の駅長門峡でのグルメが待っています。阿東和牛のハンバーグや名物「長門峡そば」を提供しており、運動後の腹ごしらえに最適です。直売所では採れたてのリンゴや蜂蜜も購入でき、車で15分の「篠目温泉」で汗を流すことも可能です。
これらのコースは単なるジョギングにとどまらず、山口市の歴史・文化・グルメを総合的に楽しめる穴場スポットとして、観光ランナーにも地元の方にも愛されています。
Q5. 山口市の穴場ジョギングコースで海や自然景観を満喫できるのはどこ?
海や自然景観を満喫できる穴場コースとして、山口きらら博記念公園が最高の選択肢です。瀬戸内海に面した開放的なロケーションで、園内南側は海に面しており、ランニングコースから周防灘(瀬戸内海)の青い海と、遠くには周防大橋(白い斜張橋)が望めます。
特に夕方には沈む夕陽が海を黄金色に染め、絶景のサンセットランが楽しめるのが魅力です。園内には人工の砂浜「きららビーチ焼野」もあり、コースの一部はこのビーチ沿いを通過。白い砂浜と紺碧の海を眺めながら走る爽快感は格別で、夏場は海水浴場としても賑わいます。1周1kmのトラックコースや2.5kmの園内周回コース、さらに芝生の上を走れるエリアもあり、リゾート気分を味わいながらランニングできます。
秋穂・美濃ヶ浜シーサイドジョギングコースは、より静かで素朴な海景色を楽しめる穴場です。美濃ヶ浜海浜広場を起点に海岸線沿いを走る往復4〜5kmのコースで、穏やかな秋穂湾と田園風景が広がる長閑な環境が魅力です。白砂のビーチや松林越しの海の眺め、草山崎灯台からの360度パノラマビューでは、天気が良ければ遠く九州の国東半島(大分県)まで見渡せます。
コース途中には雌島・雄島という小島と鳥居があり、潮が引いたときだけ雌島へ渡れることから「山口のモンサンミッシェル」と呼ばれる珍景も見られます。周辺には牛が放牧されている牧場もあり、牧歌的な風景と海のコントラストも美しく、観光地化されていない自然のままの海岸線を独占的に楽しめます。
長門峡自然満喫ジョギングコースでは、海とは異なる山間部の渓谷美を満喫できます。阿武川が織りなす全長約12kmの渓谷で、国の名勝にも指定された景勝地を往復10km走れます。エメラルドグリーンの淵、奇岩や滝、深淵など見応えあるスポットが点在し、特に「竜宮淵」は長門峡随一の景勝地で、滝と深淵が一体となった神秘的な光景が楽しめます。
野生動物との出会いも期待でき、リスや鳥は頻繁に見られ、運が良ければカジカガエルの鳴き声や川魚の姿も見えるかもしれません。自然のマイナスイオンをたっぷり浴びてリフレッシュできる、都会では体験できないダイナミックな自然環境です。
椹野川河川敷サイクリングロードも、川沿いの自然景観を楽しめる穴場コースです。四季折々の表情を見せる川面や土手の植物、遠くの山並みまで見渡せる開放感があり、川のせせらぎと鳥の声をBGMにマイペースで走れます。
これらの穴場コースは、それぞれ異なる自然の魅力を持ち、混雑とは無縁ののびのびとした環境で、山口市ならではの豊かな自然景観を存分に満喫できます。









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