布目湖ダム周回ジョギングコース完全ガイド|奈良・山添村の絶景10km

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布目湖ダム周回ジョギングコースとは、奈良県山辺郡山添村にある布目ダム湖を一周する約10kmのランニングコースです。大和高原の標高300メートル以上の高台に位置し、車の通行量が少ない湖畔の道を、澄んだ空気と四季折々の景色の中で走れるのが最大の特徴となっています。プロの自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」奈良ステージの舞台にも採用された実績を持ち、関西エリアのランナーから長く支持されてきました。本記事では、布目湖ダム周回ジョギングコースの距離やレイアウト、アクセス方法、長らく開催されたやまぞえ布目ダムマラソン大会の歴史、季節ごとの楽しみ方、初心者から経験者までに向けた走り方のヒントまで、奈良・山添村の絶景10kmを走るために必要な情報を網羅的にまとめます。週末に都市部を離れて自然の中を走りたい方や、フルマラソンに向けて起伏のある練習場所を探している方にとって、ひとつの参考となる内容にしました。

目次

布目湖ダム周回ジョギングコースとは何か

布目湖ダム周回ジョギングコースとは、奈良県山辺郡山添村に広がる布目湖の湖畔道路を一周する、距離およそ10.1kmの周回ランニングコースのことです。スタート地点として一般的に使われるのは、ダム右岸に位置する布目ダムまほろば広場や、マラソン大会でも拠点となってきたマタニ駐車場です。

このコースが奈良・山添村で人気を集めてきた理由は、距離・景観・交通量・起伏という4つの要素がバランスよく揃っている点にあります。10kmという距離はジョギング初心者の目標距離としても、ハーフマラソンやフルマラソンへ向けた中距離トレーニングとしても扱いやすく、湖畔のため景色が常に変化し、生活道路ではないため車の往来が少なく、適度なアップダウンが脚力強化につながります。

奈良県のサイクリングルート紹介でも、レベルに合わせて周回回数を調整できるトレーニング向きのコースとして案内されており、1周10kmを軽くこなしたい日も、2周・3周で20km・30kmを走り込みたい日も、同じ場所で柔軟に距離を伸縮できる点が評価されています。

布目湖と布目ダムの基礎情報

布目湖は、奈良県奈良市北野山町と山辺郡山添村にまたがるダム湖です。一級河川である淀川水系木津川の支川・布目川に築かれた布目ダムによって形成されました。

布目ダムの諸元は次のとおりです。

項目数値
ダム型式重力式コンクリートダム
堤高72.0メートル
堤頂長322.0メートル
堤体積330,000立方メートル
流域面積75.0平方キロメートル
湛水面積95.0ヘクタール
総貯水容量1,730万立方メートル
有効貯水容量1,540万立方メートル

堤高72.0メートルは奈良の大仏のおよそ4.8倍の高さに相当し、総貯水容量1,730万立方メートルは京セラドーム大阪の約14.4杯分に当たる規模です。

ダムの建設にあたっては、奈良市が国へ強く働きかけた結果として建設が決定され、昭和61年(1986年)5月に着工、平成3年(1991年)10月に総事業費約600億円をかけて完成しました。管理は独立行政法人・水資源機構の木津川ダム総合管理所が行っています。

布目ダムには洪水調整と上水道用という多目的な役割があります。特に奈良市の水道水源として重要な存在で、市民の生活を支える重要インフラとなっています。湖面は澄んだ蒼色で、周囲の緑豊かな山々とあわさり美しい景観を形づくっています。ダム湖には高さ45メートルの噴水も整備されており、訪れた人の目を楽しませる景観要素のひとつです。

コースの距離・特徴・走りやすさ

布目湖ダム周回ジョギングコースの距離は、正確には約10.1kmです。布目湖を一周する湖畔の道路を走るレイアウトで、車道としては存在しているものの、観光やレジャー目的の車両、ダム管理用車両が中心で、住宅街のような生活道路とは性格が異なります。

このコースの走りやすさを支える特徴を整理すると、次のようになります。

特徴内容
距離約10.1km(1周)
路面舗装路(湖畔の周回道路)
交通量少ない(観光・管理車両が中心)
起伏カーブとアップダウンが多い
景観湖面と山並みを四季を通じて楽しめる
周回利用2周・3周で20km・30kmにも対応可能

