パロマ瑞穂スポーツパークのランニングコースが名古屋で全面開放

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パロマ瑞穂スポーツパークは、名古屋市瑞穂区にある瑞穂公園を舞台に大規模リニューアルされたスポーツエリアです。2026年のアジア競技大会・アジアパラ競技大会のメイン会場整備にあわせて陸上競技場が建て替えられ、新しく「パロマ瑞穂スタジアム」として生まれ変わりました。あわせて園内には、市民が無料で走れる新しいランニング・ウォーキングコース「MIZUHO-LOOP(ミズホループ)」も誕生しています。全席屋根付きの巨大スタジアムを回遊できるという構造は、これまでの公園ランニングコースにはあまり見られなかった形です。名古屋市内はもちろん、県外のランナーからも注目を集めています。この記事では、リニューアルの経緯から新コースの距離や特徴、周辺コースとの組み合わせ方、アクセスや駐車場情報、今後の大会予定まで、名古屋で新しい走り場を探している方に向けてまとめます。

目次

パロマ瑞穂スポーツパークはアジア競技大会に向けて全面リニューアル

パロマ瑞穂スポーツパークは、名古屋市瑞穂区にある総合運動公園「瑞穂公園」内に整備されたスポーツ施設群の名称です。園内には陸上競技場のパロマ瑞穂スタジアムをはじめ、ラグビー場、野球場、テニスコートなど複数の施設が集まっており、市民のスポーツ活動と国際大会の開催拠点という二つの役割を長く担ってきました。瑞穂公園そのものは約24ヘクタールの広さを持つ都市公園で、名古屋市内でもスポーツ施設が集約されたエリアとして親しまれています。ネーミングライツによって、給湯器やガスコンロで知られる名古屋の企業パロマが命名権を取得し、パロマ瑞穂スタジアム、パロマ瑞穂スポーツパークという名称が使われるようになりました。

瑞穂公園陸上競技場は30年越しの建て替えでパロマ瑞穂スタジアムに

もともとの瑞穂公園陸上競技場は1941年に開設された歴史ある競技場で、1982年と1994年に大規模な改築・改修が行われました。ただ、その改修からも30年以上が経過し、老朽化が進んでいたことに加え、スタンド規模や設備が国際大会の開催基準を満たしていないという課題を抱えていました。建て替えには多額の費用が必要になるため、本格的な整備は長年先送りにされてきた経緯があります。

状況が動いたきっかけは、名古屋市を中心とする愛知県が2026年開催の夏季アジア競技大会・アジアパラ競技大会の開催地に決定したことです。大会のメインスタジアムとして活用するため、瑞穂公園陸上競技場を中心とした一帯を全面的に建て替える事業が始まりました。競技場は2021年11月に正式閉場となり、同月にリニューアル工事が着工しています。約4年半にわたる工事を経て、2026年3月に新スタジアムが完成しました。

新スタジアムは約30,000席・全席屋根付きで2026年4月22日に供用開始

新しく誕生したパロマ瑞穂スタジアムは、約30,000席を備える大型スタジアムです。最大の特徴は、スタンドの全席が屋根で覆われている点にあります。従来の陸上競技場は屋根のないオープンスタンドが一般的でしたが、新スタジアムでは雨天時や真夏の直射日光の下でも観戦しやすい環境が整えられました。約30,000席のうち300席は車いす席として確保されており、バリアフリー面への配慮もなされています。

2026年秋のアジア競技大会の期間中は、二層式スタンドに仮設席を加えることで最大35,000人を収容できる体制が組まれ、大会終了後は常設の30,000人規模に戻される計画です。設計は日本設計が手がけました。

供用開始は2026年4月22日(水曜日)からとなり、それに先立つ同年1月4日(日曜日)から施設の利用受付が始まっています。完成を記念した式典やイベントは4月18日に実施されました。供用開始後は、2026年6月12日から14日にかけて第110回日本選手権が新スタジアムで開催されています。秋に開催される第20回アジア競技大会のメイン会場としても使用される予定です。さらに、地元サッカークラブの名古屋グランパスが新スタジアムでの公式戦開催を検討していると報じられており、陸上競技以外の用途でも活用が広がる見込みです。スタジアムの運営・管理は、供用開始にあわせて日本管財が総合管理業務を担っています。

