神奈川県相模原市にある「ギオンスタジアム ジョギングコース」は、全国的にも珍しいウッドチップ舗装のクロスカントリーコースを備えた本格的なランニング施設です。正式名称は「相模原麻溝公園陸上競技場」ですが、ネーミングライツにより現在はギオンスタジアムと呼ばれています。2015年4月に新設されたこのジョギングコースは、路面の種類や距離の異なる3つのコースを備え、初心者からシリアスランナーまで幅広いニーズに対応しています。特にウッドチップコースは足への衝撃を大幅に軽減し、怪我の予防やフォーム改善に効果的として注目を集めており、陸上競技の強豪校やランニングクラブチームの練習場としても活用されています。充実した設備と恵まれた自然環境の中で、質の高いトレーニングを行いたいランナーにとって貴重な施設となっています。

Q1: ギオンスタジアムのジョギングコースにはどんな種類があるの?
ギオンスタジアムのジョギングコースは、路面と距離によって3つのタイプに分かれており、それぞれ異なる特徴とトレーニング効果を持っています。
まずウッドチップコース(小回りコース)は、1周835mで全面にウッドチップが敷き詰められた贅沢な仕様となっています。木のカスではなく、しっかりとしたチップが使用されており、2回のアップダウンが設けられています。小刻みなアップダウンが続くため、見た目以上にきついと感じるランナーも多く、足への衝撃を大幅に軽減する一方で、不安定な足元により体幹を使った走りが自然と身につきます。
次にゴムチップコースは、1周785mの全面ゴムチップ舗装で、競技場のトラックと同じ感覚で走ることができます。アップダウンが全くないフラットな設計で、地面からの反発を得やすいためスピードトレーニングに最適です。100mごとに距離表示が設置されているため、ペース管理もしやすくなっています。ただし道幅がそれほど広くないため、スピード練習時は他のランナーへの配慮が必要です。
大回りコースは1周1,730mと最も長く、ウッドチップ舗装1,225mとゴムチップ舗装505mを組み合わせた複合路面となっています。2か所のアップダウンがあり、ウッドチップ部分で負荷をかけ、ゴムチップコースで少し回復するという変化に富んだトレーニングが可能です。比較的長距離を走れるため、ロング走にも適しており、ランナー優先の環境で集中して練習できると評価されています。
全てのコースは反時計回り(一方通行)で、追い越しは右側から行うルールがあります。陸上競技用スパイクシューズや先端が尖ったノルディックポールの使用は、コースを傷める可能性があるため禁止されています。
Q2: ウッドチップコースで走るメリットとデメリットは?
ウッドチップコースの最大のメリットは、着地時の衝撃を大幅に緩和することです。一般的なアスファルトやコンクリートと比較して、足首、膝、腰への負担が軽減されるため、怪我が治ったばかりの方や怪我のリスクを減らしたい方に特におすすめです。長距離を走っても関節への負担が少ないため、より楽に走れる可能性があります。
さらに重要なのがフォーム改善効果です。ウッドチップの不安定な足元では、脚を使って蹴り上げるような走り方ではスピードが出にくく、着地した足にしっかりと上半身が乗り込む走りが自然と身につきます。体幹を意識せずに走ると体が左右にぶれるため、正しいフォームの習得に非常に効果的です。実際に利用したランナーからは「普段ロードを走るのとは違う刺激が入る」という声も聞かれます。
また、地脚の強化にも効果的です。不安定な足元で走ることにより、足腰により多くの負荷がかかり、バランス感覚や筋力の向上が期待できます。小刻みなアップダウンも相まって、粘り強さを養うトレーニングとして最適です。
一方、デメリットとしてはスピードが出にくいことが挙げられます。地面からの反発が得られにくいため、タイムトライアルやスピード練習には向いていません。また、足元が不安定なため、慣れないうちは疲労感が増す可能性があります。
環境面では、日陰がほぼないため夏場は暑さとの戦いになります。周回コースという性質上、景色の変化が少ないため「飽き」を感じるランナーもいます。距離表示が設置されていないため、正確な距離やペースを把握したい場合は、GPSウォッチなどの活用が必要です。
しかし、これらのデメリットを差し引いても、怪我の予防とフォーム改善という大きなメリットがあるため、継続的な利用により良いフォームを身につけたいランナーには非常に価値の高いコースといえるでしょう。
Q3: ギオンスタジアムの利用料金や設備はどうなっている?
