千鳥ヶ淵緑道ジョギング完全ガイド|内堀通り1.5キロ周回コース

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千鳥ヶ淵緑道のジョギングは、内堀通りと組み合わせた約1.5キロメートルの周回コースで、都心にありながら四季折々の自然と江戸城の歴史を体感できる東京屈指のランニングスポットです。皇居の北西に広がるお堀「千鳥ヶ淵」の畔に整備された全長約700メートルの遊歩道と、皇居を囲む内堀通りの歩道を組み合わせたこのコースは、初心者から上級者まで幅広いランナーに親しまれています。緑道内には約230本の桜が植えられており、春には桜のトンネルを駆け抜ける幻想的な体験ができることでも知られています。

九段下駅や半蔵門駅から徒歩5分という抜群のアクセス、ほぼフラットな路面、整備された給水ポイント、そして皇居外周コースとの接続性の良さなど、都心でこれほど条件の揃ったランニングコースは他に多くありません。本記事では、千鳥ヶ淵緑道と内堀通りを組み合わせたジョギングコースの距離や高低差といった基本情報から、千鳥ヶ淵の歴史的背景、季節ごとの楽しみ方、走る際のマナー、レベル別の活用法、周辺のランニングステーション、観光スポットとの組み合わせまで、走り始める前に知っておきたい情報を一つにまとめてお届けします。

目次

千鳥ヶ淵緑道とは?ジョギングに最適な都心の遊歩道

千鳥ヶ淵緑道とは、東京都千代田区に位置する全長約700メートルの遊歩道です。靖国通りから始まり、北の丸公園に沿って整備されたこの緑道は、皇居の北西に広がるお堀「千鳥ヶ淵」の畔に続いています。千代田区によって昭和54年(1979年)に整備され、沿道にはソメイヨシノを中心とする約230本もの桜の木が植えられています。

緑道の道幅は2〜3人が横に並べる程度で、路面はアスファルトで舗装されています。木陰が多いため夏でも比較的涼しく走ることができ、緑道内にはトイレが1か所、水飲み場が2か所設置されています。周辺にはコンビニエンスストアもあるため、補給食や飲み物の調達にも困りません。

この緑道はもともと散策や花見を目的に整備された経緯から、ジョギングと観光が共存する独特の雰囲気を持っています。皇居外周コースのように本格派ランナーが集中するエリアとは違い、地元住民の散歩道としても定着しており、ゆったりとしたペースで景色を楽しみながら走れる点が魅力です。

千鳥ヶ淵緑道のコース基本データ

千鳥ヶ淵緑道の主要な情報を整理すると、次の通りです。

項目内容
所在地東京都千代田区
全長約700メートル
整備年昭和54年(1979年)
桜の本数約230本(ソメイヨシノ中心)
路面アスファルト舗装
道幅2〜3人横並び程度
トイレ1か所
水飲み場2か所
最寄り駅九段下駅・半蔵門駅(いずれも徒歩約5分)

千鳥ヶ淵緑道と内堀通りを組み合わせた周回コースの詳細

千鳥ヶ淵緑道と内堀通りを活用したジョギングコースは、緑道内の遊歩道と内堀通りの歩道を組み合わせた約1.5キロメートル(1470メートル)の周回コースです。具体的には、緑道内を約800メートル走り、その後内堀通りに沿った歩道を約700メートル走って元の場所に戻る構成になっています。

コース全体の高低差は約6メートルで、終始なだらかなアップダウンが続きます。急坂のないフラットなコースのため、初心者から上級者まで幅広いランナーが利用しています。信号は2か所ありますが、車の通りはほとんどなく、信号待ちでリズムを大きく崩される心配もありません。

路面はすべてアスファルト舗装です。道幅は緑道内で2〜3人が横並びできる広さがあり、内堀通りの歩道は若干広めに取られています。ただし一部の区間では石垣が張り出しており、実質的な有効幅が約130センチメートルまで狭くなる箇所もあるため、混雑時は速度を落とす配慮が必要です。

このコースの大きな特徴のひとつは、ランナーと歩行者が混在することです。皇居外周コースと比べると人通りは少ないものの、特に春の桜シーズンや週末は観光客や散歩の方も多く訪れます。走る際は歩行者への配慮を忘れず、余裕を持ったペースで走ることが大切です。

