昭和記念公園のジョギングコースで紅葉とイチョウ並木を満喫!秋の絶景ランニングガイド

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秋の訪れとともに、東京都立川市にある国営昭和記念公園は一年で最も美しい季節を迎えます。広大な180ヘクタールの敷地に広がる黄金色のイチョウ並木と燃えるような紅葉は、多くの人々を魅了する絶景スポットとして知られています。この公園は、かつて立川飛行場だった土地が昭和天皇御在位50年記念事業として生まれ変わった特別な場所であり、その歴史的背景も興味深いものがあります。特に注目すべきは、カナールの幾何学的なイチョウ並木かたらいのイチョウ並木の黄金のトンネル、そして日本庭園の燃えるような紅葉という三大スポットです。さらに、この公園はランニング愛好家にとっても魅力的な環境を提供しており、箱根駅伝の予選会場としても利用される本格的なトレーニング環境が整っています。美しい景色を楽しみながら健康的にジョギングができる昭和記念公園の魅力を、詳しくご紹介していきます。

目次

昭和記念公園の歴史と成り立ち

国営昭和記念公園が現在のような美しい緑のオアシスとなるまでには、興味深い歴史的変遷がありました。この土地はもともと1922年に陸軍航空第5大隊が移駐してきたことに始まる立川飛行場として、日本の航空史において重要な役割を担っていた場所です。第二次世界大戦後は米軍に接収され立川基地となり、極東における主要な輸送拠点として機能していました。

1955年には米軍による基地拡張計画に対して地域住民が激しく反対する「砂川事件」が発生し、土地を守ろうとする人々の強い意志が示される歴史的な出来事となりました。そして1977年に基地は日本へ全面返還され、新たな時代の幕開けを迎えることになったのです。

基地返還後、この広大な土地は昭和天皇御在位50年記念事業の一環として国営公園へと生まれ変わることが決定されました。緑の回復と人間性の向上という基本理念のもと、軍事利用という過去から脱却し、自然とのふれあいを通じて人々の心豊かな生活に貢献する場を創出するという明確な目的が掲げられました。

1983年10月26日に70ヘクタールの区域で第一期開園を迎えた公園は、その後段階的に整備が進められてきました。注目すべきは、基地時代に植えられていた約1万8千本の樹木のうち、約1万4千本が選別されて公園の設計に巧みに取り入れられたことです。この歴史的な樹木の継承により、比較的新しい公園でありながら、まるで何十年も前から存在していたかのような深い森の景観が実現されたのです。

黄金色に輝く二つのイチョウ並木

昭和記念公園の秋の最大の魅力といえば、黄金色に染まるイチョウ並木です。しかし、園内には性格の異なる二つの主要なイチョウ並木が存在しており、それぞれが独自の美しさを持っています。

カナールのイチョウ並木

立川口ゲートから入園するとすぐに目に飛び込んでくるのが、全長200メートルの直線的な水路「カナール」とその両脇に整然と並ぶイチョウ並木です。このエリアには106本のイチョウが左右対称に2列ずつ配置され、ヨーロッパの庭園を思わせる幾何学的な美しさを創出しています。

カナールのイチョウ並木には特別な歴史があります。これらの木々は米軍基地時代に植えられていたものを公園造成時に移植したもので、公園の過去と現在をつなぐ生きた証人となっているのです。また、独特な四角い剪定形状にも理由があります。公園に隣接する自衛隊の滑走路の航空制限により樹高を7メートルに抑える必要があったため、ボックス状に美しく整形するという独創的な手法が採用されました。

11月上旬から中旬にかけて見頃を迎えると、黄金色に染まった葉が水面に映り込む「逆さイチョウ」の絶景が広がります。この水面に映る黄金の世界は、多くの写真愛好家を魅了する絶好の撮影スポットとなっており、壮大で建築的な風景を楽しむことができます。特に午後の低い日差しが斜めから差し込む時間帯は、イチョウの立体感が際立ち、一層美しい光景となります。

