京都マラソン2026は、2026年2月15日(日)に開催される市民マラソン大会であり、西京極のたけびしスタジアム京都から平安神宮前までの42.195kmを走破するコースが設定されています。当日は午前8時頃から午後4時30分頃まで広範囲にわたる交通規制が実施され、きぬかけの路や北山通、東大路通など主要道路が長時間通行止めとなります。第15回の節目を迎える本大会は、任天堂株式会社がプラチナパートナーとして参画し「SUPER MARIO BROS. 40TH 京都マラソン2026」として開催されることが決定しており、例年以上の注目を集めています。
本記事では、京都マラソン2026の詳細なコース情報と各エリアの交通規制時間、そしてランナーや応援者、沿道住民の方々に役立つ情報をお届けします。フルマラソンへの参加を予定している方はもちろん、当日の移動計画を立てる必要がある京都市民の方、観戦を楽しみたい方にとって、知っておくべき情報を網羅的にまとめました。

京都マラソン2026の開催概要と基本情報
京都マラソン2026は、2026年2月15日(日)に実施されます。スタート時刻は午前9時00分、フィニッシュの閉鎖時刻は午後3時00分に設定されています。スタート会場は京都市右京区に位置する「たけびしスタジアム京都(西京極総合運動公園内)」であり、最寄り駅は阪急京都線の西京極駅です。一方、フィニッシュ会場は左京区岡崎エリアにある「平安神宮前」で、巨大な朱色の大鳥居がランナーを出迎える京都マラソンを象徴する景観となっています。
大会の意義と「DO YOU KYOTO?」の理念
京都マラソンは単なる大規模な市民マラソン大会という枠組みを超え、国際文化観光都市である京都市が世界に向けて発信する、環境・文化・スポーツの融合を目指した都市型プロジェクトとしての地位を確立しています。大会の根底に流れるテーマは「みんなが主役(DO YOU KYOTO? マラソン)」であり、ランナーのみならず、運営を支えるボランティア、沿道で声援を送る市民、そして長時間にわたる交通規制に協力する地域住民のすべてが、このイベントの不可欠な構成要素であることを示しています。
環境先進都市・京都を象徴するイベントとして、本大会は環境負荷の低減に向けた多様な取り組みを展開しています。給水所における紙コップの使用量削減を目指したマイカップ・マイボトルの推奨や、カーボン・オフセットの導入、リユース可能な資材の積極的な活用など、スポーツイベントを通じたSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けたモデルケースとしての役割も担っています。
スーパーマリオブラザーズ40周年との特別コラボレーション
2026年大会における最も特筆すべきトピックは、京都に本社を置く世界的企業である任天堂株式会社がプラチナパートナー(冠協賛)として参画し、大会名称が「SUPER MARIO BROS. 40TH 京都マラソン2026」と冠されたことです。1985年の発売以来、世界中のエンターテインメントに影響を与え続けてきた『スーパーマリオブラザーズ』が40周年を迎えるこの年、創業の地である京都で開催されるマラソン大会とコラボレーションすることは、極めて高いニュースバリューを持っています。
この提携により、大会のビジュアルアイデンティティは大きく刷新されることとなりました。大会公式ロゴマークにはマリオやルイージといったキャラクターが採用され、参加ランナーに配布されるアスリートビブス(ゼッケン)や手荷物預かり袋にも、40周年記念ロゴやキャラクターデザインが施されることが決定しています。スタート地点であるたけびしスタジアム京都におけるセレモニーやランナー整列時には、シリーズを象徴するゲーム音楽がBGMとして使用される予定であり、参加者はゲームの世界観に没入しながらスタートの瞬間を迎えることになります。
種目構成と参加要件について
本大会の主要種目はフルマラソン(42.195km)であり、定員は16,000人と大規模です。制限時間はグロスタイムで6時間に設定されており、参加資格は大会当日満18歳以上で、6時間以内に完走できる能力を有する者とされています。また、2人1組でタスキをつなぐ「ペア駅伝」も実施されます。定員は258組516名であり、1区(約27.6km)と2区(約14.6km)に分かれて走行します。この種目はフルマラソンへの挑戦に不安があるランナーや、仲間との絆を深めたい参加者に人気が高い種目です。さらに、車いす競技(6.1km)も併催され、西京極から嵐山までの区間でスピードレースが展開されます。