周回コースの内訳

区間距離路面・特徴
千鳥ヶ淵緑道内約800メートル桜並木と木陰、お堀沿いの景観
内堀通り側約700メートル歩道はやや広め、石垣で狭くなる箇所あり
合計約1.5キロメートル高低差約6メートル、信号2か所

内堀通りとは?皇居外周ランの中でも走りやすい区間

内堀通りとは、皇居(江戸城跡)を囲む内堀に沿って走る道路で、千鳥ヶ淵緑道のジョギングコースの約半分を占める重要なルートです。皇居外周を一周する約5キロの皇居ランコースのなかでも、内堀通り沿いは交通量が比較的少なく走りやすい区間として知られています。

千鳥ヶ淵から半蔵門方面にかけての内堀通り沿いの歩道は、道幅が広めに取られており、複数のランナーがすれ違うことも可能です。皇居外周コース全体では、桜田門から竹橋までの区間は平坦で走りやすく、竹橋から千鳥ヶ淵にかけては高低差約30メートルの登り坂となっています。千鳥ヶ淵緑道のジョギングコースに組み込まれる内堀通りの区間は、半蔵門方向への移動ルートにあたり、比較的フラットで走りやすいのが特徴です。

内堀通りからは皇居のお濠や丸の内、桜田門、千鳥ヶ淵、国会議事堂、駐日英国大使館など、東京の歴史的名所や観光スポットを眺めながら走れます。都心の名所を巡りながら走るという、東京ならではの贅沢な体験ができる特別なコースといえるでしょう。

千鳥ヶ淵の歴史と成り立ち

千鳥ヶ淵緑道のジョギングをより味わい深いものにするには、コースの舞台となる千鳥ヶ淵そのものの歴史を知っておくと効果的です。緑道の名前の由来となった「千鳥ヶ淵」は、慶長11年(1606年)、江戸幕府とともに築かれた濠のひとつで、江戸開府当時から存在する歴史ある水辺空間です。周囲を皇居と北の丸に囲まれた静かな景観を保ちながら、現在では国内外から多くの観光客が訪れる名所となっています。

江戸時代初期、徳川家康が江戸に入府した頃の江戸は海に面した低湿地でした。当時の井戸水には大量の塩分が含まれており、飲料水の確保が都市建設の大きな課題となっていました。そこで江戸幕府は、麹町台地から流れる小川をせき止めることで貯水池を造成しました。これが千鳥ヶ淵の起源です。江戸城の飲料水源として機能したこの濠は、創成期には本丸と西の丸の間を通り、日比谷入江へと流れ込んでいたと伝えられています。つまり千鳥ヶ淵は、当初は軍事的な防衛施設であると同時に、江戸の人々の命を支える水源インフラとしても重要な役割を担っていたのです。

明治時代に入ると、千鳥ヶ淵は徐々に市民の憩いの場としての性格を持つようになりました。明治30年代前半に書かれた「東京名所図会」には、桜の季節に多くの人々が散策を楽しむ様子が記されており、この頃にはすでに桜の名所として賑わっていたことがわかります。現在のような公開された遊歩道として整備されたのは昭和54年のことで、千代田区が歩行者優先の千鳥ヶ淵緑道として整備し、沿道に桜を植栽しました。それ以降、毎年春になると多くの人々が桜見物に訪れる東京を代表する花見スポットとして定着しています。

千鳥ヶ淵緑道へのアクセス方法

千鳥ヶ淵緑道へのアクセスは非常に便利で、電車を利用すれば手ぶら感覚で訪れることができます。最寄り駅は九段下駅と半蔵門駅の2駅です。

九段下駅は、都営新宿線、東京メトロ東西線・半蔵門線の3路線が乗り入れる利便性の高い駅です。2番出口から徒歩5分(約200メートル)で緑道の入口に到達でき、もっとも利用しやすいアクセス方法となっています。半蔵門駅は東京メトロ半蔵門線の駅で、5番出口から徒歩5分で緑道の南端に近い入口にアクセス可能です。

いずれの駅からも徒歩5分程度でアクセスできるため、仕事帰りや観光のついでに立ち寄りやすい立地です。周辺にはランニングステーションも整備されており、更衣室やシャワー施設を利用したうえで走れる環境が整っています。コース1キロメートル圏内には「ジョグリス(JOGLIS)」などの施設があり、荷物を預けてからランニングに出かけることもできます。

主要駅からのアクセス比較

駅名路線出口緑道までの距離徒歩時間
九段下駅都営新宿線・東京メトロ東西線・半蔵門線2番出口約200メートル約5分
半蔵門駅東京メトロ半蔵門線5番出口緑道南端付近約5分

