大仙公園のジョギングコースは、大阪府堺市にある大仙公園内の周回路と、世界遺産・百舌鳥古墳群を組み合わせて走れるランニングスポットです。大仙公園は1周約1500メートルの主園路を備え、仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)の外濠沿いをつなげば約5キロメートルのコースになります。世界最大級の墳墓を眺めながら走れる点が、ほかの都市公園にはない最大の特徴です。
堺市の大仙公園は、世界文化遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群の中心に位置し、緑豊かな並木道や日本庭園、博物館を備えた複合公園として親しまれています。ランニング初心者から本格的なランナーまで楽しめる平坦なコースであり、観光を兼ねて走る「ジョグトリップ」の目的地としても注目されています。この記事では、大仙公園のジョギングコースの距離やルート、周辺の古墳群の見どころ、毎年春に開催される堺シティマラソン、アクセスや設備情報まで、走る前に知っておきたい情報を詳しくまとめています。世界遺産の地を自分の足で走る魅力を、これから具体的にご紹介します。

大仙公園のジョギングコースとは
大仙公園のジョギングコースとは、堺市堺区の大仙公園内に整備された1周約1500メートルの周回路を中心とした、ウォーキング・ランニング用のコースのことです。公園内の主園路(メインルート)を利用したコースで、自然色アスファルト舗装が施され、緑に囲まれた快適な路面が整っています。
このコースの大きな特徴は、世界遺産に登録された古墳群を間近に感じながら走れることにあります。大仙公園は仁徳天皇陵古墳と履中天皇陵古墳の間に位置しており、公園の周回路に加えて、隣接する仁徳天皇陵古墳の外濠沿いを走るルートを組み合わせることで、約5キロメートルのジョギングコースが形成されます。古代の王たちが眠る巨大な古墳を眺めながら走るという体験は、日本でも類を見ないものです。
路面が比較的平坦でアップダウンが少ないため、初心者から上級者まで幅広いランナーが利用できます。朝夕には多くのジョガーやウォーカーで賑わい、地域の健康づくりの場として根付いています。JR百舌鳥駅から徒歩約5分というアクセスの良さもあり、地元の堺市民だけでなく、大阪市内や近隣市町村からも多くのランナーが訪れています。
大仙公園の概要と堺の歴史
大仙公園は、大阪府堺市堺区にある都市公園です。面積は約38万平方メートル(約38ヘクタール)と広大で、「日本の都市公園100選」「日本の歴史公園100選」にも選ばれている、歴史的・文化的価値の高い公園です。
公園の名称は、隣接する大仙古墳(仁徳天皇陵古墳)に由来しています。園内には、堺の歴史と文化を学べる堺市博物館、伝統的な作庭技法を取り入れた日本庭園、抹茶を味わえる堺市茶室 伸庵、緑化センターなどの施設が集まっており、文化・観光・スポーツ・憩いのすべてが揃う複合公園となっています。
大仙公園が立地するのは、仁徳天皇陵古墳と履中天皇陵古墳という二つの巨大古墳に挟まれた位置です。周囲を歩くだけで古墳時代の空気を感じられる、類まれなロケーションを誇っています。堺市は古来より日本の中心的な都市として栄え、古墳時代の大王たちが眠る地として、今も歴史の重みが随所に感じられます。その歴史の上を走れることこそ、大仙公園のジョギングコースが持つ最大の価値といえます。
大仙公園ジョギングコースの距離とルート
大仙公園のジョギングコースは、目的やレベルに応じて距離を調整できる柔軟さが魅力です。結論として、公園内周回は約1.5キロメートル、仁徳天皇陵を一周するコースは約5キロメートルが目安となります。
大仙公園の周回コース(約1.5キロメートル)
大仙公園の周回ジョギングコースは、主に公園内の主園路を利用したものです。主園路は自然色アスファルト舗装が施されており、緑に囲まれた快適な路面が整備されています。公園1周は約1500メートルとされ、ウォーキングはもちろん、ジョギングのトレーニングコースとしても多くの市民が日々活用しています。
