那須どうぶつ王国は、栃木県那須町にある体験型の動物園で、入園料は大人2900円、3歳から小学生は1300円です。隣接する那須高原には、1周500mの公園コースから那須連山を縦走する約21kmの本格コースまで、レベルに応じたランニングコースが点在しています。園内は屋内中心の王国タウンと自然の中に広がる王国ファームの2エリアに分かれており、周辺のランニングコースと組み合わせれば、朝は体を動かし、昼は動物とふれあい、夕方は周辺の牧場や温泉で締めくくるという一日を那須高原で過ごせます。この記事では、那須どうぶつ王国の基本情報や見どころ、那須高原周辺のランニングコースの特徴、両者を組み合わせた回り方まで、栃木県那須町を訪れる人向けにまとめました。

那須どうぶつ王国の入園料は大人2900円、王国タウンと王国ファームの2エリア制
那須どうぶつ王国の入園料は、大人2900円、3歳から小学生までが1300円です。冬季期間中に王国タウンのみの営業となる場合は、大人1600円、こども900円に下がります。料金は季節や営業内容によって変わることがあるため、訪問前に公式サイトで最新情報を確認しておくと安心です。
那須どうぶつ王国は1998年に開園しました。動物との距離の近さをコンセプトに、ふれあい体験や餌やり体験に力を入れてきた点が、開園当初からの特徴です。園内は東京ドームの約10倍ともいわれる広さで、150種600頭ほどの動物が暮らしています。屋内施設が中心の王国タウンと、那須の自然の中に広がる王国ファームの2エリアで構成され、両エリアはシャトルバスで結ばれているため、天候や体力に合わせて移動できます。
王国タウンは各施設が屋根付きの回廊でつながっており、雨の日でも濡れずに移動しながら動物を見て回れます。スナネコやマヌルネコといった、他の動物園ではなかなか出会えない希少な猫科動物に会えるのも大きな特徴です。猛禽類が飛び回るフライトパフォーマンス「BIRD PERFORMANCE(BROAD)」、ニュージーランドファームショー、猫の身体能力を間近で見せる「ザ・キャッツ」など、複数のショーが開催されています。
王国ファームは、那須の雄大な自然の中で動物とふれあえるエリアです。見晴らしの良い丘陵地帯にある「アルパカの丘」では、アルパカとゆったり過ごせて、背景に広がる那須連山の景色も見どころのひとつです。オットセイが水しぶきを上げて泳ぐ「フリッパーズ」も人気のプログラムです。カピバラやペンギン、アルパカなど、人気の高い動物への餌やり体験も用意されていて、間近で動物にふれられる体験は、小さな子供連れの家族に特に好評です。
営業時間は平日9時から16時30分、水曜定休(冬季を除く)
那須どうぶつ王国の営業時間は、平日が9時から16時30分、土日祝が9時から17時までです。冬季期間の12月上旬から3月中旬にかけては、10時から16時に短縮されます。定休日は3月中旬から12月上旬までの期間は水曜日で、冬季期間は営業日と休園日が変動するため、事前確認が欠かせません。
アクセスは、車の場合は那須ICから約30分です。公共交通機関を使う場合は、JR那須塩原駅から予約制のシャトルバスが利用できます。駐車場は有料で700円かかります。住所は栃木県那須郡那須町大島1042-1です。
那須どうぶつ王国の所要時間は3から4時間、猫のショーは開始1時間前から行列ができる
園内での平均的な所要時間は3から4時間ほどです。ショーの観覧や動物とのふれあいをじっくり楽しむ場合は、1日中滞在しても飽きないほどのボリュームがあり、子供連れで6時間ほど滞在したという声もあります。
回り方は、正面ゲートから入園し、王国タウンをひと通り見学したあとに王国ファームへ移動するのが定番です。公式サイトにはダウンロードできるマップが公開されているため、事前に目を通しておくと効率よく回れます。猫の能力を紹介する「ザ・キャッツ」は特に人気が高く、開始の1時間ほど前から観覧希望者が並び始めることもあるため、お目当てのショーがある場合は時間に余裕を持って行動したほうがよいでしょう。
愛犬と走れるドッグラン「パラダイスラン」は日本最大級の広さ
