栗林公園周辺で走れる高松のおすすめランニングコース5選

当ページのリンクには広告が含まれています。

香川県高松市にある特別名勝栗林公園は、庭園内でのランニングやジョギングが禁止されています。実際に走れるのは、サンポート高松や高松城跡、商店街のアーケードといった周辺エリアです。この記事では、栗林公園そのものの基本情報とあわせて、園内が走れない代わりにどこを走ればよいのか、具体的なコースの距離や特徴、アクセス、季節ごとの楽しみ方までまとめました。高松への旅行や出張のついでに走りたい人はもちろん、地元でトレーニングコースを探している人にも役立つ内容です。

目次

栗林公園の園内はランニング禁止、周辺コースを走ることになる

特別名勝栗林公園は、園内でのランニングやジョギングを禁止しています。来園者の口コミでも「早朝ジョギングは不可」という声が繰り返し確認できるとおり、これは公式のルールです。紫雲山の東麓に広がる75万平方メートルの庭園は、多くの来園者が静かに景観を楽しむための空間であり、走行による接触や庭園の保全を考えると、この制限は理にかなっています。

「栗林公園 ランニングコース」を探してこのページにたどり着いた人が実際に走ることになるのは、栗林公園の周辺エリアです。サンポート高松、高松城跡、商店街のアーケードなど、栗林公園から少し足を延ばした場所にランナー向けのルートが点在しています。園内は徒歩でじっくり鑑賞し、体を動かすのは周辺で、という使い分けが高松での基本的な過ごし方になります。

高松市内では「くりりんクラブ」という活動が、上之町南や中央公園、栗林公園周辺の公園を舞台に、親子でのランニングやウォーキング、かけっこを行っています。栗林公園そのものではなく周辺の公園を使っている点に、この土地でのランニング事情がよく表れています。個人で走るときも、こうした地元の活動が使っているエリアを参考にすると、走りやすい道を把握しやすくなります。

栗林公園は延享2年に完成した100年がかりの大名庭園

栗林公園の起こりは江戸時代よりも古く、16世紀後半の元亀・天正の頃、地元の豪族だった佐藤氏が園内西南地区に庭を築いたことに始まるとされています。寛永8年ごろには讃岐国を治めていた生駒高俊が南湖一帯を整え、庭園としての骨格ができあがりました。

初代高松藩主の松平頼重は寛永19年5月に入国し、栗林荘に御殿を構えて暮らしました。第2代藩主の松平頼常は飢饉対策として被災した領民を作庭作業に雇い、生活支援と庭園拡張を同時に進めています。第5代藩主の松平頼恭は延享2年に園内の代表的な景観をまとめた「名所60景」を選びました。松平頼重の入国から数えるとおよそ100年、歴代の藩主が少しずつ手を加え続けた末に、今の栗林公園の姿ができあがっています。

園内の面積は約75万平方メートルで、6つの池と13の築山を配した池泉回遊式庭園です。江戸時代の作庭技術を伝える南庭と、明治以降に近代庭園として改修された北庭に分かれています。フランスの旅行ガイド「ミシュラン グリーンガイド・ジャポン」で最高評価の3つ星に選ばれたことをきっかけに、海外からの来園者が増えました。

池泉回遊式庭園という様式が「一歩一景」を生み出す

栗林公園がとる池泉回遊式庭園は、大きな池を中心に園路を巡らせ、築山や小島、橋、名石で各地の景勝を再現する様式です。建物からただ眺めるのではなく、池の周りを歩きながら景観の変化を楽しむ点が特徴で、これが栗林公園でよく使われる「一歩一景」という言葉の由来になっています。

江戸時代の大名庭園は、各時代の庭園様式を集大成し、茶庭の要素も取り入れた総合庭園として発展しました。江戸幕府が大名の財力を抑える目的や、江戸の火事対策として庭づくりを奨励した側面もあり、各地の大名が競うように庭園を整備した時代背景があります。栗林公園も、こうした江戸時代の庭園文化の流れの中で、歴代の高松藩主によって手をかけられてきた庭園のひとつです。