このコースは路面が比較的平坦で走りやすく、アップダウンが少ないことが特徴です。短い距離を周回する形になるため、自分の体調やペースに合わせて周回数を調整できます。1周を軽く走るウォーキングから、複数周回する本格的なトレーニングまで、幅広い使い方ができます。
仁徳天皇陵一周コース(約5キロメートル)
大仙公園内の周回だけでなく、周辺の仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)を一周するコースも人気のランニングルートです。仁徳天皇陵古墳の外堀(外濠)沿いを走るコースは、信号機がほとんどなく、1か所程度しかないため、ストレスなくランニングに集中できると評判です。
このルートは「大仙公園・仁徳天皇陵5kmコース」として知られています。仁徳天皇陵の全長は約486メートル、三重の濠を含む最大の外周は約2.7キロメートルに達します。この外濠沿いのコースと大仙公園周辺を組み合わせることで、4〜5キロメートルのジョギングコースが形成されます。
広大な古墳の敷地を取り囲む森の木々、濠に映る空の景色、そして古代の香りが漂う雰囲気の中を走るランニング体験は、都市部の一般的なランニングコースとは一線を画す魅力があります。距離としてもちょうどよく、初心者でも無理なく完走できる長さです。
大仙公園ジョギングコースのメリットと特徴
大仙公園のジョギングコースが多くのランナーに支持される理由は、走りやすさと環境の良さを高い次元で両立している点にあります。結論として、平坦・信号が少ない・緑が豊か・世界遺産を間近に感じられるという四つの要素が揃っているコースです。
まず、ほぼ平坦でアップダウンが少ないため、脚への負担が小さく、ペース配分がしやすいという利点があります。次に、信号がほとんどないため、立ち止まることなくペースを乱されずに走り続けられます。さらに、緑豊かな環境がリフレッシュ効果をもたらし、走りながら気分転換ができます。そして何より、世界遺産の古墳を間近に感じながら走れるという、ほかにはない特別感があります。
加えて、朝夕にはランナーが多く集まるため、人目があるという安心感も見逃せません。アクセスも良く、JR百舌鳥駅から徒歩約5分で到着できます。これらの特徴から、地元の堺市民だけでなく、大阪市内や近隣市町村からも多くのランナーが訪れています。観光を兼ねて走りに来るランナーも増えており、観光ランニング(ジョグトリップ)の目的地としても注目を集めています。
大仙公園の施設と見どころ
大仙公園は、ジョギングの合間に立ち寄れる文化・観光施設が充実しているのも魅力です。走った後の楽しみがあることで、一日を通して満喫できる公園になっています。
堺市博物館とVRで見る仁徳天皇陵
大仙公園の中央部に位置する堺市博物館は、堺市の歴史・考古・美術・民俗などを総合的に展示する博物館です。1980年に開館した人文科学系の博物館で、常設展のコンセプトは「百舌鳥古墳群と堺の歴史・文化」です。古墳時代の出土品や堺の刀鍛冶・鉄砲鍛冶の歴史、千利休ゆかりの茶の文化など、堺の深い歴史を知ることができます。2021年3月には古代常設展示をリニューアルし、百舌鳥古墳群についてより深く学べるようになりました。
特に注目なのが、VRコンテンツ「仁徳天皇陵古墳ツアー」です。仁徳天皇陵古墳の巨大な全体像を上空から見下ろす疑似体験ができ、地上からは把握しにくい圧倒的なスケールを視覚的に体感できます。常設展では、大仙陵古墳に代表される百舌鳥古墳群からの出土品、古墳時代の須恵器や観音菩薩立像(国の重要文化財)、近世の自由都市「堺」の都市史資料・交易品、千利休や行基など堺出身の著名人に関する資料などが展示されています。CGを駆使した「古墳シアター」は入館後に無料で楽しめるコンテンツとして人気があります。
日本庭園と季節の花
大仙公園の日本庭園は、堺市制100周年を記念して造られた本格的な日本庭園です。面積は約2.6ヘクタール(26,000平方メートル)に及び、伝統的な作庭技術を駆使した「築山林泉廻遊式庭園」の形式で整備されています。
園内は大池・流れ・花の広場の3つのゾーンに分かれており、春には梅・桜・ハナショウブ・カキツバタなど、四季折々の花が楽しめます。梅は2月中旬から下旬が見ごろです。入園料は有料ですが、古墳の歴史と日本庭園の美しさを同時に楽しめる贅沢な空間となっています。