かたらいのイチョウ並木

一方、昭島口や砂川口からアクセスしやすい位置にある「かたらいのイチョウ並木」は、カナールとは全く異なる魅力を持っています。全長300メートルの小道に沿って98本のイチョウが植えられており、最大の特徴は人の手を加えない自然樹形にあります。

枝葉は空を覆うように自由に伸び、11月中旬の見頃時期には訪れる人々を優しく包み込むような壮大な黄金のトンネルを形成します。頭上から降り注ぐ黄金色の光と、足元に敷き詰められた落ち葉の絨毯が織りなす光景は、まるで絵画の中に入り込んだかのような没入感を味わわせてくれる空間です。

カナールの整然とした美しさが西洋的な幾何学美を体現しているのに対し、かたらいのイチョウ並木はより自然で素朴な、武蔵野の面影を残す日本的な景観を提供しています。この二つのイチョウ並木の対比は、公園のランドスケープデザインがいかに計算され尽くしたものであるかを示しており、訪れる人々の異なる感性やその日の気分に応える多様性を生み出しているのです。

燃えるような紅葉の名所

イチョウの黄金色が公園の秋の静かな側面を象徴するならば、日本庭園の紅葉は情熱的で動的な側面を代表する存在です。この庭園は今上天皇陛下のご成婚を記念して造営された本格的な池泉回遊式庭園であり、園内でも特に落ち着いた和の空間が広がっています。

秋が最も深まる11月中旬から下旬にかけて、庭園内に植えられた約300本のカエデ類が一斉に色づき、燃えるような赤色や鮮やかな橙色に染め上げられます。池の周囲を巡る園路を歩けば、視界は刻々と変化し、水面に映り込む「逆さ紅葉」の美しさに息を呑むことでしょう。

日本庭園では、冬支度として施された松の雪吊りや伝統的な灯篭といった要素が紅葉と見事に調和し、計算され尽くした日本の秋の美を堪能することができます。イチョウ並木がもたらす圧倒的なスケールの感動とは異なり、ここでは細やかに作り込まれた空間の中で、一枚一枚の葉の色づきや光の陰影をじっくりと味わう繊細で詩的な時間を過ごせるのです。

その他の紅葉スポット

カナール、かたらいのイチョウ並木、そして日本庭園という三大スポット以外にも、広大な昭和記念公園には魅力的な紅葉の名所が点在しています。

ボートハウス周辺では、メタセコイアがレンガ色のような温かみのある橙色に染まります。見頃は11月下旬から12月上旬とやや遅めのため、イチョウの季節を逃してしまった方でも美しい紅葉を楽しむことが可能です。メタセコイアの並木道は、他のスポットとは異なる独特の雰囲気を持っており、シーズン終盤の隠れた名所として知られています。

園内最大の池である水鳥の池の周辺には、ケヤキやプラタナスといった広葉樹が多く植えられており、その雄大な姿が水面に映り込む様子は、まるでヨーロッパの湖畔のような洗練された風景を描き出します。特に池に浮かぶ小島に立つ大ケヤキは、公園のシンボル的な存在として多くの人々に愛されています。

より自然に近い武蔵野の雑木林の風情を感じたい方には、こどもの森やこもれびの丘がおすすめです。これらのエリアでは、イチョウ、モミジ、メタセコイアなどが混在し、多様な色彩のグラデーションを楽しむことができます。落ち葉を踏みしめながらの散策は、都会の喧騒を忘れさせてくれる格別な体験となるでしょう。

公園全体を見渡せば、カツラ、ナンキンハゼ、サクラなど、多種多様な樹木がそれぞれのタイミングで色づき、公園の秋のパレットを豊かに彩っています。これらのスポットを巡ることで、昭和記念公園の秋が持つ多面的な魅力をより深く理解することができるのです。