飛来峰と掬月亭は栗林公園を代表する2つの鑑賞スポット

南庭にある築山の飛来峰からは、紫雲山を背景に茶室掬月亭と偃月橋が重なる景色を見渡せます。栗林公園の観光パンフレットや絵葉書に使われる写真の多くは、この飛来峰から撮られたものです。

掬月亭は歴代の高松藩主が賓客をもてなした茶室で、南湖側はほとんど壁がない開放的なつくりになっています。抹茶や和菓子をいただきながら庭園全体を眺められる時間は、栗林公園観光のハイライトです。

栗林公園が属す特別名勝は全国に36件しかない希少な指定

文化財保護法では、庭園や橋、渓谷、海浜、山岳など芸術上または観賞上価値の高い場所を「名勝」として指定し、その中でもとくに価値が高いものを「特別名勝」として指定しています。特別名勝は全国で36件にとどまり、名勝全体から見てもごく一部の場所にしか与えられていない格式の高い区分です。

栗林公園は、この36件のうち庭園として選ばれた特別名勝のひとつです。約75万平方メートルという広さは、日本国内の特別名勝庭園の中でも最大級とされています。これほど貴重な文化財が高松の市街地からすぐの距離にあるという点は、街歩きやランニングの合間に立ち寄る価値を裏付ける理由になりそうです。

栗林公園の開園時間は4月から9月が朝5時30分から

栗林公園は年中無休で、日の出とともに開門し日没に合わせて閉門するため、月ごとに開園時間が変わります。夏場は早朝から、冬場は少し遅い時間からの開園です。

開園時間閉園時間
1月7時00分17時00分
2月7時00分17時30分
3月6時30分18時00分
4月5時30分18時30分
5月5時30分18時30分
6月5時30分19時00分
7月5時30分19時00分
8月5時30分19時00分
9月5時30分18時30分
10月6時00分17時30分
11月6時30分17時00分
12月7時00分17時00分

4月から9月にかけては朝5時30分という早い時間に開くので、夏の旅行なら涼しいうちに入園し、日中の暑さを避けて園内を歩けます。冬場は開園が7時からとやや遅いため、早朝に体を動かしたい人は開園前の時間を周辺コースの走行にあてるとよさそうです。

入園料は一般(大人)500円、小人(小中学生)170円で、20人以上の団体は大人400円、小人140円に割引されます。未就学児は無料です。元日と、開園記念日にあたる3月16日は入園料が無料になります。年間パスポートは一人用3,180円、三人用6,380円で販売されています。

サンポート高松のせとしるべコースは往復4kmから5.3km

栗林公園周辺で最も知名度が高いランニングコースは、サンポート高松を舞台にしたルートです。JR高松駅や琴電高松築港駅などの交通ターミナル、ホテル、公園、ホールが集まるサンポート高松は、香川観光の玄関口にあたります。

中央埠頭から防波堤の先へ進むと、世界初とされる全面ガラス張りの赤い灯台「せとしるべ」に着きます。ここまで走って折り返すルートの距離はおよそ4kmから5.3kmで、瀬戸内海の潮風を感じながら走れる開放的なコースです。夕方には港の夜景も楽しめるため、宿泊先のホテルからの朝ランや夜ランにも向いています。

高松築港から栗林公園までの観光周遊コースは10km前後

高松築港駅を起点に、サンポート高松、せとしるべ、高松城跡の玉藻公園、高松中央商店街のアーケードを経由して栗林公園エリアまで走る周遊ルートも、地元のランニングブログで紹介されています。海、城、商店街、庭園という高松の魅力を一度に体感できるコースです。

距離は立ち寄り方によって変わりますが、主要なスポットをひととおり回ると10km前後になることが多いです。観光を兼ねてしっかり走りたい人に向いています。

高松中央商店街のアーケードコースは雨天でも濡れずに走れる

高松市の中心部には日本一の長さともいわれる7つの商店街が連なっていて、すべてをつなぐと距離は5kmを超えます。全域がアーケードに覆われているため、雨の日でも濡れずに走れるのが最大の特徴です。

天候に左右されずにトレーニングしたいランナーや、旅行中に急な雨に見舞われたときの代わりのコースとして重宝します。商店街ならではの店構えや看板を眺めながら走れるので、観光ランニングとしても楽しめます。