季節ごとに変わる千鳥ヶ淵緑道のジョギング風景

千鳥ヶ淵緑道は一年を通して走れる快適なコースですが、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。同じ1.5キロの周回コースでありながら、訪れる時期によって全く別物のように景色が変わるため、年間を通じて飽きることがありません。

春(3月下旬〜4月上旬)の桜並木

千鳥ヶ淵緑道の最大の見どころは、なんといっても春の桜です。約230本のソメイヨシノが一斉に花を咲かせると、緑道全体がピンク色に染まり、まるで桜のトンネルの中を走っているような幻想的な体験ができます。お堀の水面に映る桜の花びらも美しく、世界的にも有名な花見スポットとしての名声は伊達ではありません。

桜が散り始める時期も見逃せません。花びらがお堀の水面を埋め尽くす「花筏(はないかだ)」の光景は、満開の桜とはまた異なる趣があり、多くのカメラマンや観光客が訪れます。ただし桜シーズンの緑道は大変混雑するため、ジョギングを楽しむなら早朝の時間帯がおすすめです。

夏(6月〜8月)の新緑と木陰

夏になると緑道の木々が鬱蒼と茂り、新緑に包まれた涼やかな雰囲気になります。木陰が多いため日差しを遮ることができ、夏の暑い時期でも比較的走りやすい環境が保たれます。内堀通りの区間も建物の影になる部分があり、都心のランニングコースの中では夏場でも走りやすい場所です。早朝や夕方以降の涼しい時間帯を選んで走ることが、夏の千鳥ヶ淵緑道を快適に楽しむコツです。

秋(10月〜11月)の紅葉

紅葉の季節を迎えると、緑道の木々が赤や黄色に色づき、秋ならではの美しい景色の中を走ることができます。春の桜ほど混雑しないため、ゆったりとランニングを楽しめる穴場の季節でもあります。澄んだ空気の中、色とりどりの紅葉を眺めながら走る時間は格別で、ペースを気にせず景色を堪能したいランナーに人気のシーズンです。

冬(12月〜2月)の澄んだ景観

冬は木々の葉が落ち、お堀の水面や対岸の景色がよく見通せるようになります。空気が澄んでいるため、遠景まできれいに見える点も冬ならではの魅力です。観光客も少なく、自分のペースでゆったりと走れる静かな季節となります。防寒対策をしっかりして走れば、冬の千鳥ヶ淵緑道もまた格別の楽しみがあります。

季節ごとの特徴一覧

季節主な見どころ混雑度おすすめ時間帯
春(3〜4月)桜のトンネル、花筏非常に混雑早朝
夏(6〜8月)新緑、木陰やや少なめ早朝・夕方以降
秋(10〜11月)紅葉比較的空いている終日
冬(12〜2月)澄んだ景観、見通しの良さ空いている日中も可

千代田のさくらまつりと夜桜ライトアップの開催実績

千鳥ヶ淵緑道でのジョギングを春に計画するなら、「千代田のさくらまつり」の開催情報を押さえておくと役立ちます。2026年の千代田のさくらまつりは3月5日(木)から4月22日(水)にかけて開催されました。さくらまつりのハイライトとなる「千鳥ヶ淵夜桜ライトアップ」は、2026年は3月26日(木)から4月6日(月)にかけて実施され、日没(18時頃)から21時まで幻想的な光景が広がりました。

全長約700メートルにわたって千鳥ヶ淵の桜がライトアップされ、水面に映る光の美しさは世界的にも評価が高い景観です。ライトアップ期間中は千鳥ヶ淵ボート乗船も夜間まで営業を延長し、水上から夜桜を仰ぐという特別な体験も提供されました。また、ライトアップ期間中の土日は、靖国通りから千鳥ヶ淵戦没者墓苑入口に向けて一方通行規制が敷かれたため、ランニング時は交通規制への注意も必要となりました。

桜の見頃は例年3月下旬から4月上旬で、開花時期はその年の気候によって多少前後するものの、おおむね3月23日前後に開花し、3月30日頃に満開を迎えることが多いとされています。来春のジョギング計画を立てる際は、この時期を目安にすると桜のピークに合わせやすくなります。

