海と歴史が織りなす街、横須賀。東京からほど近いこの街は、米軍基地や軍港だけでなく、絶景ランニングスポットの宝庫でもあります。海を間近に感じられるコースから、歴史スポットを巡るルート、初心者から上級者まで楽しめる多彩なコースが揃っています。今回は、横須賀で走るなら外せない魅力的なジョギングコースを、Q&A形式でご紹介します。

横須賀の初心者におすすめのジョギングコースはどこですか?
初心者の方には、平坦で走りやすい「馬堀海岸遊歩道parkrunコース」が最適です。このコースは地元ランナーにも愛される人気スポットで、海沿いの気持ちの良い遊歩道を走ることができます。距離は約5kmと初心者にもちょうど良く、フラットな地形なので無理なく走れるのが魅力です。
特筆すべきは、毎週土曜日朝8時から開催されている「parkrun」というイベントです。これは誰でも無料で参加できるラン&ウォークイベントで、初めての方も温かく迎えてくれるボランティアメンバーがサポートしてくれます。事前登録をすれば、気軽に参加できるのでランニング仲間を作りたい方にもおすすめです。
気候の良い日には富士山を望むこともでき、景色を楽しみながらのジョギングは格別です。コース終点近くには「湯楽の里」という温泉施設もあり、走った後にリフレッシュできるのも嬉しいポイントです。
初心者の方はまず、このコースから横須賀のランニングの魅力を体感してみてはいかがでしょうか。
横須賀で海を眺めながら走れる絶景ジョギングコースは?
横須賀には海を眺めながら走れる絶景コースがいくつもありますが、特におすすめなのが「観音崎ボードウォークコース」です。馬堀海岸駅をスタートし、トンネルを抜けると走水水源地に到着します。おいしい水の補給とトイレ休憩を済ませたら、少しアップダウンのある道を進み、御所ヶ崎を経て観音崎ボードウォークへと続きます。
このボードウォークは海の上に設置された木製の遊歩道で、四方を海に囲まれた特別な空間を走ることができます。潮風を全身で感じながら、東京湾の壮大な景色を楽しむことができるのは、このコースならではの魅力です。運が良ければ、船の行き来も見られるでしょう。余裕があれば観音崎灯台まで足を伸ばすのもおすすめです。灯台からの眺めは絶景で、東京湾を一望できます。
帰りは来た道を戻り、最後は馬堀海岸遊歩道でゴール。トータル約7kmのコースですが、海の絶景を楽しみながら走れるので、距離以上の満足感があります。走り終えた後は、近くの「湯楽の里」で、オーシャンビューの露天風呂に浸かって疲れを癒すのがおすすめです。
別の絶景コースとしては、「猿島を眺めながら走るよこすか海岸通りコース」もあります。東京湾唯一の自然島である猿島を眺めながら走れるこのコースは、まさに絵葉書のような景色の中を走る体験ができます。天気の良い日には三浦半島越しに富士山も見えることがあり、まさに絶景ランニングの醍醐味を味わえます。
横須賀の歴史スポットを巡るランニングコースを教えてください
横須賀の歴史と文化を感じながら走りたい方には、「横須賀中央駅から三笠公園を巡るコース」がおすすめです。このコースは横須賀中央駅をスタートし、アメリカンな雰囲気が漂う「ドブ板通り」を抜け、三笠公園へと向かいます。
三笠公園では日露戦争で活躍した記念艦「三笠」を見学できます。この艦船は実際に戦争で使われた貴重な遺産で、日本の近代史を感じることができるスポットです。公園からは猿島も見え、歴史と自然の融合した景観を楽しめます。
そこからよこすか海岸通りの「YOKOSUKA GENIC STREET」を通って、うみかぜ公園へ。ウッドデッキからは東京湾が一望でき、猿島を見ながらの休憩も格別です。最後は馬堀海岸遊歩道まで走って、トータル約6.6kmのコースをゴールします。
もう一つの歴史スポットを巡るコースとしては、「浦賀水道またぎラン」があります。このコースでは、東京湾フェリーで浦賀水道を渡ってから走り始めます。久里浜港から下船したら、ペリー通りを北上し、開国の地として知られるペリー公園へ。その後、開国橋を渡り、浦賀燈明堂へと進みます。これは江戸幕府が1648年に建設した和式灯台で、明治時代までは重要な役割を果たしていました。
これらのコースを走ることで、横須賀の歴史的な背景を肌で感じながらランニングを楽しむことができます。史跡を巡りながらの走行は、単なる運動以上の知的好奇心も満たしてくれることでしょう。
横須賀でランニング後に立ち寄れる温泉・銭湯はありますか?