高松城跡・玉藻公園は瀬戸内海の水を引き込んだ海城のコース

高松城跡の玉藻公園は、瀬戸内海の海水を堀に取り込んだ「海城」として知られる史跡です。天守台や月見櫓を眺めながら走れるうえ、サンポート高松や高松築港駅からも近く、周遊コースに組み込みやすい立地にあります。

海を間近に感じられる城跡は、内陸にある城とは違った風情があり、ランニングの休憩スポットとしても人気です。

栗林公園周辺コースの距離を一覧で比較

出発地や特徴が異なるいくつかのコースを、距離の目安とあわせて整理すると次のようになります。

コース出発地の目安距離の目安特徴
サンポート高松せとしるべコースサンポート高松4kmから5.3km港と瀬戸内海の景色を楽しめる
高松築港からの観光周遊コース高松築港駅10km前後海・城・商店街・庭園を一周できる
高松中央商店街アーケードコース高松中央商店街5km超雨天でも濡れずに走れる
高松城跡・玉藻公園コース玉藻公園周遊コースに組み込み可能海水を引き込んだ海城の史跡を巡れる

初めて高松を訪れるなら、距離が短めのせとしるべコースから試し、慣れてきたら周遊コースで街全体を回る、という段階の踏み方もしやすいです。

うどん県を駆け抜けろ、香川県全体にランニングコースが広がっている

香川県観光協会は「うどん県を駆け抜けろ!」という特集ページで、高松市内にとどまらず県内各地のランニングコースを紹介しています。坂出市の讃岐うどんの人気店を巡るコースや、四国八十八ヶ所霊場の一部の札所を巡るコース、白砂青松の海岸線を走るビーチランコース、瀬戸内海に突き出した半島の自然公園を走るコースなど、内容は幅広いです。

高松市内の栗林公園周辺やサンポート高松のコースは、こうした県全体のランニング文化の入り口ともいえる存在です。高松での旅ランに慣れてきたら、少し足を延ばして県内の他のコースに挑戦してみるという楽しみ方も広がっています。

かがわマラソン2026は2026年3月15日にあなぶきアリーナ香川で開催されました

香川県では2026年3月15日に、新しいフルマラソン大会「かがわマラソン2026」が高松市で公認コースの大会として開催されました。スタートとフィニッシュの会場は、2025年2月に開業した中四国最大級のアリーナ「あなぶきアリーナ香川」で、収容人数は約1万人規模です。

コースは高松の目抜き通りである中央通りを走り抜け、あなぶきアリーナ香川のメインアリーナ内でフィニッシュする構成でした。ルート上では瀬戸内海や島々の景観、特別名勝の栗林公園、里山、讃岐平野ののどかな風景など、香川県の自然と文化を味わえます。日常的に栗林公園周辺のコースを走り込んでおけば、大会当日にルートの一部を実際に走る感覚をつかみやすくなりそうです。参加を検討している場合は、最新の開催情報を公式サイトで確認しておくと安心です。

栗林公園の紅葉は11月中旬から12月上旬が見頃、ライトアップも実施

栗林公園は四季を通じて表情を変える庭園です。春は桜の名所として知られ、開花期には園内の桜と池泉の景観が重なる華やかな風景が楽しめます。開花状況は年によって変わるため、訪問前に最新の開花情報を確かめておくのがよさそうです。

秋は紅葉が見どころで、例年の見頃は11月中旬から12月上旬です。この時期には掬月亭や楓岸、飛来峰といった主要な鑑賞ポイントを含むエリアでライトアップが行われることがあり、昼間とはまったく違う庭園の姿を見られます。実施期間や時間は年によって異なるので、訪問前の確認は欠かせません。