幻想的な秋の夜散歩

日中の鮮やかな紅葉風景とは一変し、夜の闇の中に幻想的な世界が浮かび上がるのが、毎年恒例のライトアップイベント「秋の夜散歩」です。このイベントは10月下旬から11月下旬にかけて開催され、かたらいのイチョウ並木、カナール、そして日本庭園の3か所が主な会場となります。

かたらいのイチョウ並木では、光と音楽が連動するダイナミックな演出が施され、黄金のトンネルがリズミカルに表情を変える様子を楽しめます。音楽とシンクロして変化する照明は、昼間とは全く異なる魔法のような空間を作り出し、訪れる人々を魅了します。

一方、日本庭園では静寂の中にモミジや和傘、風鈴が優しく照らし出され、幽玄で詩的な空間が広がります。近年では盆栽苑のライトアップも加わり、日本の伝統文化と光の芸術が融合した新たな魅力も生まれています。池に映る紅葉が光に照らされる様子は、昼間とは全く異なる神秘的な美しさを持っています。

秋の夜散歩の興味深い点は、その巧みな料金設定にあります。イチョウ並木の鑑賞は通常の公園入園料のみで可能となっており、多くの人が気軽に楽しめる設定となっています。一方、より特別な体験を求める方向けに、日本庭園の夜間鑑賞には別途観賞券が必要となります。この観賞券は事前ウェブ購入の方が当日窓口購入よりも安価に設定されており、来場者に計画的な訪問を促す仕組みとなっています。

夜間の入退園は立川口と西立川口に限定されるため、訪問の際は事前にアクセス方法を確認しておくことが重要です。幻想的なライトアップは写真撮影にも最適ですが、場所によっては三脚の使用が制限される場合もあるため、ルールを守って楽しむようにしましょう。

ジョギングコースとして活用する方法

国営昭和記念公園は、その広大で美しい環境から、多くのランナーにとって魅力的なトレーニング場所となっています。しかし、初めて訪れるランナーが知っておくべき重要な事実があります。それは、園内に「ジョギング専用コース」として公式に設定されたルートは存在しないということです。

園内には総延長14キロメートルにも及ぶ立派なサイクリングコースが整備されていますが、これはその名の通り自転車専用であり、歩行者やランナーの立ち入りは固く禁じられています。サイクリングコースを走ることは大変危険であり、絶対に避けなければなりません。

しかし、専用コースがないからといって、ランニングに適していないわけではありません。むしろ逆で、公園は箱根駅伝の予選会をはじめ、数多くのマラソン大会やリレーマラソンの会場として利用されており、その走路はランナーにとって走りやすい環境が整っているのです。ランナーは広大な園内に張り巡らされた一般の園路を自由に組み合わせて走ることになります。

おすすめのランニングルート

公式コースがないからこそ、その日の気分やトレーニングの目的に合わせて自分だけのオリジナルコースを設計する楽しみがあります。

園内最大の池である水鳥の池を一周するルートは、約2.5キロメートルの距離があり、初心者やリラックスして走りたいランナーに最適です。このコースには距離表示が設置されているエリアもあり、周回数を重ねることで距離を調整しやすいという利点があります。池の周囲の景観は美しく、比較的フラットな地形のため走りやすいコースとなっています。

東京ドーム2個分の広さを誇る「みんなの原っぱ」の外周を走るルートは、約3キロメートルから4キロメートルの距離があります。視界が開けて開放感抜群のコースであり、公園のシンボルツリーである大ケヤキを眺めながら気持ちよく汗を流すことができます。

秋の季節に特におすすめなのが、紅葉スポットを巡るルートです。立川口からカナールを抜け、水鳥の池を半周し、かたらいのイチョウ並木方面へ向かうなど、見どころをつなぐことで約5キロメートルから7キロメートルのコースを作ることができます。景色の変化を楽しみながら走ることができるため、長距離でも飽きることなくトレーニングを続けられるでしょう。