横須賀でランニング後に立ち寄りたい温泉施設としては、「横須賀温泉 湯楽の里」が最高のスポットです。この施設は馬堀海岸駅から徒歩約12分のところにあり、ランニングステーションとしても利用できます。
「湯楽の里」の大きな魅力は、オーシャンビューの天然温泉です。走った後に海を見ながらの露天風呂に浸かることができ、疲れた体を癒すのに最適です。特に夕暮れ時の海の景色は絶景で、ランニングの締めくくりにぴったりです。
ランナーズスパとして利用する場合、受付で「ランナーズスパ」として利用したい旨を伝え、脱衣所で着替えた後、受付に戻って下足とロッカーキーを預けます。その後、番号札を受け取って走りに出かけ、戻ったら番号札を渡すという流れになります。
施設内には休憩スペースやレストランもあり、ランニング後にゆっくりとくつろぐことができます。料金は平日が1,180円、土日祝日が1,450円と、充実した設備を考えると非常にリーズナブルです。
湯楽の里を起点にしたランニングコースとしては、三笠公園方面や観音崎灯台方面など、様々な選択肢があります。開放的な海岸沿いを走った後に、温泉でリラックスする贅沢な時間を過ごせる、ランナーにとって理想的な環境と言えるでしょう。
横須賀のジョギングコースにおける季節ごとの魅力は?
横須賀のジョギングコースは、季節によって異なる表情を見せてくれます。それぞれの季節の魅力を活かしたランニングを楽しみましょう。
春(3月〜5月) 春の横須賀は温暖な気候で走りやすく、桜のシーズンには特別な景色が楽しめます。「うみかぜの路」や「三笠公園」周辺では、桜と海のコントラストが美しい景観を作り出します。また、この時期は新緑も美しく、特に「大楠山ハイキングコース」では、緑豊かな自然の中を走る爽快感を味わえます。春の穏やかな気候は長距離ランにも適しており、「よこすか・みうら30km」コースにも挑戦しやすい時期です。
夏(6月〜8月) 夏の横須賀は、海の魅力が最大限に引き出される季節です。「観音崎ボードウォーク」コースでは、透き通るような青い海を眺めながら走ることができます。暑い日は「たたら浜」や「野比海岸」でクーリングしながらのランニングがおすすめです。特に夏限定で楽しめるのが「サンセットクルーズ」と組み合わせたランニングプラン。京急長沢駅から野比海岸、久里浜海岸を経て、夕方に東京湾フェリーのサンセットクルーズに乗船するというコースは、夏ならではの贅沢な体験となるでしょう。
秋(9月〜11月) 秋の横須賀は、走るのに最も適した季節かもしれません。気温が下がり、湿度も低くなるため、長距離ランにも挑戦しやすくなります。「三浦アルプス」コースでは、山の紅葉を楽しみながら走ることができ、山頂からの眺めは格別です。また、この季節は空気が澄んでいるため、「観音崎灯台」からの視界が特によく、天気の良い日には富士山や房総半島まで見渡せることも。マラソンシーズンの前の練習として、「よこすか30km」コースに挑戦するのも良いでしょう。
冬(12月〜2月) 冬の横須賀は、澄み切った青空と海のコントラストが美しい季節です。「馬堀海岸遊歩道」では、冷たい潮風を感じながらも、晴れた日には富士山を眺めながら走ることができます。この季節は観光客も少なく、静かな環境でのランニングを楽しめます。また、寒い日には「湯楽の里」の温泉が特に心地よく感じられ、ランニング後の温泉入浴は格別の贅沢です。初日の出ランも人気で、「観音崎」や「猿島を眺めるコース」で新年の初日の出を見ながら走るランナーも多くいます。
季節ごとに異なる魅力を持つ横須賀のジョギングコース。四季を通じて走ることで、同じコースでも異なる発見や感動があるでしょう。あなたも季節の移り変わりを感じながら、横須賀の多彩なコースを楽しんでみてはいかがでしょうか。









コメント