MIZUHO-LOOPは1周1,130mの8の字コースで無料開放

今回のリニューアルでランナーが注目したいのが、新設されたランニング・ウォーキングコースのMIZUHO-LOOPです。パロマ瑞穂スタジアムの3階コンコース(観客席の外周にある通路部分)と、スタジアムに隣接するレクリエーション広場周辺の空中回廊とをつなぐ回遊路で、コース全体が8の字を描く形状になっています。

コースの1周の距離は約1kmとされ、より詳細な数値としては1,130mという情報もあります。大会やイベントが開催されていない平常時には、このコンコースが無料でジョギングやウォーキング、散歩のルートとして市民に開放されるのが最大の特徴です。全席屋根付きのスタジアムであることを活かし、コンコース部分も屋根の下を通るルートになっているため、雨の日でも濡れずに走ることができます。夏場は強い日差しを避けながらランニングができるという利点もあります。これまでの公園内周回コースの多くは屋外の遊歩道が中心で、天候の影響を受けやすいものでした。MIZUHO-LOOPは全天候型に近い環境でトレーニングができる点が、他の公園ランニングコースとの違いだと言えるでしょう。

MIZUHO-LOOPは400m・800m表示付きで本格トレーニングにも対応

コース上には「START」の表示に加え、400m、800mといった距離表示が路面にはっきりと大きく印字されています。トラック競技でおなじみの距離感覚をそのまま活かせるため、インターバル走やペース走、タイムトライアルといった本格的なトレーニングメニューにも活用しやすい設計です。単なる散策路ではなく、競技者目線でのトレーニング需要にも応えられるコースになっています。

コンコースの開放日は公式サイトのカレンダーで事前確認が必要

MIZUHO-LOOPは24時間365日いつでも自由に走れるわけではありません。この点には注意が必要です。コンコースはスタジアムでの競技会やイベント開催状況に応じて開放・非開放が切り替わります。公式サイト(mizuho-loop.jp)では、コンコースの供用予定状況が日別にカレンダー形式で掲載されており、印がついている日が一般開放される日です。走りに出かける前には、事前にこの供用予定状況を確認しておくことをおすすめします。

大会やイベントが開催される期間は、MIZUHO-LOOPを含むコンコース部分が一般開放されない、あるいは利用が制限される可能性が高くなります。ランニング目的で訪れる場合は、事前に大会スケジュールと供用予定状況をあわせてチェックしておくと安心です。

山崎川沿いと組み合わせれば3~5kmのランニングコースに

MIZUHO-LOOP単体は1周約1kmとコンパクトなコースですが、周辺の環境と組み合わせることで、より多様な距離・ルートのランニングが楽しめます。パロマ瑞穂スポーツパークのすぐ近くには山崎川が流れており、川沿いには遊歩道が整備されています。MIZUHO-LOOPを起点として山崎川沿いを走るルートを組み合わせれば、3~5km程度の周回コースを作ることができます。さらに距離を伸ばしたい場合は、山崎川沿いのルートを南北に延長することで、より長い距離のランニングコースを設定することも可能です。トラックのような正確な距離表示があるMIZUHO-LOOPでウォームアップやペース確認をしてから、川沿いの自然を感じられるロングランに出るという使い方もできそうです。

スタジアムの屋根の下という都市型・全天候型のコースと、河川敷という自然に近い開放的なコースを短い移動距離で行き来できる点は、パロマ瑞穂スポーツパークならではの魅力です。天候が悪い日はMIZUHO-LOOPで距離を稼ぎ、天気の良い日は山崎川沿いまで足を延ばす。そんなコンディションに応じた使い分けができるのも、リニューアル後の利点のひとつです。

瑞穂運動場東駅からは徒歩3分、アクセスは地下鉄2路線が便利

パロマ瑞穂スポーツパークへは、公共交通機関・自家用車のどちらでもアクセスできます。

公共交通機関を利用する場合、名古屋市営地下鉄桜通線の瑞穂運動場西駅からは徒歩10~15分ほど、名古屋市営地下鉄名城線の瑞穂運動場東駅からは徒歩3~10分ほどとされています。名城線の瑞穂運動場東駅のほうが比較的公園に近い立地です。このほか、複数の市バス路線も公園周辺を通っており、バスでのアクセスも可能です。