京都マラソン2026のコース詳細と7つの世界遺産
京都マラソンのコースは、国際陸上競技連盟(WA)および日本陸上競技連盟(JAAF)の公認コースでありながら、稀に見るほど観光資源に富んだルート設定となっています。その最大の特徴は、7つの世界文化遺産周辺を通過することであり、山紫水明の景観を楽しめることにあります。同時に累積標高差や細かなアップダウン、路面状況の変化など、攻略難易度の高いテクニカルなコースでもあります。
序盤区間:西京極から嵐山へ(スタート~6km地点)
午前9時の号砲とともに、1万6000人のランナーがたけびしスタジアム京都をスタートします。トラックを周回した後、スタジアムを出て葛野大路通を北上し、四条通へと左折して西へ向かいます。この序盤区間は道幅が広いものの参加者の密度が高く、自身のペースを確保することが難しい状況となります。周囲のペースに惑わされず、ウォーミングアップのつもりで慎重に入ることが推奨されます。
四条通を西進すると、正面に西山の山並みが迫ってきます。桂川にかかる松尾橋の手前でコースは右折し、桂川左岸の罧原通(ふしはらどおり)を北上します。この川沿いの区間は視界が開け、開放的な気分に浸ることができるポイントです。左手には穏やかな桂川の流れと、その向こうに嵐山の象徴である渡月橋が見えてきます。コース自体は渡月橋を渡ることはありませんが、至近距離を通過するため、多くのランナーが撮影を行う「映えスポット」となっています。
前半の難所:きぬかけの路と連続する坂(7km~15km地点)
嵐山エリアを過ぎると、コースは最初の試練を迎えます。JR山陰本線を越えるための高架道路への進入から、コースは東へ向きを変え、内陸部へと入っていきます。9km付近の広沢池の横を通過するあたりから、京都マラソンの難所の一つとされる長い上り坂が始まります。
コースは「きぬかけの路」と呼ばれる観光道路に入ります。この通りは、宇多天皇が真夏に雪景色を見たいと所望し、衣を山に掛けて雪に見立てたという故事に由来する衣笠山の麓を走る道です。沿道には世界文化遺産が点在しており、まず11km付近で仁和寺の巨大な「二王門」が左手に現れます。仁和寺前では例年多くの僧侶が沿道に立ち、力強い声援や団扇での応援を行うことが恒例となっており、ランナーに大きな勇気を与える名物スポットです。
その後も龍安寺、金閣寺(コースからは直接見えませんが至近を通過)といった名刹の近くを走り抜けます。この区間は17km付近の西賀茂橋周辺で最高標高(約94m)に達するまで、基本的には上り基調が続きます。地味で長い上り坂が断続的に現れるため、心拍数の上昇と大腿部への疲労蓄積を招きやすい区間です。ランナーは「今は山登りの途中である」と認識し、無理にペースを維持しようとせず、ピッチ走法などで効率よく坂を処理することが完走への鍵となります。
中盤区間:北山通から植物園、鴨川へ(16km~28km地点)
最高標高地点を越え、西大路通から北大路通を経由して北山エリアに入ると、コースの様相は一変します。北山通はモダンな建築やおしゃれなカフェが立ち並ぶエリアであり、洗練された雰囲気が漂います。ここからは全体的に下り基調となるため、前半の上りで失ったタイムを取り戻すチャンスでもありますが、下り坂でのオーバーペースは後半の失速に直結するため注意が必要です。
この区間のハイライトは、約26km地点から進入する「京都府立植物園」です。公道以外の場所をコースとして走行できるのは京都マラソンの大きな魅力の一つです。園内は木々に囲まれ、マイナスイオンを感じながら走ることができる癒やしの空間となっています。園内では舞妓さんによる応援や、芸妓さんによる伝統楽器の演奏など、京都の文化を肌で感じる演出が行われることが多く、精神的なリフレッシュポイントとなります。植物園を抜けると、コースは京都の母なる川、鴨川(賀茂川)の河川敷へと降りていきます。
後半の難関:河川敷と未舗装路の罠(29km~35km地点)
約29km地点の北山大橋付近から、約32km地点の丸太町橋付近まで、鴨川右岸の河川敷がコースとなります。ここは信号がなく平坦であるため走りやすいと思われがちですが、実際には多くのランナーが苦戦する「鬼門」です。最大の理由は「道幅の狭さ」にあります。河川敷の遊歩道を使用するため、ランナーが密集しやすく、追い越しが困難になります。自分のペースで走れないストレスが蓄積しやすい区間です。