堺市茶室 伸庵と桜の園
公園内に設けられた堺市茶室 伸庵は、千利休の故郷である堺ならではの施設です。抹茶と和菓子を気軽に楽しめるスペースで、ジョギングや散歩の後に立ち寄る市民も多くいます。堺の茶の文化を体感できる貴重な場所です。
公園中央部の「どら池」周辺には「桜の園」と呼ばれるエリアがあり、ソメイヨシノやオオシマザクラなど約400本の桜が植えられています。春の開花時期には花見客で賑わい、ジョギングしながらお花見を楽しめる特別な季節を演出します。
観光案内所・レンタサイクル・芝生広場
公園北側の大仙公園観光案内所には観光ボランティアガイドが常駐しており、仁徳天皇陵古墳や百舌鳥古墳群の見どころを丁寧に説明してもらえます。レンタサイクルの貸し出しも行っており、広大な古墳群をサイクリングで巡ることもできます。さらに、園内には広大な芝生広場や「児童の森」も整備されており、子ども連れの家族も安心して利用できます。
百舌鳥古墳群と世界遺産とは
百舌鳥・古市古墳群は、大阪府の堺市・羽曳野市・藤井寺市にまたがる古墳群の総称です。2019年7月6日(土)、アゼルバイジャンのバクーで開催された第43回ユネスコ世界遺産委員会において、世界文化遺産として正式に登録されました。これは2019年時点で日本国内23件目の世界遺産にあたります。
百舌鳥・古市古墳群は、古墳時代の最盛期である4世紀後半から5世紀後半にかけて築造された、古代日本の王(大王)の墓が集中するエリアです。その数は最盛期には100基以上に達していたとされますが、近代以降の開発によって多くが失われ、現在は百舌鳥エリアで44基の古墳が現存しています。
世界遺産の構成資産としては、百舌鳥エリアと古市エリアを合わせた計45件49基の古墳が登録されています。古墳の形状は、前方後円墳・帆立貝形墳・円墳・方墳の4種類があり、それぞれの形状と規模が古代政治と権力の在り方を示す貴重な証拠となっています。
大仙公園が位置する堺市の百舌鳥エリアには、21件23基の古墳が世界遺産の構成資産として登録されています。仁徳天皇陵古墳(大山古墳)を筆頭に、履中天皇陵古墳、反正天皇陵古墳など、規模の大きな古墳が集中しています。ジョギングコースを走ることは、この世界遺産のスケール感を肌で感じる体験そのものといえます。
百舌鳥古墳群の主要な古墳
ジョギングコース周辺には、規模の大きな古墳が集中しています。代表的な三つの古墳の特徴を、以下の表にまとめました。
| 古墳名 | 全長 | 形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 仁徳天皇陵古墳(大山古墳・大仙古墳) | 約486メートル | 前方後円墳 | 日本最大の古墳。三重の濠に囲まれ、高さ約35メートル |
| 履中天皇陵古墳(上石津ミサンザイ古墳) | 約365メートル | 前方後円墳 | 日本第3位の規模。大仙公園の南側に隣接 |
| 反正天皇陵古墳(田出井山古墳) | 約148メートル | 前方後円墳 | JR百舌鳥駅のすぐ近く。ランナーがよく通るルートのそば |
仁徳天皇陵古墳は日本最大の古墳であり、世界的に見ても最大級の墳墓のひとつです。エジプトのクフ王のピラミッド(底辺230メートル)、中国の始皇帝陵(東西345メートル)と並んで「世界三大墳墓」と称されています。三重の濠に囲まれた古墳全体の面積は極めて広大で、外周を含めると最大840メートルにも及びます。
履中天皇陵古墳は大仙公園の南側に隣接する日本第3位の規模を誇る古墳で、ジョギングコースからも近く、散歩やランニングの途中に立ち寄ることができます。反正天皇陵古墳はJR百舌鳥駅のすぐ近くに位置しており、ランナーがよく通るルートのそばにあります。
これらの古墳はいずれも宮内庁が管理する「陵墓」として指定されており、墳丘への立ち入りはできません。しかし、濠の外からその姿を眺めることは自由であり、特に仁徳天皇陵古墳は外濠に沿って一周を歩いたり走ったりすることができます。
仁徳天皇陵古墳の詳細と築造の謎