那須どうぶつ王国は、愛犬を連れての来園ができる点も特徴のひとつです。王国ファームエリアには、日本最大級の広さを誇るドッグラン「パラダイスラン」と、小型犬専用の「パラダイスリトルラン」があり、どちらも天然芝のフィールドで愛犬を思い切り走らせられます。人がランニングで体を動かすだけでなく、愛犬にも走る場所を用意できる点は、他の動物園にはあまりない環境です。
園内のレストランはすべてテラス席が愛犬連れで利用でき、休憩やランチタイムも一緒に過ごせます。王国ファームのスカイスタジアムで行われるバードパフォーマンス「BROAD」は愛犬と一緒に観覧でき、犬連れ客専用のスペースも設けられています。
那須高原は西暦630年開湯の那須温泉郷を中心に、皇室の避暑地として発展した
那須高原は、栃木県北部の那須岳の南側山麓に広がるエリアです。那須岳の標高千数百メートル地域から、東北本線や国道4号が通る標高300mあたりまで、緩やかな斜面が続いています。東京からは約180km、東京と仙台のほぼ中間にあたる立地で、観光と農林業がともに盛んな地域です。
那須高原を抱える那須町は、令和8年4月時点で人口23,107人、世帯数10,851世帯の町です。町の南西を那珂川が流れ、東側には八溝山地が広がり、北西部には茶臼岳や朝日岳、白笹山がそびえていて、その麓に那須高原が位置しています。町中央部は高久丘陵が占め、標高が下る大田原方面に向かって扇状地が広がる地形です。気候区分では西岸海洋性気候にあたり、降雪量が多い豪雪地帯にも指定されています。
那須高原の山麓には、舒明2年、西暦630年に開かれたと伝わる歴史ある那須温泉郷があります。1000年以上の歴史を持つ温泉地が、標高の高い高原の気候とあわせて、この地域を保養地として支えてきました。
那須高原が避暑地として広く知られるようになった背景には、皇室との関わりがあります。那須御用邸は1890年から御用地として整備が進められ、1926年に建設されました。1923年、当時の皇太子が初めて那須温泉を訪れた際、山々と高原を見下ろす旅館で昼食をとり、その景観に感動して別荘を建てることを決めたと伝えられています。以後、歴代の天皇が夏になると避暑地としてこの御用邸で過ごすようになり、1960年代はじめから那須高原の人気が急上昇し、1980年代以降は年間約500万人がこの地域を訪れるようになりました。
こうした歴史的な背景を持つ那須高原だからこそ、那須どうぶつ王国のような大型施設と、整備されたランニングコースの両方が共存できる環境が整ってきたといえます。
那須高原のランニングコースは1周500mの公園コースから那須連山縦走21kmまで幅広い
那須高原とその周辺には、初心者から経験者まで走れるランニングコース、トレイルランニングコースが複数あります。距離や起伏の違いで、目的に応じたコース選びができます。
那須塩原市の「にしなすの運動公園」には、1周500mのジョギングコースが整備されています。距離の計測がしやすく、初心者や運動不足を解消したいランナーにとって走りやすい環境です。公園内という安心感があり、天候が急に変わったときにも対応しやすいコースといえます。
那須郡那須町には、アップダウンが少なく走りやすい30.3kmのロングコースがあります。那須の自然の中を長距離にわたって走れて、景色の変化を楽しみながらペースを刻めます。長距離のトレーニングを積みたい経験者ランナーに向いたコースです。
那須塩原市の那須野が原公園コースは、緑豊かな公園内を走るコースで、走り終えたあとに牧場で観光や食事を楽しめる点が魅力です。同じく那須塩原市には、アップダウンを含みながらも走りやすい3.6kmのコースもあり、距離が短めのため時間が限られているときや初心者のトレーニングに向いています。
那須町の余笹川ふれあい公園は、黒田原駅出口から徒歩約15分の場所にあり、芝生が美しく、桜をはじめとした季節の花を楽しめます。「那須高原ロングライド」の会場にもなっていて、広々とした敷地とコンディションの良い路面が特徴です。サイクリングイベントの会場としても使われるほどの環境が、ランニングや散策にも向いています。