また、路面の一部は未舗装に近い土や砂利の部分が含まれることがあり、雨天時や雨上がりには泥濘むことがあります。不整地での走行は足首や膝への負担を増大させ、後半の疲労した体には大きなダメージとなります。しかし、河川敷は応援者との距離が物理的に近く、ハイタッチや声掛けを直接受けられるエリアでもあります。この近さをエネルギーに変え、耐え忍ぶことが求められます。河川敷を上がると、丸太町通を西進し、京都御苑(御所)の南側を通過します。
終盤区間:京都市役所から平安神宮へ(36km~フィニッシュ)
35km地点で河原町通を下り、京都市役所前で折り返します。ここは多くの観客が集まる応援のメッカであり、ブラスバンドの演奏などがランナーを鼓舞します。そして37km過ぎからレースは最終局面を迎えます。丸太町通から東大路通を北上し、今出川通を東へ向かう区間に入ります。
ここでランナーを待ち受けるのが、通称「最後の難所」と呼ばれる上り坂です。距離にして1km強ですが、37km以上を走破し、枯渇しかけたグリコーゲンと筋肉には、緩やかな傾斜さえも激坂のように感じられます。東山(大文字山)に向かって走るこの道は、視覚的にも圧迫感がありますが、ここを乗り越えればあとはフィニッシュまで下り基調となります。
百万遍交差点を右折し、東大路通を南下、さらに丸太町通を東へ進むと、いよいよフィニッシュエリアである岡崎・神宮道へと入ります。最後の角を曲がった瞬間、目の前に現れる平安神宮の大鳥居の威容は圧巻です。幅の広い参道を最後の力を振り絞って駆け抜け、大鳥居の下に設置されたフィニッシュゲートをくぐる瞬間は、すべてのランナーにとって忘れられない感動の体験となります。
京都マラソン2026の交通規制詳細と影響範囲
京都マラソンは京都市内を広範囲にわたって周回するコース設定であるため、開催当日は大規模かつ長時間にわたる交通規制が実施されます。2026年2月15日(日)の交通規制は午前8時頃から午後4時30分頃まで続く予定です。主催者は「ノーマイカーデー」への協力を強く呼びかけており、自家用車の利用は極力控えることが求められます。
交通規制の基本ルールと推奨交通手段
規制対象となるのは、車両(自動車、トラック、バス、タクシー)、自動二輪車、原動機付自転車です。また、コース上では歩行者や自転車の横断も厳しく制限されます。推奨される交通手段は、地下鉄(烏丸線、東西線)および、コースと交差しない私鉄(阪急、京阪、近鉄、JR)です。なお、記載時刻はあくまで目安であり、当日の競技進行状況によって延長または短縮される可能性があることに留意が必要です。
西部エリアの交通規制(葛野大路・丸太町・嵐山方面)
葛野大路通(四条~梅津段町)は8:20頃から9:55頃まで全面通行止めとなります。四条通(葛野大路~桂川/松尾橋)も同様に8:20頃から9:55頃まで全面通行止めです。罧原通(嵐山・渡月橋付近)は嵐山観光のメインストリートに近いこの通りであり、8:20頃から10:25頃まで車両の通行ができなくなります。
丸太町通(嵐山~清滝道~常盤)は嵯峨野エリアを貫く幹線道路であり、8:25頃から10:55頃まで規制されます。きぬかけの路(仁和寺~金閣寺周辺)は観光バスやタクシーの利用が多いルートですが、8:45頃から11:35頃まで通行止めとなります。この時間帯、金閣寺や龍安寺への車両アクセスは事実上不可能となるため、観光計画には十分な注意が必要です。
北部エリアの交通規制(西大路・北大路・北山方面)
西大路通(金閣寺前~わら天神~平野神社)は北行・南行ともに規制され、特に9:00頃から11:45頃は広範囲で通行止めとなります。北大路通(西大路~千本~堀川)は8:55頃から11:35頃まで規制されます。北山通(北山大橋~修学院方面)は北山エリアでランナーが往復するため規制時間が長く、9:25頃から13:00頃まで、おしゃれな店舗や植物園への車両アクセスが遮断されます。
東部・中心部エリアの交通規制(川端・丸太町・東大路方面)
川端通(丸太町~東一条)は鴨川東岸の主要道路であり、10:10頃から14:35頃まで北行・南行ともに規制がかかります。丸太町通(烏丸~河原町~川端)は御所南側の東西幹線であり、10:10頃から14:25頃まで規制されます。東大路通(東山丸太町~百万遍)は京都大学や京大病院へのアクセス路であり、10:20頃から15:10頃まで規制となります。基本的には大渋滞や通行不可を見込むべきです。今出川通(百万遍~白川通)は銀閣寺方面へのアクセス路であり、10:15頃から15:05頃まで規制が続き、大渋滞が予想されます。
フィニッシュ周辺の交通規制(平安神宮・岡崎エリア)
神宮道・冷泉通周辺はフィニッシュ会場となるため、最も規制時間が長くなります。8:30頃から16:30頃まで車両の進入ができないエリアが存在します。