仁徳天皇陵古墳(大山古墳)は、5世紀中ごろに築造されたと推定される巨大な前方後円墳です。全長約486メートルという規模は、現存する古墳の中で日本最大を誇ります。
墳丘と濠の構造
仁徳天皇陵古墳の墳丘は3段に築成されており、その外周は三重の濠(内濠・中濠・外濠)によって囲まれています。墳丘の周辺には10基以上の「陪塚(ばいちょう)」と呼ばれる副葬的な小型古墳が存在しています。三重の濠を含む古墳全体の長さは最大で約840メートルに達し、外濠の一周は約2.7キロメートルとされています。ランナーにとっては、ちょうどよいランニング周回コースとなっています。
大仙古墳の詳細な規模は、後円部直径が約249メートル、後円部高さが約35.8メートル、前方部幅が約307メートル、前方部高さが約33.9メートルです。古墳の築造には約20年の歳月を要したと推定されており、1000人以上の労働力が数十年にわたって動員されたと考えられています。当時の古代王権の権力の大きさを物語る規模です。
地上からは全体像が見えない理由
仁徳天皇陵古墳は規模が大きすぎるため、地上に立つだけでは全体の形(前方後円形)を視認することは困難です。全体像を確認するためには、航空写真や衛星写真、あるいは堺市博物館のVRコンテンツを利用する必要があります。大仙公園内では、堺市博物館のVR体験が最も全体像を把握しやすい方法として人気です。ドローンや飛行機からの映像で見ると、前方部(四角い部分)と後円部(丸い部分)が合わさった鍵穴型の独特のシルエットが確認でき、三重の濠が古墳を取り囲む様子は非常に荘厳です。
築造をめぐる謎
仁徳天皇陵古墳は、日本最古の歴史書のひとつ「日本書紀」などの記述によれば、4世紀(313年〜399年)に在位していたとされる仁徳天皇のお墓として宮内庁によって管理されています。しかし、近年の考古学的研究によって、古墳が実際に造られた時代は5世紀であることがわかってきました。このことから、仁徳天皇陵古墳に実際に誰が葬られているのかについては、現在も研究が続いています。
この古墳は、北側の反正天皇陵古墳(田出井山古墳)、南側の履中天皇陵古墳(石津ヶ丘古墳)とともに「百舌鳥耳原三陵(もずのみみはらのみささぎ)」と総称されています。この三陵を中心とした百舌鳥古墳群の主要エリアは大仙公園のジョギングコースに隣接しており、走りながら三つの巨大古墳を意識することができます。
堺シティマラソンの開催情報
大仙公園・仁徳天皇陵周回コースを舞台に毎年春に開催される堺シティマラソンは、「歴史と文化と緑の仁徳天皇陵と大仙公園を走ろう!」をテーマにした市民参加型のマラソン大会です。世界文化遺産に登録された仁徳天皇陵古墳の周辺と、緑豊かな大仙公園を走れる大会として、市民ランナーから高い人気を誇っています。
2026年の大会は、2026年4月29日(水・祝)に開催されました。毎年ゴールデンウィーク前後に設定されており、新緑の季節の大仙公園と古墳群を楽しみながら走れる大会です。
種目は4つに分かれています。第1部のファミリーマラソン(約2.5キロメートル)は、子ども連れの家族やジョギング初心者向けのコースです。第2部の健康マラソン(約4.5キロメートル)は、健康増進を目的としたランナー向けです。第3部・第4部の10キロマラソン(男女別)は、本格的に競うランナー向けの10キロコースとなっています。
コースの特徴は、フラットで走りやすい周回コースであること、アップダウンが少ないこと、世界遺産の観光スポットが沿道にあること、子どもも参加できるファミリー種目があること、そしてアクセスが良いことです。なお、堺シティマラソンとは別に、「大仙公園ふれあいマラソン」が開催されることもあります。NPO法人日本ライフロングスポーツ協会などが主催するイベントで、気軽に参加できるファンランの要素が強い大会です。
大仙公園へのアクセス情報
大仙公園は公共交通機関でのアクセスが非常に良好です。最寄り駅はJR阪和線「百舌鳥駅」で、下車後徒歩約5分で到着します。そのほか、JR阪和線「上野芝駅」東出口から徒歩約16分、南海高野線「三国ヶ丘駅」から徒歩約15分、南海バス「大仙公園前」バス停すぐという経路もあります。