ランニング時のマナーと注意点

千鳥ヶ淵緑道でジョギングを楽しむ際は、いくつかのマナーや注意点を心がけることが大切です。緑道は散策や観光を楽しむ歩行者も多く利用しているため、ランナーは常に歩行者を最優先に考え、細心の注意を払って走ることが求められます。特に桜シーズンや週末は観光客で賑わうため、スピードを出しすぎず、歩行者の近くでは速度を落とすなどの配慮が欠かせません。

最もおすすめの時間帯は早朝6時から8時頃です。この時間帯は観光客や歩行者が少なく、自分のペースでゆったりと走ることができます。夜の時間帯は仕事終わりのランナーが増えるため、平日夕方以降は混雑しがちです。週末の日中はもっとも混雑しやすい時間帯となるため、本格的に走りたい方は早朝を選ぶとよいでしょう。

狭い区間では一列になって走り、すれ違う際は相手への配慮を忘れないようにしましょう。後ろから追い越す際は「失礼します」などの声かけをすることで、歩行者や他のランナーとのトラブルを防げます。千鳥ヶ淵緑道の1.5キロ周回コースは、皇居外周の約5キロコースと一部ルートが重なりますが、別のコースとして捉えることができます。皇居外周コースは反時計回りが慣例となっており、多くのランナーがこのルールを守っています。千鳥ヶ淵緑道の周回コースを走る場合も、他のランナーや歩行者の動線を意識して走ることが大切です。

初心者からベテランまで楽しめるレベル別活用法

千鳥ヶ淵緑道の1.5キロ周回コースは、ランニングの目的やレベルに応じて様々な活用方法があります。1コースで初心者の入門から上級者の本格トレーニングまでカバーできる懐の深さが、このコースの大きな魅力です。

初心者・ジョギング目的の使い方

初心者にとって、千鳥ヶ淵緑道はゆっくりとしたペースで景色を楽しみながら走れる最適なコースです。1.5キロを数周走るだけで無理なく距離を積み重ねることができ、飽きずに楽しめます。信号が少なく、ペースを維持しやすい点も初心者にうれしいポイントです。1周ごとに「今日はもう1周」「今日はここまで」と自分で調整できるため、走力に合わせた使い方ができます。

中級者・スピードトレーニングへの応用

中級者は、コース内でトレーニングの強度を変化させる使い方ができます。緑道内はゆっくりのジョギングで景色を楽しみながら走り、内堀通りの広い歩道ではペースを上げたスピードランニングを行うといった工夫が可能です。平日の朝や夜なら人通りが比較的少ないため、インターバルトレーニングなどの本格的な練習も行いやすくなります。

上級者・距離走と皇居外周との組み合わせ

上級者は、1.5キロの周回を繰り返すことで任意の距離のランニングが可能です。皇居外周コース(約5キロ)と組み合わせれば、10キロ以上のロング走にも対応できます。ランニングステーションを基点に使えば、荷物の心配なく長距離トレーニングに集中することもできます。

レベル別の活用イメージ

レベル走り方の例想定距離
初心者周回1〜3周のジョギング1.5〜4.5キロ
中級者緑道はジョグ、内堀通りはペースアップ5〜8キロ
上級者皇居外周と組み合わせたロング走10キロ以上

周辺のランニングステーション情報

千鳥ヶ淵緑道でのランニングをより快適に楽しむために、周辺のランニングステーションを活用するのもおすすめです。ランニングステーションとは、更衣室やシャワー、荷物預かりサービスを提供する施設で、電車でアクセスしてそのままランニングに出発できる便利な拠点です。

コースから1キロメートル圏内には「ジョグリス(JOGLIS)」などのランニングステーションがあります。利用料金は施設によって異なりますが、シャワーと荷物預かりを含めて数百円程度で利用できるところがほとんどです。仕事帰りや週末のお出かけついでに立ち寄れる利便性の高さが魅力です。

皇居周辺には他にも複数のランニングステーションが点在しており、ランナー向けのサービスが充実しています。初めて利用する際は、事前にウェブサイトで営業時間や料金を確認しておくとスムーズです。利用施設を決めておけば、当日は駅を降りてすぐに着替えてスタートでき、走り終わった後はシャワーを浴びてそのまま帰宅または食事に向かうことが可能です。

千鳥ヶ淵緑道と組み合わせたいおすすめランニングルート

千鳥ヶ淵緑道単体での周回だけでなく、周辺のコースと組み合わせたランニングルートも人気があります。1.5キロの周回コースを核として、目的や走力に合わせて応用できる柔軟性が、このエリアの強みです。