ギオンスタジアムのジョギングコース自体の利用は基本的に無料ですが、更衣室やシャワーを利用する場合は有料となります。更衣室・ロッカー・シャワーの利用料金は260円で、ロッカーは100円リターン式となっています。これらの設備はギオンスタジアムと隣接するギオンフィールドに完備されており、2015年6月時点で最も新しく、更衣室もシャワーも非常に綺麗だと評価されています。
営業時間は通常8:30~19:00(季節により変動)ですが、毎週水曜日と金曜日は夜間21時まで利用可能となっています。ただし、貸切利用時は使用できない場合があるため、事前に公式サイトでの確認が推奨されます。貴重品ロッカーは管理事務所前に設置されていますが、紛失や盗難については施設側は責任を負わないため、各自の責任での保管が必要です。
駐車場は第1から第5駐車場まで合計1,265台が駐車可能で、通常は無料で利用できます。駐車場の閉鎖時間は通常19時ですが、毎週水曜日と金曜日は21時15分まで開場しています。大会やイベント開催時は利用できない場合があるため注意が必要です。
夜間照明(ナイター設備)も充実しており、仕事帰りにも利用可能です。照明は通常19時30分に全て消灯しますが、毎週水曜日・金曜日は21時30分まで点灯しています。消灯後もコースに入ることはできますが、安全面を考慮して明るい時間帯の利用が推奨されています。
トイレはコース横やスタジアム内に複数設置されており、車椅子対応の「みんなのトイレ」も充実しています。給水設備として、コース横には水が浴びられる水道があり、スタジアム周辺には自動販売機も設置されているため、飲み物は現地調達が可能です。
自転車での来場者のために、駐車場が243台分用意されています。更衣室の設備が充実していることから、遠方からでも安心して利用でき、シリアスなトレーニングから健康維持まで幅広いニーズに対応できる環境が整っています。
Q4: ギオンスタジアムへのアクセス方法は?
ギオンスタジアムへのアクセスは複数の方法がありますが、それぞれに特徴があります。
電車でのアクセスでは、最寄り駅はJR相模線「原当麻駅」(はらたいま)となります。駅からスタジアムまでは徒歩20~25分程度かかるため、やや距離があります。相模線は本数が少なく(1時間に2~4本程度)、ローカル感が漂う単線ですが、のんびりとした旅気分を味わえるかもしれません。電車利用の場合は、時刻表の事前確認が重要です。
バスでのアクセスは複数のルートがあります。最もおすすめは小田急線相模大野駅北口から「女子美術大学行」のバス(大60系統3番)を利用する方法で、バス乗車時間約20分(310円)+徒歩約5分で到着します。JR横浜線古淵駅からも「女子美術大学行」(古4系統)があり、バス乗車時間約20分(260円)+徒歩約5分です。
JR横浜線相模原駅南口からは「北里経由相武台駅前駅行」(相27系統)で「総合体育館前」下車となり、バス乗車時間約30分(370円)+徒歩約10分です。バスの本数はそれほど多くないため、事前に時刻表を確認することが重要です。
車でのアクセスが最も便利とされており、圏央道相模原愛川ICから約3kmの距離にあります。ただし、ICを降りてからの国道は渋滞しやすいため、時間に余裕を持った計画が必要です。スタジアム周辺には1,265台分の駐車場があり、通常は無料で利用できるため、車での来場が最も現実的な選択肢といえます。
自転車での来場も可能で、243台分の駐車場が用意されています。
アクセスの利便性を考慮すると、車 > バス > 電車の順となりますが、公共交通機関を利用する場合は、相模大野駅または古淵駅からのバス利用が最も効率的です。どの方法を選ぶにしても、大会やイベント開催時は交通渋滞や駐車場の利用制限がある可能性があるため、事前の確認と時間に余裕を持った移動計画が重要です。
Q5: 初心者からシリアスランナーまで、どんなトレーニングができる?
ギオンスタジアムのジョギングコースは、ランナーのレベルや目的に応じて柔軟にトレーニング内容を調整できる優れた環境を提供しています。
初心者・怪我からの復帰期の方には、まずウッドチップコースのみの利用がおすすめです。着地時の衝撃が大幅に緩和されるため、関節への負担を最小限に抑えながら安全にランニングを継続できます。フォームが安定していない初心者にとって、ウッドチップの不安定な足元は自然と正しい姿勢とバランス感覚を身につけるのに役立ちます。距離は短めから始めて、徐々に周回数を増やしていくことで、無理なく体力向上を図れます。
中級者は大回りコースを活用して、持久力と地脚の強化を図ることができます。ウッドチップとゴムチップの複合路面により、異なる刺激を足に与えながら長距離を走ることで、総合的な走力向上が期待できます。2か所のアップダウンを含む1,730mのコースは、マラソンに向けた起伏対応能力の向上にも効果的です。
シリアスランナーには、目的別のコース使い分けが重要です。スピード練習にはフラットなゴムチップコース、体幹強化とフォーム改善にはウッドチップコース、ロング走や持久力向上には大回りコースといった具合に、トレーニング内容に応じて最適なコースを選択できます。実際に陸上競技の強豪校やランニングクラブチームが練習場として利用していることからも、本格的なトレーニング環境として認められています。
施設では定期的にランニングクリニックも開催されており、元日本記録保持者の指導を受けることができます。2024年~2025年シーズンでは「誰もが気になるランニングフォーム」「怪我の予防」などをテーマに実施され、参加者からは「とても楽しかった」「ランニングドリルを日々の練習に取り入れたい」といった好評を得ています。
小学生向けのアスレティクスアカデミーやシニア向けの健康教室も充実しており、年齢を問わず生涯スポーツとしてのランニングを楽しめる環境が整っています。
特筆すべきはランナー優先の環境です。一般的な公園のジョギングコースとは異なり、ランナー優先の表示があるため、周囲を気にせず集中してトレーニングに取り組むことができます。この環境は、真剣にトレーニングに取り組みたいすべてのランナーにとって貴重な価値を提供しています。









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