お車の場合は、阪神高速道路 堺出口より車で約10分です。国道310号(山之内交差点)を南下する経路となります。駐車場は複数整備されており、その規模を以下の表にまとめました。
| 駐車場 | 収容台数 |
|---|---|
| 大仙公園第1駐車場 | 普通車127台 |
| 大仙公園第2駐車場 | 普通車144台 |
| 大仙公園第3駐車場 | 大型車15台・普通車98台 |
| 大仙公園西駐車場 | 普通車54台 |
駐車料金は有料です。マラソン大会や花見のシーズンは混雑するため、公共交通機関の利用が推奨されています。なお、大仙公園は24時間開放されており(一部施設を除く)、早朝ランや夜ジョグにも対応しています。ただし、日本庭園や堺市博物館などの施設は、各施設によって開館・閉館時間が異なります。
ランニングと古墳めぐりを組み合わせる観光モデルコース
大仙公園を起点にすれば、ランニングと観光を一日のうちに両立できます。ここでは、滞在時間に応じた二つのモデルコースを紹介します。
半日コース(約3〜4時間)は、JR百舌鳥駅に到着してウォームアップから始めます。続いて大仙公園入口から公園内ジョギング(1周約1.5キロメートル)を2周し、仁徳天皇陵外濠沿いをジョギング(約2.7キロメートル)します。その後、大仙公園内でクールダウン・ストレッチを行い、堺市博物館でVR体験・展示観覧、堺市茶室 伸庵で抹茶休憩を楽しんで、JR百舌鳥駅から帰路につきます。このコースを走れば、ランニング距離は合計5〜6キロメートル程度となり、初心者でも無理なく楽しめます。
1日コース(約6〜8時間)は、JR百舌鳥駅に到着後、大仙公園観光案内所でガイドを申し込むところから始まります。観光ボランティアガイドと百舌鳥古墳群めぐりをスタートし、仁徳天皇陵外濠をジョギングまたはウォーキング(約2.7キロメートル)、大仙公園内ジョギングコース周回、履中天皇陵古墳見学、堺市博物館でのVR体験・展示観覧と続きます。さらに大仙公園日本庭園を散策し、堺市茶室 伸庵でランチ・抹茶を味わい、レンタサイクルで反正天皇陵古墳など百舌鳥古墳群を追加でめぐってから、JR百舌鳥駅より帰路につきます。1日コースでは古墳群の見どころを深く体験でき、ランニングだけでなく文化・歴史の学びも加えた充実した時間を過ごせます。
ガイドツアーを利用したい方には、毎週日曜日に開催される観光ボランティアによる「百舌鳥古墳群めぐりコース」の無料ガイドツアーもおすすめです。仁徳天皇陵古墳をはじめとした百舌鳥エリアの古墳を、ボランティアガイドが丁寧に解説しながら一緒に歩いてくれます。さらに体力に自信のある方には、南海高野線堺東駅をスタートに、反正天皇陵古墳・方違神社・永山古墳を経て、仁徳天皇陵周遊道路の半周、堺市博物館見学、いたすけ古墳、御廟山古墳、百舌鳥八幡宮参拝、ニサンザイ古墳周遊と続く「健脚1日コース」もあります。歩行距離が長いため体力が必要ですが、百舌鳥古墳群の主要スポットをほぼ網羅できる充実したコースです。
大仙公園ジョギングコースの季節ごとの楽しみ方
大仙公園のジョギングコースは、四季それぞれに異なる魅力があります。季節を意識して訪れることで、走る楽しみがさらに広がります。
春(3〜5月)は、大仙公園が花見スポットとして有名になる季節です。どら池周辺の「桜の園」には約400本の桜が咲き誇り、ランニング中も花見を楽しめます。堺シティマラソンもこの時期に開催されるため、大会参加と観光を組み合わせるのがおすすめです。
夏(6〜8月)は、新緑が青々と茂り、木陰が多い大仙公園がジョギングに向く季節です。ただし気温が高い日は、早朝や夕方のランニングが快適です。仁徳天皇陵の濠では、水鳥が涼しげに泳ぐ光景を楽しめます。
秋(9〜11月)は、紅葉のシーズンに日本庭園の木々が美しく色づきます。気温も下がりランニングに最適な季節で、多くのランナーが訪れます。マラソンシーズンの始まりとして、堺でトレーニングを積むランナーも増えます。
冬(12〜2月)は、2月中旬から下旬にかけて日本庭園の梅が見ごろを迎えます。空気が澄んだ冬の朝は特に走りやすく、仁徳天皇陵の濠の水面がキラキラと輝く美しい光景の中を走ることができます。
大仙公園のランナー向け設備情報