バス運行への影響と対策
京都市内の主要交通手段である路線バス(市バス、京都バス、京阪バス等)は、交通規制の影響を最も強く受けます。コースと重なる路線は運休、またはコースを避けるための大幅な迂回運行を行います。金閣寺道、北野白梅町、百万遍、京都会館美術館前などの主要観光地を経由するバス停は、規制時間中「休止」となり、バスが来ない状態となります。ホテルや商業施設が運行する無料シャトルバスも、コースに抵触する場合はその時間帯の便が運休となるため、宿泊客は事前にフロント等で確認が必要です。
歩行者・自転車の横断制限について
コースとなっている道路を歩行者や自転車が横断することは、ランナーの安全確保のため厳しく制限されます。横断歩道であっても自由には渡れず、係員のいる特定の「横断ポイント」または歩道橋、地下鉄出入口を利用しなければなりません。横断ポイントではランナーが途切れたタイミングを見計らって係員が誘導するため、数分から場合によっては20分以上の待ち時間が発生することがあります。通勤や通学、急ぎの用事がある場合は、地下鉄を利用するか、コースを横断しなくて済むルートを事前に検討する必要があります。
京都マラソン2026の特徴と見どころ
任天堂コラボレーションによる特別な参加賞と演出
2026年大会は任天堂株式会社のプラチナパートナー就任により、これまでにないエンターテインメント色が加わっています。大会のメインビジュアルやロゴマークにはマリオやルイージ、ピーチ姫などのキャラクターが登場し、京都の街並みとゲームの世界観が融合したデザインとなっています。
全ランナーが着用するアスリートビブス(ゼッケン)には任天堂のロゴが配され、背面には特別なキャラクターデザインが施されます。これは大会後も記念品として価値が高いものとなります。手荷物袋にも40周年記念ロゴが大きくプリントされ、会場全体がマリオカラーに染まるような視覚効果を生みます。スタート前の緊張感漂うスタジアムに馴染み深いスーパーマリオのゲーム音楽が響き渡り、ランナーの緊張をほぐし、冒険へと旅立つワクワク感を演出します。
完走者のみが手にできる完走メダルについては、マリオデザインではなく、平安京を守護する四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)をモチーフにしたデザインが採用されています。これは京都マラソン本来の「歴史と伝統」を重んじる姿勢を示しており、コラボと伝統のバランスが図られています。
京都ならではの沿道応援文化
沿道の応援もまた、京都マラソンの大きな魅力です。仁和寺の僧侶による応援は、世界遺産の門前にずらりと並んだ僧侶が声援を送るという、他では見られない光景です。植物園内やコース沿道の一部では、舞妓さんや芸妓さんが着物姿で応援に駆けつけます。その優雅な姿と「おきばりやす」という京言葉の声援は、ランナーにとって大きな励みとなります。
学生の街・京都らしく、立命館大学や京都大学などの応援団、チアリーディング部、吹奏楽部がコース沿道で力強いパフォーマンスを披露し、大会を盛り上げます。
環境への配慮「DO YOU KYOTO?」の取り組み
京都議定書発祥の地として、本大会は「世界一環境にやさしいマラソン」を目指しています。国内の大型マラソンでは珍しく、給水所での紙コップ削減のため、ランナーにマイカップの持参を推奨しています。参加賞としてオリジナルマイカップ(有償)も用意されており、給水所にはマイカップ専用の蛇口も設置されます。ウェア回収ボックスの設置や、給水所の紙コップのリサイクルなど、徹底した廃棄物削減対策が取られています。
京都マラソン2026の応援スポットと観戦ガイド
おすすめの応援スポットとアクセス方法
スタート地点(西京極)では1万6000人が一斉にスタートする迫力を味わえます。ただし非常に混雑するため、早めの到着が必要です。仁和寺前(約11km地点)は世界遺産を背景に、お坊さんとランナーのコラボレーションが見られる絶好の撮影スポットであり、嵐電「御室仁和寺駅」からすぐの場所にあります。
京都府立植物園(約26km地点)は園内でゆったりと応援できる穴場であり、地下鉄「北山駅」直結でアクセスも抜群です。京都市役所前(約35km地点)は街の中心部で多くの観客と共に盛り上がれる場所であり、地下鉄「京都市役所前駅」すぐの立地です。折り返し地点付近なのでランナーを長く見ることができます。平安神宮前(フィニッシュ)では感動のゴールシーンを見届けることができ、大鳥居周辺は観客で溢れかえりますが、その熱気は格別です。
「おこしやす広場」の楽しみ方