カーブと起伏が多いことから、平坦な河川敷コースとは異なる体感が得られます。湖面を見下ろす高台と、湖に近い低い場所が交互にあらわれるため、太もも前面の大腿四頭筋、もも裏のハムストリングス、お尻の臀筋といった主要筋肉群をバランスよく使えるのも、このコースの走り応えにつながっています。

奈良県の案内でも「レベルに合わせて周回回数を決めたトレーニングに向いている」と紹介されており、初心者から上級者まで幅広いランナーに利用されてきました。1周だけ気持ちよく走るのも、複数周で本格的な走り込みをするのも、同じ起点から自在に選択できる柔軟性が、長く愛されてきた理由のひとつです。

スタート地点とルートの詳細

スタート・ゴールとして使いやすいのは、マタニ駐車場(布目ダム管理所側)と、ダム右岸(東側)に位置する布目ダムまほろば広場です。まほろば広場には無料の駐車場とトイレが整備されているため、ランニング前のウェアの着替えや準備、走り終えた後のクールダウンに使いやすい拠点となります。

コースは布目湖の岸沿いを反時計回り、または時計回りに進みます。湖の北側・南側・東側・西側でそれぞれ景色が異なり、場所によっては湖面全体を見渡せる展望ポイントもあります。

コース途中には折り返し地点として機能するポイントがあり、マラソン大会のコース図には「マタニ折り返し」という地名が明記されてきました。また、桐山農村広場も大会時のスタート・ゴール地点として活用されてきた重要なポイントです。

体験者の声をまとめると、湖の北側区間はやや急なカーブが続き、南側には比較的なだらかな区間があるとされています。全体として走り応えがあると評されるコースで、タイムを意識した練習だけでなく、風景を楽しみながらゆっくり走るロングジョグにも向いています。

やまぞえ布目ダムマラソン大会の31年の歴史

布目湖ダム周回コースを舞台にして長年開催されてきたのが、やまぞえ布目ダムマラソン大会です。この大会は山添村教育委員会やまぞえ布目ダムマラソン大会実行委員会が主催し、地域の活性化と健康増進を目的として、毎年12月初旬に行われてきました。

第1回から31回まで続いた歴史を持つこの大会は、令和6年(2024年)12月1日に行われた第31回大会がFINALとして最後の開催となりました。長年にわたり愛されてきた伝統ある大会が幕を閉じるにあたって、地元のファンやリピーターランナーからは惜しむ声が数多く上がりました。

大会の概要を整理すると、次のとおりです。

項目内容
主催山添村教育委員会やまぞえ布目ダムマラソン大会実行委員会
開催時期毎年12月初旬
会場奈良県山辺郡山添村大字桐山 農村広場
種目3km / 10km(ダム湖1周) / 15km駅伝 / ハーフマラソン(1周目約10km+2周目約3km)
参加費一般3,000円・高校生2,000円・小中学生1,000円
最終開催第31回大会・2024年12月1日

大会へのアクセスは、JR・近鉄奈良駅から奈良交通バスの東山線を使う方法がありましたが、大会当日はコース周辺で交通規制が実施されるため、自家用車参加者は旧北野小学校駐車場・マタニ駐車場・健民広場などを利用し、そこから無料シャトルバスで会場に移動する仕組みが採られていました。シャトルバスの乗車時間は約20分程度とされていました。

大会が終了した現在も、マラソンコースを永続的に整備して「健康の道」として誰もがいつでも利用できる環境を残そうという取り組みが進んでいます。具体的にはコース案内看板の設置などが計画されており、大会という形は終わっても、このコースを地域資産として残していく姿勢が示されています。ふるさと納税を活用したクラウドファンディング「走る喜びをこれからも!やまぞえ布目ダムマラソンのコースを残そう!」でも、このプロジェクトへの支援が募られました。

ツアー・オブ・ジャパン奈良ステージとの縁

布目湖の知名度を全国的に押し上げた出来事のひとつが、プロの自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」奈良ステージの舞台となったことです。ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)はUCIアジアツアーに位置づけられる国際自転車ロードレースで、国内外のトップ選手が参加する権威ある大会です。

奈良ステージは、東大寺からのパレードランで奈良の名所を通過したのちに、布目ダム周回コースへ向かう構成で行われていました。東大寺からの約25kmと布目ダムの周回コース12周(計約146.2km)でタイムを競うレイアウトで、周回コースは1周約10.1kmです。