より長い距離を走りたい上級者は、公園の主要エリアを大きく一周するようなルートを設定することで、10キロメートル以上の距離にも対応可能です。公園全体が完全にフラットというわけではなく、場所によっては緩やかなアップダウンが存在するため、こどもの森周辺などの起伏のあるエリアをコースに組み込むことで、トレーニングに変化をつけることもできます。

ランナーのための施設情報

ランニングを楽しむ上で重要なのが、着替えや荷物の保管、汗を流すための設備です。公園の中心部に位置する「みんなの原っぱ中央管理棟」には、更衣室と有料の温水シャワーが設置されています。シャワーは100円で5分間利用できますが、一般のランナーが日常的に利用できるかどうかや利用時間については、事前に公園管理センターに確認することが推奨されます。

より確実な方法として、公園周辺の銭湯を「ランナーズステーション」として活用する方法があります。特にJR青梅線「東中神」駅から徒歩5分の場所にある「富士見湯」は、荷物の一時預かりサービスを提供しており、ランナーに広く知られている施設です。ここで荷物をロッカーに預け、身軽になって公園でのランニングを楽しみ、走り終わった後は銭湯で汗を流してさっぱりするという活用法は、ランナーのためのライフハックとして多くの人が実践しています。

この方法であれば、園内施設の利用可否に左右されることなく、いつでも快適なランニング環境を確保することができます。秋の紅葉シーズンには、美しい景色を楽しみながらのランニングと、その後の温かい銭湯という組み合わせは、心身ともにリフレッシュできる最高の体験となるでしょう。

アクセスとゲート選択の重要性

169.4ヘクタールという広大な敷地を持つ昭和記念公園には、複数の入口ゲートがあり、どのゲートを選ぶかによって園内での移動効率が大きく変わります。特に混雑する紅葉シーズンには、目的地に応じた戦略的なゲート選びが重要となります。

JR中央線「立川」駅は最も利用者が多い駅で、立川口まで徒歩約15分の距離があります。カナールのイチョウ並木を最初に見たい方には最適なアクセスルートです。一方、JR青梅線「西立川」駅は西立川口まで徒歩約2分と駅からのアクセスが最も良く、混雑を避けたい場合におすすめです。水鳥の池や日本庭園を目指す方にも便利な位置にあります。

かたらいのイチョウ並木を目指すなら、JR青梅線「東中神」駅から昭島口へのアクセスが便利です。徒歩約10分で到着でき、目的地まで最短距離で向かうことができます。多摩モノレール「立川北」駅からはあけぼの口まで徒歩約8分で、無料区域を経由してのアクセスとなります。

自動車でのアクセスも可能で、園内には合計2531台収容可能な駐車場が用意されています。普通車の駐車料金は1日900円ですが、紅葉シーズンの土日祝日は開園後すぐに満車となり、周辺道路も激しい渋滞が発生します。特別な理由がない限り、公共交通機関の利用を強く推奨します。

園内の移動と便利な施設

広大な園内を効率よく移動するためには、園内交通の活用が便利です。パークトレインは園内の主要スポットを結んで走る乗り物で、1日フリーパス券も用意されています。体力に自信のない方や小さな子供連れの家族にとっては心強い味方となるでしょう。

レンタサイクルは総延長14キロメートルの自転車専用道を走ることができ、立川口、西立川口、砂川口にサイクルセンターがあります。様々なサイズの自転車がレンタル可能で、広範囲をアクティブに散策したい場合に最適です。ただし、自転車はサイクリングコース専用であり、歩行者用の園路を走ることはできないため注意が必要です。

園内にはレクリエーション施設以外にも、昭和天皇ゆかりの品々を展示する「昭和天皇記念館」や、著名な建築家である隈研吾氏が設計した「花みどり文化センター」など、文化的な見どころも存在しています。紅葉狩りの合間に訪れることで、より充実した一日を過ごすことができるでしょう。

食事と休憩スポット

園内には複数のレストラン、カフェ、売店が点在しており、散策の合間の休憩や食事に利用できます。渓流のせせらぎを聞きながら食事ができる「渓流広場レストラン」は、自然に囲まれた落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しめます。