那須温泉郷の坂道コースは、上った先に足湯がある
那須温泉郷エリアには、坂の上に足湯があるという特色のあるランニングルートがあります。坂道を上るハードなトレーニングのあとに足湯で疲れを癒やすという楽しみ方ができるのは、温泉地である那須ならではです。
那須連山を縦走する上級コースは約21km、標高差は上り1000mで下り1800m
より本格的なコースとして、那須連山を縦走する約21kmのコースがあります。累計標高差は上りが約1000m、下りが約1800mにおよび、最大標高は三本槍岳の1917mに達します。高原から森林限界を超える山岳地帯を経由し、最後は那須温泉への下りを含む、変化に富んだルートです。
縦走コースの最高峰にあたる茶臼岳は、那須連山の中央に位置する活火山で、今も白い噴煙を上げています。那須連山は那須火山帯の南端にあり、約50万年前に甲子旭岳で始まった火山活動を起点に、30万年前に三本槍岳、20万年前から10万年前にかけて二岐山や朝日岳、南月山が形成され、約1万6000年前からの噴火活動によって現在の茶臼岳ができたとされています。三本槍岳は那須火山群の北端、福島県と栃木県の境にあり、名前からは尖った峰を想像しがちですが、実際はどっしりとした重量感のある山です。こうした火山地形の中を走るからこそ、那須連山縦走コースは景観の変化に富んでいます。
登山口から山頂を往復するピストン形式のトレイルランニングコースも、初級者向けとして紹介されています。適度なアップダウンがあり、本格的な登山ほどの装備を必要とせずに、山の空気を感じながら走れます。一方、那須連山を縦走するようなコースは、十分な経験と装備、天候判断力を持つ上級者向けです。単独での挑戦は避け、経験豊富な仲間との同行や、事前の情報収集を徹底したほうがよいでしょう。
那須どうぶつ王国とランニングを組み合わせるなら、午前ラン、昼動物園、夕方温泉の順が効率的
那須高原を訪れるなら、那須どうぶつ王国での動物とのふれあいと、周辺でのランニングを1日の中で組み合わせられます。
午前は、朝の涼しい時間帯に、にしなすの運動公園や那須野が原公園コースなど、走りやすい平坦なコースでランニングをします。那須高原は標高が高く、夏場でも朝は比較的涼しいため、快適に走れる時間帯です。朝日を浴びながら体を動かすと生活リズムが整いやすいともいわれていて、1日の早い段階でランニングを済ませておけば、そのあとに動物園や観光の予定を入れても慌てずに動けます。真夏は朝でも気温が上がることがあるため、水分補給と無理のないペース設定は忘れないようにしてください。
昼は、ランニングで体を動かしたあとに那須どうぶつ王国へ移動し、王国タウンと王国ファームの両エリアをゆっくり巡ります。ショーやパフォーマンスの時間をあらかじめ確認しておき、フライトパフォーマンスやフリッパーズなどのプログラムを見逃さないようスケジュールを組んでおくとよいでしょう。アルパカの丘での動物とのふれあいや、餌やり体験も楽しめます。
夕方は、那須どうぶつ王国から徒歩約4分の那須高原ジャージー農場に立ち寄ったり、車で約20分の森林ノ牧場で新鮮な牛乳を使ったカフェメニューを味わったりできます。1日の締めくくりに那須温泉郷で温泉に浸かり、ランニングで疲れた体を癒やすという過ごし方も人気です。
那須高原の年間平均気温は9.6度、夏でもランニングに適した涼しさ
那須高原は那須岳の標高約2000メートル地域から標高300メートル付近まで広がるエリアで、平地に比べて涼しい高原性気候が特徴です。気象データによると、那須高原の年間平均気温は9.6度(1991年から2020年までの平均値)、夏の平均最高気温は25度、冬の平均最低気温は氷点下5度ほどで、年降水量は1960.8ミリです。日中と朝晩の寒暖差が大きいことも、那須高原の気候の特徴といえます。
このデータからも分かる通り、那須高原は真夏でも比較的涼しく、平地では走るのが厳しい時期でも快適にランニングを楽しめる可能性が高いエリアです。冬季は氷点下まで冷え込むため、防寒対策や路面凍結への注意は欠かせません。ランニングの計画を立てる際は、こうした気候の特性をふまえて服装やコースを選ぶとよいでしょう。