プロのロードレースの舞台に選ばれた布目湖周辺の道路は、カーブや起伏が多く、脚力差がつきやすい厳しいコース特性を持ちます。ランニングの観点でも、単純な平坦路ではなく適度なアップダウンがあることで、心肺機能と脚筋を総合的に鍛えられるという利点があります。

現在も奈良県のサイクリングルートとして「T4:ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)ルート」に名を残しており、布目湖を周回する約11kmの湖畔ルートとして紹介されています。あわせて、布目湖から月ヶ瀬の絶景コースなど、布目湖を起点とするサイクリングルートも複数整備されており、自転車愛好家にも人気のスポットです。

四季を通じた布目湖の魅力

布目湖の周回コースを特別なものにしているのは、一年を通じて変化する自然の景観です。季節ごとの表情を整理すると、次のようになります。

季節期間目安景観の特徴
3月〜5月新緑と桜、湖面に映る柔らかな緑
6月〜8月高原ならではの涼風、輝く湖面
9月〜11月山々の紅葉が湖面に映り込む絶景
12月〜2月澄んだ空気、霜と霧が織りなす静謐な風景

春は新緑のシーズンです。山々の木々が一斉に芽吹き、湖畔には桜が咲く時期があります。柔らかな緑に包まれた湖面を眺めながら走る春のランは、冬の運動不足を取り戻すきっかけにもなりますし、桜の時期にはピンクと青のコントラストが写真映えする景色となります。

夏は木陰が涼しい早朝ランがおすすめの時期です。奈良市内の平地と比べて標高が高い大和高原に位置するため、夏でも比較的涼しく感じられます。湖面から吹いてくる涼風が心地よく、都市部では体感できない自然の中のランニングを楽しめます。

秋は紅葉シーズンです。周囲の山々が赤や黄に染まると、布目湖は最も美しい季節を迎えます。紅葉した木々が湖面に映り込む様子は絵画のような光景で、早朝の静かな時間帯に走れば、その絶景をほぼ独り占めにできるのも魅力です。

冬は澄んだ空気の中で走るシーズンです。やまぞえ布目ダムマラソンが12月初旬に開催されてきたことからもわかるとおり、マラソンシーズンの冬に走る楽しみは特別です。霜が降りた朝には湖面に幻想的な霧が立ち込めることもあり、写真好きのランナーには見逃せない瞬間が訪れます。

アクセス方法と所要時間

布目湖へのアクセスは、車と公共交通機関の2通りがあります。

手段経路所要時間の目安
名阪国道・山添ICから奈良方面(西)へ約7kmJR・近鉄奈良駅から約60分(約30km)
バスJR・近鉄奈良駅から奈良交通バス山添方面行き、大橋バス停下車本数が少ないため要時刻表確認

車の場合は、名阪国道の山添インターチェンジを降りて奈良方面に西へ約7キロメートル進むと布目ダムに到着します。JR・近鉄奈良駅からの距離は約30キロメートルで、所要時間は約60分です。大阪方面からも阪神高速・西名阪道・名阪国道を経由してアクセスできます。

公共交通機関の場合は、JR奈良駅または近鉄奈良駅から奈良交通バスの山添方面行きに乗車し、大橋バス停で下車するとすぐに布目湖が広がります。バスの本数は限られているため、出発前に時刻表を確認しておくと安心です。

なお、布目湖の道路には二輪車(バイク)の終日通行禁止区間が設けられているとの情報があります。ランニングは徒歩・人力での移動なので問題ありませんが、移動手段としてバイクを使う場合は事前に規制情報を確認しておくとよいでしょう。

駐車場の選び方

布目湖周辺には複数の無料駐車場が整備されており、目的に応じて使い分けることができます。

マタニ駐車場は、コース上の重要なポイントで、やまぞえ布目ダムマラソンでもスタート関連の駐車場として使われてきました。ジョギングのスタート・ゴール地点として便利です。

ダム右岸(東側)の布目ダムまほろば広場駐車場は、無料で利用できる広めの駐車場です。隣接するまほろば広場にはトイレも整備されているため、ここを拠点にしてランニングするランナーが多く見られます。

湖畔の各所にも駐車スペースが点在しています。釣りや観光のために停められるスペースが複数あるほか、ボートスロープ付きの駐車場もあり、用途に応じて選択できます。

周辺の施設とアクティビティ

布目湖周辺には、ランニング以外にも楽しめるアクティビティや施設が揃っており、走るためだけに訪れる以上の価値があります。

釣りは、布目湖を語るうえで欠かせない要素です。関西屈指の釣りスポットとして知られ、ブラックバス・ヘラブナ・ワカサギなどが釣れることで有名です。地元の釣り人だけでなく、遠方から訪れる釣り愛好家も多く、日釣券を購入して楽しむことができます。