ジョギングやウォーキングで大仙公園を訪れる前に、設備情報を把握しておくと安心です。結論として、トイレ・自動販売機・飲食スペースが充実しており、手ぶらでも快適に走れる環境が整っています。
トイレは公園内に合計8ヶ所設置されており、そのうち6ヶ所には多目的トイレが併設されています。3ヶ所はオストメイト(人工肛門・人工膀胱)対応となっており、障がいをお持ちの方にも配慮された設計です。2019年には「おもてなしトイレ」として改修された施設もあり、ベビーシート・キッズトイレ・女性向けパウダーコーナーも備わっています。早朝や夜間のランニングでも安心して利用できます。
水分補給についても困りません。公園内には自動販売機が8か所設置されており、ランニング前後の水分補給に対応できます。飲食スペースも複数箇所あるほか、レストランや売店も整備されているため、ランニング後の食事や休憩も公園内で完結できます。
公園は24時間開放されているため、早朝ランや夜間ジョギングも可能です。ただし、夜間は照明の有無や路面状況に注意しながら利用することが推奨されます。日中と比べて人通りが少ない時間帯もありますので、安全を意識したランニングスタイルを心がけましょう。なお、大仙公園の南側には堺市都市緑化センターがあり、緑化・園芸に関する情報発信や市民の緑化活動を支援する場として機能しています。大仙公園の敷地内には収塚古墳・孫太夫山古墳・竜佐山古墳など12基の古墳も点在しており、ジョギングやウォーキングの途中に古墳の存在を身近に感じることができます。
大仙公園のジョギングについてよくある疑問
大仙公園のジョギングコースについて、訪れる前に気になる点を整理しておきます。
まず「コースの距離はどのくらいか」という疑問については、公園内周回が約1.5キロメートル、仁徳天皇陵を一周するコースを組み合わせると約5キロメートルとなります。自分の体力に合わせて距離を調整できるのが特徴です。
次に「初心者でも走れるか」という点については、コースがほぼ平坦でアップダウンが少なく、信号もほとんどないため、初心者から上級者まで幅広く対応できます。半日のモデルコースでも合計5〜6キロメートル程度に収まり、無理なく楽しめます。
「古墳の全体像を見られるか」という疑問もよく聞かれます。仁徳天皇陵古墳は規模が大きすぎて地上からは全体像を見ることが難しいため、堺市博物館のVRコンテンツや百舌鳥古墳群ビジターセンターの8K空撮映像を利用するのがおすすめです。ビジターセンターでは8Kの空撮映像で百舌鳥古墳群の雄大さを体感でき、レンタサイクル(普通自転車500円、電動アシスト自転車1000円)の貸し出しも行っています。ランニング前後の予習・復習として訪れるランナーも多くいます。
「いつ走るのがおすすめか」については、四季それぞれに魅力がありますが、気温の落ち着く春と秋が特に快適です。夏は早朝や夕方、冬は空気の澄んだ朝が走りやすい時間帯となります。
まとめ:世界遺産を走る大仙公園のジョギングコース
大仙公園のジョギングコースは、単なる「公園の周回コース」を超えた特別な体験を提供してくれます。公園内周回の約1.5キロメートルと、日本最大の古墳であり世界遺産でもある仁徳天皇陵古墳の外濠約2.7キロメートルを組み合わせれば、約5キロメートルのコースとなります。緑豊かな大仙公園の主園路を巡るこのコースは、古代のロマンと現代の都市公園の魅力を両立させています。
平坦で走りやすく、信号が少なく、緑豊かで、世界遺産を間近に感じられるという四つの強みを備えたこのコースは、初心者から本格的なランナーまで、どんな人にも対応できる懐の深さを持っています。堺市博物館や日本庭園、堺市茶室 伸庵といった文化施設も充実しており、走った後の楽しみも尽きません。
毎年春には堺シティマラソンが開催され、観光ランニングの目的地としても注目を集めています。花見の季節に、マラソン大会の時期に、あるいはふとした週末に、ぜひ大仙公園を訪れて、世界遺産の地を自分の足で走ってみてください。古墳時代の大王たちが眠る歴史の上を走るという体験は、堺市を訪れるすべてのランナーにとって忘れられない思い出になるはずです。