大会前々日(金曜日)と前日(土曜日)に、ランナー受付会場である「みやこめっせ」で開催される「おこしやす広場」は、ランナー以外の一般客も入場可能なイベントです。京都の有名飲食店が集結し、うどん、ラーメン、お好み焼き、スイーツなどを提供する屋台村が出現します。ここでの食事を目当てに来場する市民も多くいます。
任天堂やワコール、オムロンなどのスポンサー企業が趣向を凝らしたブースを出展し、最新のランニングギアの体験やフォトスポットでの記念撮影が楽しめます。2026年は特にマリオ関連の展示に注目が集まります。
ランナー向け実践攻略ガイドとペース配分
コース攻略のための戦略
京都マラソンを攻略するためには、コースの特性を理解したペース配分が不可欠です。基本戦略は「前半抑え、中盤粘り、後半勝負」です。前半の15kmまでは上り基調であるため、ここでタイムを稼ごうとすると後半に足が止まります。設定ペースよりもやや遅くても焦らず、体力温存に努めることが重要です。
北山通から植物園、鴨川にかけての下り区間では、重力を利用してリラックスして走ることが推奨されます。ここで無理にブレーキをかけず、かつ足を使いすぎない絶妙なコントロールが求められます。30km地点からの河川敷は精神的にきつい区間であり、ここで集中力を切らさないよう、沿道の応援を力に変えることが大切です。37kmからの今出川通の上り坂に向けて、余力を残しておく意識を持つべきです。
給食(エイド)の楽しみ方
給水所には京都ならではの給食が用意されています。生八ツ橋は京都銘菓の代表格であり、もちもちとした食感とニッキの香りが疲労回復を助けます。スポーツ羊羹や都こんぶはエネルギーと塩分の補給に適した、京都企業の製品が提供されることが多いです。京都のパン文化を反映した一口パンやフレッシュなイチゴは後半の給食所で人気が高いメニューです。
ウェアと天候対策
2月中旬の京都はスタート時は非常に冷え込みますが、日中は気温が上昇することもあります。過去の気象データを参照すると、最低気温は氷点下から数度、最高気温は10度から15度前後で推移する傾向が見られます。京都盆地特有の底冷えや、比叡山からの吹き下ろしの風が吹く可能性も考慮する必要があります。
スタート待機時の寒さ対策として、使い捨てのレインポンチョや、捨てても良い古いウェア(回収ボックスがある場合)を着用し、体が冷えるのを防ぐことが推奨されます。河川敷では風を遮るものがないため、北風が強い場合は体感温度が下がります。アームウォーマーや手袋など、体温調節がしやすい小物を活用することが望ましいです。
アフターマラソンの楽しみ方と周辺グルメ
銭湯・スーパー銭湯でリカバリー
フィニッシュ後は京都の銭湯文化で疲れを癒やすのが定石です。力の湯(伏見)は近鉄・地下鉄竹田駅から徒歩圏内で、ランナーズステーションとしても機能しているスーパー銭湯です。露天風呂やサウナが充実しており、多くのランナーで賑わいます。天山の湯(嵯峨野)は嵐山方面にある天然温泉であり、ナトリウム・カルシウム塩化物泉で疲労回復効果が高いとされています。白山湯や錦生湯など、昔ながらの銭湯も市内に多数点在しており、水風呂の質の高さでサウナ愛好家にも人気があります。
平安神宮周辺のグルメスポット
岡崎エリアには行列必至のうどんの名店「山元麺蔵」や「岡北」があり、平安神宮から徒歩圏内です。だしの効いた京うどんは冷えた体に染み渡ります。「グリル小宝」の名物オムライスはボリューム満点で、フルマラソンで消費したカロリーを補給するのに最適です。「58DINER」のハンバーガーや、周辺のおしゃれなカフェでゆったりと余韻に浸るのも良いでしょう。
まとめ:京都マラソン2026は伝統と革新が融合する特別な大会
京都マラソン2026は、単に42.195kmを走るだけのイベントではありません。千年の歴史を持つ古都の景観、世界的なエンターテインメント企業の創造性、そして市民の温かいホスピタリティが融合した、極めて濃密な文化体験です。ランナーにとってはタフなコースに挑む挑戦の場であると同時に、五感で京都を感じる旅となります。応援者や市民にとっては、交通規制という不便を受け入れつつも、街全体が一体となる祝祭空間を共有する機会となります。
「SUPER MARIO BROS. 40TH」という特別な冠がついた2026年大会は、例年以上に華やかで、記憶に残る一日となることは間違いありません。参加するすべての人が、それぞれの「京都」を発見し、楽しみ尽くすことを願っています。









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