千鳥ヶ淵緑道と皇居外周コースの組み合わせは、もっとも王道のルートです。九段下駅や半蔵門駅を起点に、まず千鳥ヶ淵緑道の周回コースを1〜2周してウォームアップを行い、その後内堀通りを経由して皇居外周コース(約5キロ)へと続けると、合計7〜8キロの充実したランニングコースになります。皇居外周コースと組み合わせることで、フラットな千鳥ヶ淵緑道から竹橋方面の登り坂まで、変化に富んだトレーニングが可能になります。

千鳥ヶ淵緑道と北の丸公園の組み合わせも魅力的です。千鳥ヶ淵緑道から北の丸公園内の遊歩道に入り、公園内を一周してから再び緑道に戻るルートで、起伏のある地形が筋力トレーニングにも効果的です。公園内のベンチで休憩しながら自然を満喫できる点も魅力で、走り込みと景観を両立させたい日に向いています。

景観優先で楽しみたい方には、半蔵門から九段下までの散策コースもあります。半蔵門駅をスタートし、内堀通り沿いを九段下駅方面へ歩きながら千鳥ヶ淵の景色を楽しむルートは、ランニングよりもゆったりと景色を味わいたい方に最適です。桜の季節や夜桜ライトアップの時期には、このルートが最も美しい景観を楽しめるコースとして多くの人に利用されました。

千鳥ヶ淵周辺の歴史・観光スポット

千鳥ヶ淵緑道の起点付近には「千鳥ヶ淵戦没者墓苑」があります。これは日中戦争および太平洋戦争の戦没者のうち、遺族に引き渡すことができなかった遺骨を安置した墓地公園です。環境省が管理するこの施設は、春には桜の木々に囲まれた静粛な空間として多くの人が訪れます。

ランニングコースの起点となる九段下駅周辺から緑道に向かう途中、九段坂を上ると牛ヶ淵の広大なお堀と重要文化財の田安門を望むことができます。千鳥ヶ淵緑道へのアクセスルートそのものが歴史的な景観に包まれており、走り始める前から東京の歴史を肌で感じられる構成になっています。

靖国神社は九段下駅1番出口から徒歩5分でアクセスでき、境内には東京の桜の開花基準木があることでも知られています。春のランニング前後に参拝を組み合わせる方も多く、千鳥ヶ淵緑道のジョギングとセットで楽しめる歴史スポットとして地元のランナーにも親しまれています。

千鳥ヶ淵緑道のすぐそばには、区営の「千鳥ヶ淵ボート場」もあります。3月から11月の間は手漕ぎボートを借りることができ、水面からお堀沿いの桜や緑を眺めるという特別な体験ができます。ジョギング後のクールダウンがてら、ボート場でゆったりと過ごすのも贅沢な楽しみ方です。北の丸公園では、千鳥ヶ淵と同様に春にはソメイヨシノやオオシマザクラなど約200本以上の桜が楽しめます。江戸城跡や桜田門といった歴史的建造物、科学技術館や東京国立近代美術館などの文化施設も徒歩圏内にあり、ランニングと観光を組み合わせて充実した一日を過ごすことができます。

千鳥ヶ淵で出会える自然と生き物

千鳥ヶ淵緑道でのランニングの魅力のひとつに、都心とは思えないほど豊かな自然が身近に感じられることが挙げられます。緑道沿いを走りながら、季節によってさまざまな生き物に出会うことができるのも、このコースならではの楽しみ方です。

お堀の水面にはカモやオシドリなどの水鳥が生息しており、冬になるとユリカモメをはじめとする渡り鳥も飛来します。水中や水辺には水草、魚類・貝類、ヘイケボタルやトンボといった昆虫も生息しており、東京都心部では珍しいほど多様な生き物が見られます。走りながら水鳥の優雅な姿を眺める時間は、都会の喧噪を忘れさせてくれます。

緑道に植えられた約230本の桜のほかにも、北の丸公園に隣接するエリアには多様な樹木が植栽されており、季節ごとに異なる植物相を楽しめます。日本武道館を背景に、四方を美しい緑に囲まれた千鳥ヶ淵の風景は、都心とは思えないほどの豊かな自然の恵みを感じさせてくれます。走るだけでなく、立ち止まってお堀の水面を眺めたり、木陰のベンチで自然の音に耳を傾けたりする時間も、千鳥ヶ淵緑道ならではの贅沢な体験です。