みんなの原っぱ近くには「オカカフェ」というモダンなカフェがあり、散策で疲れた体を休めるのに最適です。カナール脇の「ぎんなん茶屋」では軽食を楽しむことができ、イチョウ並木の近くで休憩したい方に便利な立地となっています。

各ゲート付近や主要な広場には売店があり、飲み物やお菓子、軽食、お土産などを購入することができます。特に「秋の夜散歩」の期間中は、日本庭園前や眺めのテラスなどに特設の売店が出店し、焼き団子や焼き芋、温かい飲み物などが販売され、祭りのような雰囲気を盛り上げます。

ただし、紅葉シーズンのピーク時には、どの飲食店も長蛇の列ができることを覚悟する必要があります。時間に制約がある場合や、ゆっくりと食事を楽しみたい場合は、お弁当などを持参するのも賢明な選択といえるでしょう。公園内には多くのベンチや芝生エリアがあるため、持参したお弁当を楽しむ場所には困りません。

混雑を避けて楽しむコツ

最高の体験をするためには、混雑を避ける工夫が重要です。可能であれば土日祝日を避け、平日に訪れるのが最も効果的な方法です。平日は週末に比べて来園者が少なく、ゆっくりと紅葉を鑑賞できる環境が整っています。

週末にしか行けない場合は、開園時間である9時30分と同時に到着することを目指しましょう。午前中の早い時間帯は比較的空いており、人気の撮影スポットでも人が少ない写真を撮れる可能性が高くなります。特にカナールやかたらいのイチョウ並木といった人気スポットでは、午前中の訪問がおすすめです。

写真撮影のポイント

美しい紅葉やイチョウ並木を記録に残すためには、撮影のコツを知っておくことが大切です。秋の午後の低い日差しは、紅葉をよりドラマチックに照らし出します。特に15時過ぎの「ゴールデンアワー」は、斜光が木々の立体感を際立たせ、絶好の撮影時間帯となります。

カナールや日本庭園、水鳥の池では、水面に映る紅葉のリフレクションを意識することで、写真に奥行きと芸術性が生まれます。逆さイチョウや逆さ紅葉は、昭和記念公園ならではの美しい被写体となるでしょう。

夜間の「秋の夜散歩」での撮影では、場所によって三脚の使用が制限される場合があるため、事前にルールを確認しておくことが重要です。手持ちでも撮影できるよう、明るいレンズを用意しておくと安心です。また、夜間撮影では長時間露光が効果的ですが、周囲の人の迷惑にならないよう配慮しながら撮影を楽しみましょう。

訪問の基本情報

国営昭和記念公園の開園時間は季節によって異なります。3月1日から10月31日までは9時30分から17時まで、11月1日から2月末日までは9時30分から16時30分までとなっています。ただし4月から9月の土日祝日は18時まで開園時間が延長されます。紅葉シーズンに訪れる際は、11月の開園時間に注意が必要です。

休園日は年末年始の12月31日と1月1日、そして1月の第4月曜日とその翌日となっています。入園料は大人(高校生以上)が450円、シルバー(65歳以上)が210円、小中学生は無料です。年間パスポートも販売されており、頻繁に訪れる方にはお得な選択肢となります。

秋の夜散歩期間中の夜間入園料は、16時30分以降の入園で同じく大人450円、シルバー210円、小中学生無料です。日本庭園の夜間観賞券は別途必要で、ウェブ事前購入が1200円、窓口当日購入が1300円となっています。事前購入の方が安価で、確実に入場できるため、計画的な購入がおすすめです。

昭和記念公園で過ごす理想の一日

秋の昭和記念公園で充実した一日を過ごすための理想的なプランをご紹介します。まず、開園時間の9時30分に合わせて到着し、まだ人が少ない時間帯にカナールのイチョウ並木を訪れます。朝の清々しい空気の中で眺める黄金色のイチョウと水面の反射は、一日の始まりにふさわしい美しさです。