スポーツ施設としては、布目ダム周辺にテニスコートや多目的広場が整備されており、家族やグループでの利用にも対応しています。

親水公園は湖畔に複数整備されており、水辺で過ごしたり自然を身近に感じたりすることができます。走った後のクールダウンに最適なロケーションです。

サイクリングも布目湖の楽しみ方として外せません。山添村観光協会がサイクリングコースを紹介しており、初心者から本格派まで楽しめるルートが揃っています。

布目ダムの高さ45メートルの大型噴水は、ダム観光の見どころのひとつです。タイミングが合えば、湖面に水柱が立つ壮観な光景を眺めながらストレッチもできます。

ダム管理所では、ダムの仕組みや役割について学べる見学機会もあります。教育的な観点から家族連れにも人気のスポットで、ジョギングと社会学習をあわせて楽しむこともできます。

ランニング初心者へのアドバイス

布目湖ダム周回コースは、ランニング初心者から経験者まで幅広いレベルのランナーに対応できる懐の深さを持っています。結論として、初心者であっても無理のないペースで挑戦できるコースですが、いくつかの準備をしておくとより安全で快適に走れます。

初めて10km走を目指す方は、歩きとジョギングを組み合わせるウォーク&ランから始めるとよいでしょう。布目湖の周回道路は比較的静かな環境で、信号もほとんどないため、自分のペースで挑戦しやすい場所です。

コースのアップダウンは、特に準備なしで挑むと消耗が激しくなることがあります。登り坂では歩幅を小さくしてリズムよく刻み、下り坂では膝への負荷を意識しながら着地することを心がけましょう。

持ち物としては、水分補給用のドリンクが必要です。コース上に自動販売機などが常にあるとは限らないため、ランニングポーチや小型リュックに飲み物を入れて走るとよいでしょう。日差しが強い季節は、帽子やサングラスも持参すると快適性が高まります。

ランニングシューズは、クッション性が高くグリップ力があるものを選ぶと安心です。舗装道路が中心のコースですが、路面に多少の凹凸や荒れがある箇所も想定されるため、しっかりとしたソールのシューズが向いています。

経験者・トレーニング目的のランナーへ

日々のトレーニングを本格的に行っているランナーにとっても、布目湖の10km周回コースは魅力的な練習場所です。結論として、フルマラソンやハーフマラソンの準備に取り組むランナーにこそ向いているコースだといえます。

1周を複数回繰り返すことで、10km・20km・30kmと段階的に距離を伸ばすことができます。一定のループで走ることで、補給拠点が常に近くにあり、給水ボトルを車に置いてラップごとに取りに戻るような運用もしやすいのが利点です。

コースのアップダウンは、平坦な河川敷コースとは異なる筋肉への刺激を与えてくれます。大腿四頭筋・ハムストリングス・臀筋といった主要筋肉群をバランスよく使うため、総合的な脚力向上に向く環境です。

インターバルトレーニングを行う場合も、自然の起伏を活かした変則的なインターバルが組めます。登りでペースを上げ、下りで回復するという山岳インターバルは、平地では得にくい心肺機能の強化につながります。

ペース走(テンポラン)を行う際も、1周約10.1kmという区切りの良い距離は、ラップタイムの管理がしやすいという利点があります。10km走のタイムトライアルにも適したレイアウトです。

山添村の自然と文化

布目湖が位置する山添村は、奈良県の北東部、大和高原の東端に位置する村です。三重県との県境にも接しており、東部は三重県伊賀市および名張市、北部・西部は奈良市、南部は宇陀市と隣接しています。

大和高原という名前が示すとおり、この地域は標高が高く、山添村の多くのエリアが標高300メートル以上の高台に位置しています。この地形的特徴から、平地とは異なる涼しく清涼な気候が生まれ、昼夜の寒暖差が大きいのが特徴です。夏でも比較的涼しく、特に早朝は清々しい空気が漂います。

人口は近年も減少傾向にある小さな自治体ですが、豊かな自然と歴史的な文化が残る魅力的な地域です。縄文時代の遺跡も存在し、カントリーパーク大川周辺では竪穴式住居が復元されており、縄文時代の生活を学ぶことができます。