ランニングがもたらす健康効果と千鳥ヶ淵での相乗効果

定期的なランニングは有酸素運動として心肺機能の維持・向上、体重管理、ストレス軽減など多くの健康面でのメリットがあると広く知られています。千鳥ヶ淵緑道でのランニングは、これらに加えて、緑豊かな自然環境の中を走ることによる「グリーンエクササイズ(自然の中での運動)」の側面も持っています。

自然の中での運動は、室内や都市部でのトレーニングと比べて気分が晴れやすく、ストレス軽減につながりやすいといわれています。お堀の水面を眺めながら、木々の葉がそよぐ音を聞きながら走ることで、身体的な運動の側面だけでなく、精神的なリフレッシュも同時に味わえます。

特に早朝の千鳥ヶ淵緑道は、鳥のさえずりや水の音が聞こえる静かな環境で、一日のスタートを清々しく切ることができます。お堀の水面に差し込む朝の光や、季節ごとに変わる木々の表情を眺めながら走ることで、日常生活では気づきにくい小さな自然の変化に敏感になり、生活に豊かさをもたらします。多忙な毎日の中でも、週に数回このコースを走ることが生活の質の向上につながると感じるランナーは少なくありません。

千鳥ヶ淵緑道のジョギングについてよくある疑問

千鳥ヶ淵緑道のジョギングを検討する際に、多くの方が気になるポイントを整理して紹介します。

走るのに最適な時間帯はいつかという質問への回答は、早朝6時から8時頃です。観光客や歩行者が少なく、自分のペースでゆったりと走れます。週末の日中は最も混雑しやすく、平日夕方以降も仕事終わりのランナーで賑わう時間帯です。

コースは何キロかという疑問については、千鳥ヶ淵緑道と内堀通りを組み合わせた周回コースは約1.5キロメートル(1470メートル)です。緑道内が約800メートル、内堀通り側が約700メートルという内訳になっています。皇居外周コース(約5キロ)と組み合わせれば、10キロ以上の長距離走にも対応できます。

初心者でも走れるかという点については、フラットなコースで信号も少ないため、初心者にも非常におすすめできるコースです。1周1.5キロという距離感も、初めてのランニングデビューに適した手頃なボリュームになっています。

トイレや給水場所はあるかという疑問への回答としては、緑道内にトイレが1か所、水飲み場が2か所設置されており、周辺にはコンビニエンスストアもあります。長時間のランニングでも安心して利用できる環境です。

桜の時期に走れるかという質問については、桜シーズンは大変混雑するため、早朝の時間帯を選ぶことが推奨されます。日中は観光客で歩行が困難なほど混雑する場合もあるため、ランニング目的なら朝6時前後の時間帯を狙うのが現実的です。

まとめ:千鳥ヶ淵緑道と内堀通りは東京屈指のジョギングスポット

千鳥ヶ淵緑道と内堀通りを組み合わせた約1.5キロの周回コースは、都心のど真ん中にありながら、豊かな自然と歴史的景観に囲まれた唯一無二のランニングスポットです。江戸時代から続く歴史あるお堀の畔を走りながら、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は澄んだ景観と、四季折々の美しさを堪能できます。

アクセスは九段下駅・半蔵門駅から徒歩5分と抜群で、ランニングステーションも周辺に揃っています。皇居外周の約5キロコースと比べると距離は短く、マイペースで走れる静かな環境が魅力です。人通りが少ない早朝に走れば、まるで自分だけの特別なコースを走っているような感覚を味わえます。

歴史ある江戸城の濠に沿ったコース、豊かな水辺の自然と生き物たち、春の桜や夏の新緑、秋の紅葉と移り変わる景観、そして靖国神社や北の丸公園、千鳥ヶ淵戦没者墓苑といった歴史的スポットが徒歩圏内に集まる千代田区ならではの恵まれた環境が、このコースを特別なものにしています。

周辺のランニングステーションを活用して仕事帰りに立ち寄ることも、朝のルーティンランとして早起きして走ることも、観光で東京を訪れた際に景色を楽しみながら体を動かすことも、すべて叶えてくれる懐の深いコースです。ランニング初心者が初めて外を走る場所としても、経験豊富なランナーが心身のリフレッシュに活用する場所としても、千鳥ヶ淵緑道は東京で過ごすすべての人に自信を持っておすすめできるジョギングスポットです。ぜひ一度ランニングシューズを履いて、千鳥ヶ淵の風景の中へ飛び込んでみてください。きっと何度でも走りに来たくなるはずです。

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