その後、水鳥の池周辺をゆっくりと散策しながら、ケヤキやプラタナスの紅葉を楽しみます。池の周囲は比較的平坦で歩きやすく、様々な角度から池と紅葉の風景を楽しむことができます。ランニングを楽しみたい方は、この時間帯に水鳥の池周回コースやみんなの原っぱ周回コースを走るのがおすすめです。

午前中の後半には日本庭園へ向かい、本格的な池泉回遊式庭園の中で燃えるような紅葉を堪能します。庭園内は一方通行の順路が設定されているため、流れに沿って歩きながら様々な角度から紅葉を楽しむことができます。

昼食は園内のレストランやカフェで取ることもできますが、混雑を避けたい場合はお弁当を持参し、みんなの原っぱや木陰のベンチでゆっくりと食事を楽しむのも良いでしょう。秋の爽やかな空気の中でのピクニックは、都会では味わえない贅沢な時間となります。

午後はかたらいのイチョウ並木へ向かい、黄金のトンネルの中を歩きます。15時過ぎの斜光が差し込む時間帯は、特に美しい光景が広がります。その後、こどもの森やこもれびの丘など、まだ訪れていないエリアを散策しながら、園内の多様な紅葉を楽しみます。

夕方、一度退園して近くの富士見湯などで汗を流してリフレッシュし、夜の「秋の夜散歩」に備えます。日が暮れて再入園し、ライトアップされたイチョウ並木と日本庭園の幻想的な世界を楽しむことで、一日を締めくくります。昼間とは全く異なる雰囲気の中で、秋の夜の特別な時間を過ごすことができるでしょう。

季節ごとの公園の魅力

昭和記念公園の魅力は秋の紅葉だけではありません。春には約1500本のサクラが咲き誇り、園内は淡いピンク色に染まります。特にソメイヨシノだけでなく、早咲きの河津桜から遅咲きの八重桜まで、様々な品種のサクラが長期間にわたって楽しめるのが特徴です。

夏にはレインボープールが開放され、家族連れで賑わいます。また、サンパチェンスやサルビアなどの夏の花々が色鮮やかに咲き誇り、緑豊かな環境の中で涼を取ることができます。冬には水仙やクリスマスローズが咲き、静かで落ち着いた雰囲気の中での散策が楽しめます。

このように、昭和記念公園は四季折々の表情を持つ総合的な都市公園として、年間を通じて多くの人々に愛されています。しかし、その中でも秋の紅葉とイチョウ並木の美しさは格別であり、一生に一度は訪れたい絶景スポットとして多くの人々の記憶に残る場所となっています。

まとめ

国営昭和記念公園は、軍事基地という過去から緑豊かな国民の憩いの場へと生まれ変わった、歴史と自然が融合する特別な場所です。秋になると、カナールの幾何学的なイチョウ並木とかたらいのイチョウ並木の黄金のトンネル、そして日本庭園の燃えるような紅葉という三大スポットを中心に、園内全体が色鮮やかに染まります。

ランニング愛好家にとっては、美しい景色を楽しみながらトレーニングができる理想的な環境が整っており、自由にコースを設計できる楽しみもあります。広大な敷地には多様な紅葉スポットが点在し、一日では回りきれないほどの見どころがあります。

夜の「秋の夜散歩」では、昼間とは全く異なる幻想的な世界が広がり、光と音楽の演出による特別な体験ができます。アクセスの良さ、充実した施設、そして計算され尽くしたランドスケープデザインにより、昭和記念公園は東京近郊で最高の紅葉スポットの一つとして、多くの人々を魅了し続けています。

秋の週末、少し早起きして昭和記念公園を訪れてみてはいかがでしょうか。黄金色と紅色に染まった木々の間を歩き、ジョギングで汗を流し、夜には幻想的なライトアップを楽しむ。そんな充実した一日が、あなたを待っています。

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