自家用車を利用する場合は、名古屋高速3号大高線の堀田出口または呼続出口を利用し、いくつかの交差点を経由して公園内の駐車場へ向かうルートが案内されています。

駐車場は5箇所444台、普通車は1日500円

パロマ瑞穂スポーツパーク内には有料駐車場が5箇所整備されています。中でも最も収容台数が多いのは野球場東側にある第1駐車場で、地上・地下をあわせて444台を収容できます。利用料金は普通自動車で1日500円、大型自動車で1日2,000円です。第1駐車場の利用時間は8時15分から21時45分までとなっていますが、大規模な大会が開催される際には利用時間が延長される場合があります。ランニング目的で訪れる際も、大会・イベントの開催状況によって駐車場の利用可否や時間が変わる可能性があるため、事前に公式情報を確認しておくと安心です。

6月に日本選手権、秋にはアジア競技大会がメイン会場に

パロマ瑞穂スタジアムは供用開始後、複数の大規模大会・イベントの舞台になることが決まっています。まず2026年6月12日から14日にかけて、日本陸上競技界で最も権威のある大会のひとつである第110回日本選手権が新スタジアムで開催されました。全国トップレベルの選手たちが、完成したばかりの真新しいトラックで熱戦を繰り広げています。

そして本命となるのが、2026年秋に開催される第20回アジア競技大会です。パロマ瑞穂スタジアムはこの国際総合競技大会のメイン会場として使用され、開会式・閉会式や陸上競技の主要種目が行われる予定です。あわせてアジアパラ競技大会のメイン会場としても機能します。国際大会にあわせて、二層式スタンドに仮設席を加えた最大35,000人収容という体制が一時的に組まれることも、この大会の規模の大きさを表しています。

2026年アジア競技大会(愛知・名古屋2026アジア競技大会)は、正式名称を第20回アジア競技大会といい、2026年9月19日(土)から10月4日(日)までの16日間にわたって開催されます。日本国内で夏季アジア大会が開催されるのは、1994年の広島大会以来、実に32年ぶりです。大会にはアジア45の国と地域からトップアスリートが集結し、43競技が愛知県内をはじめ東京・静岡・大阪など55会場で実施されます。大会スローガンには「IMAGINE ONE ASIA ここで、ひとつに。」が掲げられており、パロマ瑞穂スタジアムはこの一大国際イベントの顔となるメイン会場として、開会式・閉会式や陸上競技の熱戦の舞台になります。

名古屋グランパスの公式戦開催も検討中

地元プロサッカークラブの名古屋グランパスが、新スタジアムでの公式戦開催を検討しているとの報道もあります。実現すれば、陸上競技だけでなくサッカーの試合会場としても、パロマ瑞穂スタジアムが名古屋のスポーツシーンの中心的な存在になっていくことが期待されます。

整備・運営は竹中工務店中心の瑞穂LOOP-PFIが担当

今回の大規模リニューアルは、名古屋市瑞穂公園陸上競技場整備等事業というPFI事業(BTO方式)として進められました。設計・建設を行ったうえで施設の所有権を名古屋市に移転し、その後の事業期間を通じて維持管理・運営業務まで一括して担う仕組みです。事業者となっているのは、竹中工務店名古屋支店を代表企業とする特別目的会社「株式会社瑞穂LOOP-PFI」で、構成員には竹中工務店(代表)のほか、スポーツ用品メーカーのミズノ、ビル総合管理を手がける日本管財、広告・PR会社の新東通信が名を連ねています。

株式会社瑞穂LOOP-PFIは2023年4月1日付でパロマ瑞穂スポーツパークの指定管理者となっており、リニューアル工事の完了後も引き続き公園全体の維持管理・運営を担っています。MIZUHO-LOOPの供用予定状況の発信や公式サイトの運営も、この瑞穂LOOP-PFIが行っています。なお、園内では電気自動車用の充電設備を設置するモデル事業なども実施されており、環境面での取り組みも進められています。