夏場は開園時間が朝5時30分からと早いため、涼しいうちに周辺コースを走り、そのまま開園直後の栗林公園を歩くという流れをつくりやすい季節です。高松が属する瀬戸内海式気候は、夏の季節風を四国山地が、冬の季節風を中国山地がそれぞれ遮るため、年間を通じて天気が安定しやすいのが特徴です。年降水量はおよそ1,150ミリで、梅雨や秋雨の時期に雨が集中する一方、真夏の8月は降水量が目立って少なくなります。晴天が続きやすい分、日陰の少ない海沿いコースでは水分補給を怠らないようにしたいところです。目安としては、運動前に250ミリリットルから500ミリリットル、運動中は15分から20分ごとに150ミリリットルから250ミリリットル程度をこまめにとると、熱中症対策になるとされています。一度に大量を飲むよりも少量をこまめに補給するほうが体に吸収されやすいので、瀬戸内海沿いの開放的なコースを走るときほど意識しておきたいポイントです。冬は開園が7時からとやや遅くなる一方、空気が澄んで遠くまで見渡せるので、瀬戸内海方面のコースはまた違った魅力があります。

栗林公園へのアクセスは琴電栗林公園駅から徒歩5分

公共交通機関を使う場合、琴電栗林公園駅からは徒歩約5分、JR栗林公園北口駅からは徒歩約3分と、どちらも駅から近く便利です。JR高松駅や琴電高松築港駅からも、バスや電車、あるいはランニングを兼ねた移動で向かえます。

車の場合は高松西ICから約20分、高松中央ICから約15分です。栗林公園には香川県が管理する県営駐車場が東門など2か所にあり、東門駐車場は25分100円という料金設定です。栗林公園北口駅の周辺には民間のコインパーキングも50件以上あるため、繁忙期でも駐車場を確保しやすい環境が整っています。ランニング目的なら、車を駐車場に置いてからサンポート方面や商店街方面へ走りに出るという使い方もしやすい立地です。

ラン後は讃岐うどんで締めるのが高松流

香川県は「うどん県」とも呼ばれる讃岐うどんの本場で、高松でランニングを楽しんだあとの朝うどん、ラン後うどんは定番の楽しみ方です。高松に宿泊して早朝に栗林公園周辺やサンポート高松のコースを走り、地元の人気店で朝食を兼ねてうどんを味わうスタイルは、旅ランを楽しむ人たちの間で定着しています。

運動で消費したエネルギーを、コシの強い讃岐うどんとだしの効いたつゆで補給する流れは、高松ならではのご褒美です。栗林公園に隣接する物産館「栗林庵」のような施設では、讃岐の名産品や食事処も利用できるので、ランニングと観光、グルメを一日でまとめて楽しめます。

讃岐うどんの歴史は古く、諸説あるものの、遣唐使が中国から製麺技術と小麦の種を持ち帰り、讃岐に広めたという言い伝えが知られています。現在のように長く伸ばしたうどんが定着したのは、屏風絵にうどん屋が描かれている元禄時代のころとされています。

讃岐がうどんの本場になった背景には、温暖で雨が少ない瀬戸内海式気候と、小麦づくりに適した良質な土壌があります。讃岐で収穫される小麦は「三県麦」と称されるほど評価が高く、あわせて瀬戸内海沿岸では塩田による塩づくりも盛んでした。麺のコシの強さは、水分量とグルテンを引き締める塩分濃度、生地を鍛える工程によって生まれるとされていて、これらの条件がそろっていたことが讃岐うどんの発展を後押ししたといえそうです。ランニングで軽く汗をかいたあとに味わうコシの強い麺は、香川県ならではの気候と土地の恵みが詰まった一杯でもあります。

ランニングステーションを使えば旅ランがもっと身軽になる

香川県や高松エリアで本格的に旅ランを楽しみたいなら、着替えやシャワーを使える「ランニングステーション」の存在も心強い味方です。「やしま第一健康ランド」は入浴施設でありながらランニングステーションの機能も備えていて、海を眺めながら走ったあと、そのまま入浴してリフレッシュできると人気を集めています。

スーツケースを持ったまま身軽に走りたい人や、汗を流してからそのまま観光や食事に向かいたい人にとって、こうした施設があるかどうかは高松でのランニングの満足度を大きく左右する要素になります。栗林公園の周辺は、庭園観賞とランニング、そして讃岐うどんという高松ならではの3つの楽しみを一日で組み合わせられる、数少ないエリアといえるでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次