この気候条件を活かした山添村の代表的な特産品が大和茶です。昼夜の大きな寒暖差と、山や川から立ち込める霧が、お茶の生育に適した環境を生み出しています。古くからお茶の産地として知られる山添村では、傾斜のなだらかな高原の茶畑が風景の一部となっており、走り終えたあとに地元の大和茶を一杯いただくのは、この地ならではの楽しみ方です。

村のシンボルとして知られる神野山(こうのやま)は、山頂を赤く染めるツツジで有名です。ランニングの後に神野山に立ち寄り、眺望を楽しむハイキングと組み合わせる過ごし方もおすすめです。

大和高原エリアには天然温泉施設もあります。アルカリ性単純温泉でつるつるとした肌触りが特徴とされており、ランニング後の疲れた筋肉をほぐすのに適したリカバリー手段となります。走った後に温泉でのんびり過ごすという走り旅の計画にも対応できるエリアです。

食の面では、山添村内に中垣製麺(なかがきせいめん)という地元の製麺所があり、地域に根差した食文化が継承されています。あわせて自然派農場しもかわなど、地元の農家が育てた新鮮な野菜や農産物を活かした食を楽しめる場所もあります。大和高原の地元食事処では大和茶を使った料理も提供されており、走って・食べて・のんびり過ごすという充実した一日を計画できます。

星空の美しさも山添村の見どころです。人工の光が少ない高原環境は星空観察に適しており、都市部では見られない満天の星空が楽しめます。早朝ランの後にゆっくり夜を過ごし、翌朝にもう一度走るという走り旅のスタイルも実現可能です。

ランニング後の水分補給、食事、温泉という三点セットを地元エリアで完結できる点も、山添村でのジョギングが特別な体験となる理由のひとつです。

季節別のランニング注意事項

布目湖のコースを走るにあたって、季節ごとに意識しておきたい注意点を整理します。

春(3月〜5月)は、花粉の時期と重なります。杉やヒノキが多い山間部であるため、花粉症のランナーはマスクやゴーグル、服薬などの対策をしっかり行いましょう。気温は比較的走りやすく、長距離でも消耗しにくい好シーズンです。

夏(6月〜8月)は、熱中症に注意が必要です。大和高原は平地より涼しいとはいえ、日中の気温が上昇する日は無理を避けましょう。早朝5時から7時台の涼しい時間帯に走ることが推奨されます。虫よけ対策も欠かさず準備しておきたいところです。

秋(9月〜11月)は、ランニングの最適シーズンです。気温が下がり、紅葉の景色とともに快適に走れます。マラソンシーズンに向けたトレーニングとして、多くのランナーがこの時期に布目湖を訪れます。

冬(12月〜2月)は、気温が低く、路面が凍結することがあります。早朝や日影の区間では特に注意が必要です。防寒具を十分に用意し、ウォームアップをしっかり行ってからスタートしましょう。グリップ力の高いシューズも重要です。

また、布目湖周辺は電波が届きにくいエリアがある可能性があります。スマートフォンのGPSログを取りながら走る場合は、事前にオフラインマップをダウンロードしておくと安心です。単独で走る際は、家族や知人に行き先と帰宅予定時刻を伝えておく習慣をつけましょう。

走った後の補給と立ち寄りスポット

長距離を走るランナーにとって、走った後の食事や補給は重要なリカバリーの一部です。布目湖周辺の食環境を理解しておくと、ランニング全体の満足度が上がります。

布目湖の周辺は山間部であり、コンビニエンスストアなどの商業施設は多くありません。名阪国道の山添インターチェンジ近辺に一部施設がありますが、基本的にはランニング前に必要な食料・飲料を用意しておくことが推奨されます。

奈良市内に戻る途中、または帰りのルートでは、奈良市街の飲食店を利用する機会もあります。大和高原エリアには地元食材を使った農家レストランや、地域の特色ある食事処もあり、ランニング後のご褒美として立ち寄る選択肢があります。

走り終えた後の食事については、炭水化物・たんぱく質・水分を意識的に補給することが、翌日以降のコンディションづくりに役立ちます。地元の大和茶を冷たくして飲むのも、走った身体に染みわたるリカバリーの楽しみ方のひとつです。