レクリエーション広場との接続がMIZUHO-LOOPの8の字を生んだ

パロマ瑞穂スポーツパークが位置する瑞穂公園は、「LifeSports-わたしたちの公園-」というコンセプトを掲げ、スポーツをより自由に、より楽しく、誰にとっても身近なものにすることを目指して再整備されました。園内には各種プラザやアーバンスポーツエリアに加え、歴史ある大車輪広場やミュージアムなど、スポーツの歴史・レガシーを未来につなぐ要素も盛り込まれています。地域の情報発信拠点としてはMizuho LOOP Stationが設けられており、スポーツを日常の中で身近に感じられる場、そして公園の過去から未来へのスポーツレガシーをつなぐ案内拠点として機能しています。

MIZUHO-LOOPが接続する「パロマ瑞穂レクリエーション広場」についても詳細が公表されています。広場の面積は11,326.71平方メートルで、6コースの300メートルトラックを備え、600人収容の芝生スタンドも設置されています。営業時間は8時30分から16時30分までで、陸上競技の練習や軽い運動、子ども向けのスポーツ活動などに利用できる広場です。このレクリエーション広場とスタジアム3階コンコースをつなぐことで、MIZUHO-LOOPの8の字という特徴的な形状が生まれています。単なる周回路ではなく、性格の異なる二つの運動スペースを一体的に結びつけている点が、このコースの設計上の面白さです。

パロマ瑞穂スポーツパークは、スタジアムだけでなくラグビー場、野球場、テニスコートなど多様なスポーツ施設が集積するエリアです。MIZUHO-LOOPという回遊路は、これらの施設をつなぐ役割も担っており、競技場の外周を走るだけでなく、公園全体を周遊しながら各施設の様子を眺められるという楽しみ方もできます。8の字型のコース形状は、スタジアムの立体的なコンコースとレクリエーション広場周辺の空中回廊という異なる二つの空間をつなぎ合わせることで生まれています。平面的な周回路とは一味違ったランニング体験になっています。

MIZUHO-LOOPの実走レポートでは距離表示と快適さが好評

新しくオープンしたMIZUHO-LOOPについては、地元のランニング系メディアやブロガーによる実走レポートも公開されています。真新しいトラックやコンコースを実際に走った感想として、距離表示のわかりやすさや、屋根の下を走ることで得られる快適さが好意的に取り上げられています。また、供用開始前後には、新しいトラックを無料で走れる体験イベントなども実施されており、地域のランナーが完成したばかりの施設に触れる機会が設けられてきました。パロマ瑞穂スポーツパークは、競技大会の会場にとどまらず、日常的に市民が利用できるランニングスポットとして位置づけられていると言えそうです。

パロマ瑞穂スポーツパークは、2026年のアジア競技大会・アジアパラ競技大会の開催に向けた大規模リニューアルによって、名古屋市瑞穂区にある競技場を中心としたスポーツエリアから、全席屋根付きの約30,000席スタジアムと市民開放型ランニングコースのMIZUHO-LOOPを備えた施設へと生まれ変わりました。大会開催と日常利用の両方に対応できる場になったところが、このリニューアルの見どころです。MIZUHO-LOOPは1周約1km(1,130m)の8の字コースで、400m・800mといった距離表示が整備されているため、初心者のジョギングから競技者のインターバルトレーニングまで幅広く対応できます。全天候型で天候に左右されにくいという特徴に加え、隣接する山崎川沿いの遊歩道と組み合わせれば3~5km程度、さらに延長すればより長い距離のランニングコースを設定することも可能です。

供用開始は2026年4月22日で、6月には第110回日本選手権が開催され、秋には第20回アジア競技大会のメイン会場としても使用される予定です。名古屋グランパスの公式戦開催も検討されており、今後さらに注目度が高まっていくスポーツ拠点だと言えるでしょう。ランニング目的で訪れる際は、コンコースの供用予定状況を公式サイトで事前に確認したうえで、アクセスや駐車場情報もあわせてチェックしておくと、スムーズに新しいコースを楽しむことができます。名古屋で新しいランニングコースを探している方にとって、パロマ瑞穂スポーツパークのMIZUHO-LOOPは、大会観戦とトレーニングの両方の楽しみ方ができるスポットです。

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