ランニング時の注意点は、防寒、給水、熊鈴の3点
那須高原でランニングを楽しむ際には、いくつか押さえておきたい点があります。
那須高原は標高が高く、平地に比べて気温が低くなる傾向があります。夏は涼しく快適な一方、朝晩は冷え込むこともあるため、羽織るものを一枚用意しておくと安心です。冬季は積雪や路面凍結の可能性があるため、防寒対策と滑りにくいシューズが欠かせません。
コース選びについては、初心者はにしなすの運動公園や那須野が原公園コースのような平坦で走りやすいコースから始め、慣れてきたら30.3kmのロングコースや那須温泉郷の坂道コースなど、距離や起伏のあるコースに挑戦するとよいでしょう。トレイルランニングコースや那須連山を縦走するような上級コースに挑戦する場合は、登山用の装備や十分な行動食と水分、地図やGPS機器の準備、天候判断力が必要になります。
那須高原は自然豊かな反面、コースによってはコンビニや自動販売機が少ないエリアもあります。事前に給水ポイントを確認し、十分な水分を携帯したうえでランニングに臨んだほうがよいでしょう。那須の山間部では野生動物との遭遇の可能性もゼロではないため、トレイルコースを走る際は熊鈴を携帯し、単独行動を避けるといった基本的な安全対策も必要です。足元が不安定な箇所もあるので、無理のないペース配分を意識してください。
トレイルコースに挑戦する場合、シューズは裏側のグリップがしっかりしたトレイルランニング専用モデルを選ぶと、雨上がりや朝露で湿った斜面でも滑りにくくなります。転倒したときに手を保護できるグローブも、あると安心な装備のひとつです。山道は標識が少なく道に迷いやすいので、事前に地図アプリをダウンロードしておき、コンパスを携帯しておくと、万一のときにも落ち着いて対処できます。初めてトレイルコースに挑戦する場合は、経験者に同行してもらい、無理のない計画を立てて臨んでください。
那須どうぶつ王国周辺ではジャージー農場が徒歩4分、ロープウェイが車で20分
那須どうぶつ王国を訪れる際には、周辺の観光スポットやグルメスポットもあわせて楽しめます。
那須高原ジャージー農場は、那須どうぶつ王国から約300m、徒歩約4分というごく近い場所にあります。那須町で一番標高の高い牧場として知られ、ジャージー牛による乳製品を味わえます。
那須ロープウェイは那須どうぶつ王国から車で約20分の場所にあり、那須連山の主峰である茶臼岳の9合目まで運行しています。車窓から見渡せる那須の景色は、ランニングとはまた違った視点から那須の自然を楽しめるポイントです。
那須テディベア・ミュージアムも那須どうぶつ王国から車で約20分の場所にあり、世界各国のテディベア作家による作品を1000体ほど展示しています。動物園とは異なる趣のある観光スポットとして、家族旅行のコースに組み込まれることも多い施設です。
東北自動車道の那須高原サービスエリア(上り)は、那須どうぶつ王国から約9.9kmの距離にあります。地元産の材料を使ったハムやチーズを扱っていて、ジャージー牛乳を使ったソフトクリームも人気です。森林ノ牧場は那須どうぶつ王国から車で約20分の場所にあり、併設のカフェで新鮮な牛乳を使ったメニューを味わえます。
これらの周辺スポットを組み合わせれば、那須どうぶつ王国とランニングを中心とした那須高原の一日を、より充実させられます。
栃木県那須町にある那須どうぶつ王国は、王国タウンと王国ファームという2つのエリアで構成される体験型の動物園です。希少な動物との出会いや複数のショー、動物への餌やり体験など、幅広い世代が楽しめる内容がそろっています。那須高原周辺には、にしなすの運動公園のジョギングコースや那須野が原公園コースといった初心者向けの走りやすいコースから、那須連山を縦走する約21kmの本格的なトレイルランニングコースまで、レベルに応じたコースがあります。標高の高い那須高原ならではの涼しい気候と自然の景観は、ランニングをより快適な体験にしてくれるはずです。ランニングシューズと動物への興味を持って、栃木県那須町の那須高原を訪れてみてください。