メディアでの紹介と知名度

布目湖ダム周回コースは、日本全国のランニングコースを紹介する走ろうにっぽんプロジェクト(runnippon.jp)でも、「布目湖を一周、ダム絶景周回コース(山添村)」として取り上げられています。「奈良県北東部、三重県との県境に位置する山添村。この高原の村のダム湖、布目湖で開催されているやまぞえ布目ダムマラソンの湖を1周する10kmコースを走る」として、全国のランナーに向けて情報発信されてきました。

あわせて、moshicom(モシコム)というランニングイベント情報サイトでも、布目湖を一周、ダム絶景周回コース(山添村)として紹介されており、奈良近郊のランナーに広く認知されているコースです。

KCN(奈良のケーブルテレビ)でもこのコースが紹介されており、街からちょっと出かけてジョギングをしてからダム湖を見ながら昼食をとるという気軽な日帰りランニングのスタイルが提案されてきました。

ローカルメディアからナショナルメディアまで、複数の情報源で取り上げられていることが、布目湖ダム周回コースの完成度の高さを示しています。

さらに楽しむためのヒント

ジョギングをただの運動に終わらせず、より豊かな体験にするためのヒントを紹介します。

時間帯の工夫は最初の鍵です。日の出直後の早朝は、朝霧が湖面に立ち込め、光が差し込む幻想的な瞬間を体験できます。午前中の早い時間帯は交通量も少なく、鳥の声だけが聞こえる静寂の中で走ることができます。

仲間と一緒に走るのもおすすめです。1周10kmという距離は、会話しながら走るのにちょうど良い長さです。ランニング仲間や家族と一緒に訪れて、走り終えたら湖畔でピクニックを楽しむというプランも魅力的です。

ガーミンやスマートウォッチなどのGPSウォッチでタイムと距離を記録し、毎回の変化を比較するのも、練習のモチベーション維持に役立ちます。アップダウンがあるコースならではのペース配分の練習にも最適な環境です。

走り終えた後は、湖畔でしばらく景色を眺める時間を作ることをおすすめします。せっかくのロケーションを走るだけで終わらせず、絶景をゆっくり味わう余裕が、また来たいという気持ちにつながります。

布目湖ダム周回コースについてよくある疑問

布目湖ダム周回ジョギングコースについて、よく寄せられる質問をピックアップして、文章形式で回答します。

距離について。布目湖ダム周回コースの正確な距離は約10.1kmです。ぴったり10kmではなく、1周で約10.1kmと覚えておくと、走行データを記録するときに違和感がありません。

トイレについて。布目ダムまほろば広場にトイレが整備されています。ランニング前後の利用拠点として、まほろば広場をスタート地点に選ぶランナーが多いのは、トイレの存在も大きな理由です。

大会について。やまぞえ布目ダムマラソン大会は、2024年12月1日の第31回大会をもってFINALを迎え、終了しました。現在は大会としては開催されていませんが、コース自体は健康の道として残されており、誰でも自由に走ることができます。

走る方向について。反時計回り・時計回りのどちらでも走ることができます。日によって方向を変えると、同じコースでも見える景色が新鮮に感じられます。

初心者の挑戦について。10kmは長く感じる距離ですが、歩きとジョギングを組み合わせるウォーク&ランで挑むなら、初心者でも一周することは十分可能です。最初から走り切ろうとせず、自分のペースで楽しむことが続けるコツです。

まとめ 奈良・山添村の絶景10kmを走りに行こう

布目湖ダム周回ジョギングコースは、奈良の大仏や神社仏閣といった観光名所とは異なる、大自然の中を走る体験を提供してくれる特別な場所です。

10kmという扱いやすい距離、適度なアップダウン、澄んだ空気、青い湖面、四季折々の自然美、すべてが揃ったこのコースは、ランニングを単なる運動ではなく旅や冒険として楽しみたい人に向いています。

やまぞえ布目ダムマラソンは惜しまれながら31回の歴史に幕を下ろしましたが、コースそのものは健康の道として整備が続けられており、誰でもいつでも走れる環境が残されています。大会で走る機会は失われましたが、その分、静かな環境で自分だけのペースで布目湖を周回できるとも捉えられます。

週末に車で約60分のドライブをするだけで、都市部とはまるで別世界の高原の空気と絶景の中を走れるのが、布目湖ダム周回コースの最大の価値です。フルマラソンを目指すトレーニングの場としても、リフレッシュのための週末ランの場としても、十分に応えてくれるコースとなっています。

ジョギングと観光、ランニングと食事、走り旅と温泉。多様な楽しみ方ができる奈良・山添村の布目湖ダム周回ジョギングコースに、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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